見出し画像

東京チャリトリップ「生きて帰ろう」

小さな頃の遠足や、自由な身を手に入れた大人になってからの旅とか、他にも色々、大体遊びで、予定日の前日にワクワクして眠れないっていうあるあるが、あるある、あるあるあるって感じだけど。その結果、いつもの自分にと違う、ベストなコンディションではないはずなのに、アドレナリンとドーパミンのカクテルによって、大体は予想通りに進む日常に「未知との遭遇」という一番ほしい現象を引き出すこと成功するから、ワクワクしたアイディアや企画が俺たちの人生には必要不可欠なんだってことで。未知を好まぬ人たちの、現在の常識の前提は、ワクワクしたアイディアや企画、それを実行したことで繋がる先の話の先の先に、その前提が土台としてできているんだということを、ただの飲兵衛アドーパミン馬鹿野郎として謎に訴えたいんだけれど、それはこれを書いている今、日曜の昼下がりには似つかわしくなく、そうそう、それもこれも激しく傷んだ太ももが訴えてるんですけどね、とかなんとか考えながら、件の話をしたいんだけれど、ちょっともうこの話は長すぎる予感がたっぷりってこと 

画像1

ここ最近の名前はTachiジャイアンツとか、クガとか、結局呼び名は苗字のさんづけっていうポンユーとは10年くらい、あらゆる遊びをしてきたんだけれど、地元の公園に集まるようになってからは、基本チャリ移動なんだよね。チャリに乗って中年のおっさんが夜から深夜の街を流して、坂道で風切ったり、はでに転けたり、電柱にぶつかったりする気持ちよさは、雄叫びを上げるあの瞬間、って感じ。っていう紹介しかできないけれど、わかる人はわかるはず、わからない人に説明する力がなくて申し訳ないな。とにかくチャリに乗って雄叫びをあげるんだよ、あれあれ、モンゴル草原をかけるチンギスハンに近しさあるよ、あとはアメリカのハーレー集団とか、その手のやつ。

だから必然的にチャリに多く乗る機会を得るべく、ポンユーは杉並から渋谷の事務所までチャリで行き来するようになったと聞くと、仕事も家も一緒でビルの一室な俺だと、チャリでどこかへ一人でっていうほどの用事もなく、もし一人の時間があるならば部屋にこもってPCとスマホを交互に睨めっこして仕事してオナニーしてたい未来人気取りの引きこもりモードを持っているから、なかなかチャリに乗る機会がない。それでもチャリには乗りたいもんで、「こないだカミさんと羽田空港まで行って帰ってきましたよ、往復何十kmくらい…」とかって話を指咥えて聞いてたわけですが、いよいよチャリトリップしましょうよとなったのが半月前くらいで、それから会うたびに行程企画を出し合って、細かい話はおいておいて「赤羽で伊藤の支那そばくって、飲んで、浅草いって、銀座のスキバーで音聞いて限界迎えてタクシーにチャリ積んで帰りましょう…、ただ結構ありますよこれは」って、あとは日付がくるだけ、と、それぞれ日常をこなして、自分は高野山行ったりなんかしながら、でもずっとチャリトリップのことが頭にあって、11日か、おおもう一週間きったぞ、今週末だ、もう明後日じゃんとか思いながら、前日を迎えたのですが、仕事のタイミングとかが重なって金曜の夜だし軽く飲んで、明日は11時永福町大勝軒前集合だし早め寝なきゃな、とか思っていたのに、何故か、というか、まあそこにあったからなのですが、ワインのボトルを一気飲みしてしまったおかげで当然朝までってことになったわけですね。飲み始める前にかけてあった目覚ましに起こされたら事務所の寝床でふわふわと、二日酔いというか夢心地で準備して、いざ永福へ。

チャリを漕ぎ出せば、天気は晴れ!11日の東京の天気は最高。永福で無事ポンユーと合流して、高野山でGETしたお守りを渡して、とりあえずポンユーが浅草行っちゃいましょうと漕ぎ出したわけですが、聞けばポンユーもやはりか、前夜にがっちり飲んで二日酔いとのこと。

第1コーナー「コロナは終わった」

歌舞伎町→後楽園→東大→上野公園→アメ横→御徒町らへんの焼肉屋街→浅草→仲見世通り→すき焼き米久→ホッピー通り→ウィンズ→浅草地下街ニンジャバー→浅草寺→レバーの焼鳥屋閉店

都庁の方からガードをくぐり歌舞伎町を抜けていったのですが、清々しい土曜の昼には似つかぬ悪臭と漂う有象無象の気配は、相変わらずの不安を覚える街だけれど夜には見えぬ姿は、いい加減には取り扱えぬ大人たちと地理上の問題を想起させるのでした。

抜けて牛込、神楽坂と抜けて辿り着いたのは後楽園ラクーア、遠目にジェットコースターが見えて喚声も聞こえたとなると道は一つ、乗るしかないわけです。「混んでたらやめましょう」といいつつ、チャリを停めて、中庭で繰り広げられているアイドルの爆音を尻目に階段を昇り3階へたどり着いたら全然並んでないじゃん!YATTA----!!!状態で、しかも12列ある車両の一番後ろに乗れるとあって大興奮なわけですが、いざシートに座ったら心許ないシートベルトと固定レバーに、本当に大丈夫かな、とジェットコースターで死人が出た過去に時折見たニュースを思い出しながらも、横で誘導員たちはいってらっしゃーい!って笑顔なんですよね。絶対に安全であると信じる、悪いニュースを思い出すを交互にやりながらも気持ちの整理はつかずに、出発、いきなり90度近い角度でゆっくりじっくりレールを上がっていきます。一番後ろの席の上がりはまじで怖く、俺は掴んだ固定レバーを離せず絶叫、ポンユーは静かに手を離してるなと目端に見ながらも、早く終わることだけを願って絶叫してました。降りたらいやー気持ちよかった、と言えるのですが、あれを本気で怖くないという人いるんだろうか、超楽しい!とか言えるようになりたいんですけど。

画像2

そんなこんなで一発目の途中下チャリしてジェットコースターというのはなんだか謎にプロっぽいな、なんの?って思いながら東大の脇を通ったら、トイレ休憩するタクシー運転手たちが日陰で溜まってたな、晴れてるぜ今日は、明るいとこいったらいいのにとか言い合いながら気づけば不忍池横、アメ横を抜けて、ガード下ではガンガンに昼から人がわいわいやってた、そういえばどこも今日は人がいっぱいだ、終わったんだねコロナは、あとはマスクだけがコロナっぽさとして残って、それもまた廃れて、また100年後あたりにお会いしましょう感染症ブームってとこだあね。

そいうえば写真撮り忘れたけれど、上野から浅草に向けて昭和通りを渡ったすぐあたりの焼肉街いいかんじだったな、コリアンタウンの様な風情が残っているいい感じの一角だった知らなかったー、チャリじゃないと知れないっていうあれだね。

そんなこんなであっという間に浅草に着いたんだけど、いやはや浅草も人すごい、そんですき焼き屋探したんだけど、今半は予約ないと入れないって言うし、別店もだめだし、他のすき焼き屋も閉店してたりで「浅草なんてすき焼きだらけでしょなんでだよ」って訳のわからんこと言ってるのを聞きながら花屋敷近くにあるすき焼き米久に問い合わせたら空いてるって、やったぜいこいこ、と行ったら、庶民的で、いい感じに広く古く、赤絨毯で、値段もリーズナブルってやつで、そりゃすき焼きなんてどこで食っても大体美味いってことで、控えめに言って最高でした。一食目!そしてビーーーーーール!!!乾いた喉をビールが刺激的に通っていくのは本当に最高ってことだ。でも見渡す客層が浅草だなーとかって説明のつかない、人の土地ごとの雰囲気や区別を感じながら、ご馳走さま!とホッピー通りへ。

画像4

適当な店に入ろうとしたら、1軒目で「店内でしたら」と外に出してるテーブルで飲ましてくれよと言ったけど、なんか店内にこだわるから、じゃあ次へ、開店直後らしい2軒目に入ろうとしたら、他の客の案内で忙しそうで、じゃあ次へ、なんか決め手に欠くよなーとか言いながら、3軒目に選んだ店に入ろうと外で客引くおばちゃんに入れますか?って聞いてら「はい、外その席どうぞー!」と案内されかけた思ったら、店の中にいた化粧がピシッとした姐さんに「マスクしてない人はだめだよ!」とピシャッと言われて門前払い、おおそうか我々マスクつけ忘れてましたねと店を出てマスクをしても一度入り直したら「いやいやもうだめだよ」と言われて諦めんだけど、狭いところにぎゅうぎゅうに人がいるところでマスクせず飲食してるんだから、謎ー、意識の話なのかねー、とか言いながら辿り着いた4軒目の立ち飲み屋で落ち着いて緑ハイ頼んで、モロキュー頼んで、レバ串食っていざウィンズへ、唐突だけれどいざウィンズへ。一番近いレースの3番単勝5千円俺、7番複勝1千円ポンユー、を購入。したのはいいんだけれど、ウィンズが有料席じゃないと、中継見れないっていうシステムにより、レースを見れず、結果だけ知るっていう、宝くじかよ、ってウィンズには思うところあるんだけど、結果を見るときは期待感たっぷりってのは性なのでしょう、そして3番は来ず、7番が3着に!うおおお!払い戻しは6千円!!すごい、ポンユーの商売は繁盛し続けるなとかなんとか思いながら、くそ!二度とこねえ!ウィンズ!と遠吠えをしながら浅草を後にした。

っていきたいところだけど、やっぱり浅草はまだまだコンテンツ盛りだくさんで、浅草寺にお参りして、そういえばやたら和装の若い子見るね、なんかのイベントがあるのかなって思ったら、レンタル着付けのコスプレでしょって、自分の娘がこれやっていいのは15歳までだな、激しく同意、もしやってたら、いけませんよと注意だな、いやその時点で思う様には育たなかったということか…歩きづらいだろうにね、男も一緒になってきゃっきゃして全く…とマイノリティ全開のおっさん二人の小言同調具合のボルテージはチャリ漕ぎまくって静かに上がっているが、それはかのESOW氏が潜む浅草地下街の忍者コスプレを肴に一杯ひっかけたせいでもある。そしてポンユーが昔飲んだレバ串家も新しい店にとって変わってしまっていたのを尻目に、昼の浅草を後にした。

第2コーナー「こする、やり直す、折り返す」

スカイツリー→錦糸町両国方面→木場公園→東京都現代美術館→枝川の倉庫街→豊洲駅→豊洲市場→バーベキュー豊洲→有明テニスの森で一服→レインボーブリッジ渡れず→豊洲大橋に戻る→築地跡地→芝大門→ミホウサイにて晩飯

画像5

いやあスカイツリー、一回も登ってないから、今日はこの勢いでスカイツリー登りますか、うんうんそうだねと、ワクワクしながらどでかいタワーにたどり着くも、結局、行列に並べない短気なおっさん二人は袂の喫煙所で一服つけてこの図。さてさて、この先どう夜の銀座へとアプローチするかと協議を重ねた結果、レインボーブリッジを自転車で渡っちまおうとあいなって一路お台場へ。

なかなかのポジありそうな、どでかい木場公園を横目に、走る走る、東京現代美術館カッコいいわ、いい展示やってたら行って損なしの面構え、倉庫街に突入して、埋立地の顔が変わり続ける、こっちはこっちでおもしれー!15年ぶりくらいに通る豊洲独特の発展を目の当たりにし、ますますこっちはこっちでおもしれー状態で豊洲の市場を抜けて、豊洲のBBQ場脇から海岸沿いの遊歩道に。しかしなんつーハイソなことやってるんだろうね、BBQを何故ここでわざわざ…同じ東京暮らしの人たちなんだろうけど、なんだか改めて都市生活者とはなんぞやと2秒くらい想いに耽ってしまった。遊歩道では釣り人が沢山、釣れるといいね。そして海を隔てて目と鼻の先?にレインボーブリッジが、どでかい。埋立地をつなぐ橋を渡ってきて辛さを体感しただけに、やばいぞー、人工物のアップダウンはきついからまじで、先週末にも別ルートの俺は通ってないやばい橋を渡ったポンユーの情報と、ここまでの体感で武者振るいに有明テニスの森の吸いポジでさらに心の火を増幅させて、ふらふらになりながらも、集中力マックスの安全運転モードで、小さな橋を何個か超えて、レインボーブリッジの自転車路を探したどりついた埋立地の突端で、自転車路夜は閉鎖の看板(笑)「この橋は24時間監視カメラで監視されています、向こう口から出ることはできません」という一番嫌なケースを想定させる看板を前にレインボーブリッジ封鎖できません!とか言ってたのに、すでに封鎖されているという悲しい断念を強いられ、なかなかに大変な道を戻るという苦行の果てに、先週末も通ったという一番きつい豊洲から架かる豊洲大橋のコースを選ぶことに…

画像5

旅などというものは万事順調なわけがないから、行き当たりばったりで、道筋は大体で、と思っていたのだけれど、この時点で中々のロングドライブしているから少々ショックを受けつつも、何がどうあっても行けば面白いのだから俺たちは強い気持ちを持って、いざ大橋の昇り!長い長い緩い坂を、ゼーハー言いながらなんとかかんとか登りきった。本当にきつかった、てっぺんで夜景見ながら休憩挟むくらいだったもの。ただ、折り返し長い下り坂が最高だった、60kmくらい出たんじゃないかなチャリで。ちょっとした無重力のような、あのスキーのダウンヒルとか気持ちいいんだろうなー、力まずスーッといくってことでしょう、チャリで下り坂一直線だったけどそんなことを思わせるほどに最高の滑降だったな。

同じ道を折り返して、やりなおして、こすり直しての先に待っているのは快感って相場が決まっているんだよね、まだ終わっていないけれど今日のこのコースを何年後かにやり直したらまた違う景色と体感を得るんだろう、それも決まってることだ。やはり時折訪れる既視感、フラッシュバックは嘘じゃないと思ったり、思わなかったり。

築地の意外に小さな市場跡を、形ある物全ては無に帰すなとか思いながら眺めて、埋立地にしろ、街作りにしろ、これだけの大規模な時の流れをチャリで回れる中に盛りだくさんで、東京は、江戸から持ち続けているなんて、いい街だな、そして東だろうが西だろうがそれぞれに、夕暮れ時も、夜景も、最高に綺麗な街なんだってちゃんと知れたな。

しかし腹減った、もうなかなかに限界ですよということでポンユーがあたりをつけている芝大門へ、色々な店をチェックしながらも、一軒のしゃぶしゃぶ家に行こうと店外のメニューを捲ったら…たまたま目の前に閉まっているけどポンユーが行ったことのある中華料理屋ミホウサイが、その支店があるってことで支店へGOとあいなった訳ですが、この店は本当になかなかの強者でした。わかったこと沢山あるけれど、とにかく、麻婆豆腐うまい!餃子うまい!チャーハンうまい!エビチリうまい!あと油淋鶏うまい!あとなんだっけ、疲れてて写真も撮り忘れちまった、伝えたい味の感動があったんだけど美味しんぼに出てくる中華屋って感じ、うまい!紹興酒の熱燗を店仕舞い直近までがっちりやってもう気分は最高、酔いと程よい疲れと、まだまだ先への期待感がごちゃまぜの中華だったな正に、なんの?いやなんか正にだったのよ。日本で食う美味い中華って、まじで美味いよね。

そういえば、ちらちら視界に入る青年から老人までの7人とかの集まりが、なんの集まりなのかっていう当てゲームで、ポンユーが教師系って予想したらそれが当たってたんだよね今日当たってる、かなり精度たかいことやってる商売繁盛だぜこりゃ間違いないって、さらに、もう一つの集まりどこぞの大学の空手部OB爺さんたちの集まりで、他のテーブルのインスタグラマー系B女子会に色めきたってたのがウケたよね、ついでに長老の爺さんが顔面蒼白で「もうだめだ…」って立ち尽くして解放されてたのが寸劇中の寸劇で紹興酒熱燗おかわり!って叫んじゃったね。

第3コーナー「今日は女が盛っている」

東京タワー→飯倉片町→吉川晃司トンネル→鳥居坂→元麻布→中国大使館→桜坂上→西麻布→青山霊園→銀杏並木→絵画館前にてプロジェクションマッピング→国立競技場にて一服→東京体育館→カクタス

画像6

まあ今日は色々制覇したけれど、スカイツリーと東京タワーにしっかりご挨拶できたのは達成感ちょいあるね、と。ここで休憩、これよく見たらわかるんだけど石垣にチャリがちょうどよく挟まっているの図なんだけど、そんなことよりいいチャリってことなんだけど?このころにはちょっと軋みが出始めてて、要は一体化しましたというご報告です。

画像7

六本木の吉川晃司トンネルをチャリ担いで潜ったら、鳥居坂のダウンヒルをがっちりヤッホーして、中国大使館裏の警備のオマワリ二人がさぼってるから習近平のことどう思ってんの?と投げかけといてちゃんと働けよ馬鹿野郎と捨て台詞吐いて、麻布周辺の自然の坂道にヒイヒイいいながら、青山霊園へ、入り口で小便して流石に青山霊園の登り坂は押して抜けていき、銀座はやめてレゲエBARに行くことになった、絵画館に寄ったらプロジェクションマッピングの準備してたよ、現場の立て込みで大変そうだけど、夜の現場いいよねって話ししながら立て込みに混ざって記念撮影して、国立競技場を通ったら会社の忘年会の余興でモー娘。の曲で踊るんだっていうことでがっちり練習している二人組に声かけたら見ないで欲しいって、恥ずかしいって、なんの仕事なんだろうな植木等先輩の映像をチェックして恥ずかしいとかやめてサラリーマン道を邁進していただきたいものです。

モー娘。男を眺めながら一服つけて、互いのチャリを乗りあってわかったのが、チャリのペダルがめちゃ大事という事を知りました、大判のペダルはマストです。ってかチャリの偉大さやばいんだけれどまだ語るほど全理解をしていないから乗りまくるしかありません。

そんなこんなでたどり着いた今夜の箱はスキバーではなく、カクタス!

久々のどでかいスピーカー前でレゲエの爆裂音を感じまくり、激うまのMCと美味いカクテルに舌鼓を打って、二人目のDJを一応チェックして。しかし、女の子いっぱいの箱で、座って飲むポンユーに目配せしてやたらぐいぐい体を寄せる味噌付きの女の子の積極性にポンユーも柄を上げてんなーと想いつつもまだ道のりはあるよと、店を外に。道道で除く飲み屋で前のめりなのは女の子っていうのを一日通して目にしたから、どうやら今夜は女の子が盛る月の加減だったのか、コロナのストレスから解放されて、年忘れのモードなのか、いずれにせよ香ばしいお話ですよ。また来なきゃってことになりますわあねカクタス、広さも、形も、音響も、酒も、煙も全部がいい感じに混ざって、旅の最終盤、もうほとんど地元に戻った感覚と安心感で、最後の難関へと行かねばなりませんてことです。

第4コーナー「遂に公式の鳴りポジ&柳生さんには敵いません」

渋谷スクランブル交差点→代々木公園→公園内噴水前なりポジ発見→UNIQLOんち→笹塚→明大前なか卯→自宅

てことで、妙に渋谷が通りたい少年の我々は忘れることなく渋谷を通り、とんでもない人混みにまたしてもコロナは終わったんだと、寂寥の思いを胸に、ぜんっぜん人のいない代々木公園へとエントリーした訳です。実際いつもの地元の公園がラストかと思っていた二人だけれど、ヨヨコーチャンスということで、チャリで一周ぐるっとまわってすげえ月が見れたな、けれどここでもずっとポンユーがあの水辺の方でって言ってたんだけど、木々の中でポジったんだ、でもいまいちで結局、辿り着いたんだよね過去一クラスのポジに、ってか認定ですが、水辺に突き出したデッキに並ぶベンチにBOSEのスピーカーを二機設置して、さあはじました!レゲエも良かったけど欲しかったぜ四つ打ち!景色も、酔いも、筋肉の悲鳴も、腹加減もベスト、ベスト、ここまで60km弱走ってる!音の入りが異常にいい、ビュンビュンにニュルニュルに耳に吸い込ませていく、そしたら来た!警備のおっちゃんがチャリで「今日はさ人も少ないしね、ゴミだけ残さないでね」と声かけてさっと公園の闇に消えてった、初めてだ、オフィシャルにok!もらった!勝ったんだ俺たちは、最高だ、抱き合って、音と景色に埋もれて、転がった玉っころをがっちり蹴り合って疲労困憊夜露に濡れたベンチで寝落ちして、さあ帰りますかと代々木公園を後にして、最後の難関へと突撃ドカンなのです。

画像8

一眠りと、充足感、ただ最後に待っている代々木から杉並へと上がる長い坂、代謝が上がり、頭はスッキリ、遊びとして最上、だがしかし通らねばならぬ東京の坂、坂、坂、最後の坂に緊張しつつ、迫り来る最後の難関に感謝すらして、寂しいような、なんというか、やりきったんだと最後の長い坂上がりきって迎えるは会長柳生さん家の玄関、すげーーーーーーーーー!とんでもない高さのもはや城壁と、門の面構えと光の加減、ちらっと見える敷地内の整然さと配置、ああ瀟洒とはこういうことかなとか、いや表現の範疇にいないようなナウ!今の粋を尽くした建物と、この今日の巡り合わせに、我々はよくやったと無言で交わす握手と、柳生さんには敵いませんと知り、尊敬申し上げるに尽きるということで、まあしかしそういうのはやってない上にお会いすることもない我々は、笹塚を通り、明大前駅で最後のマンチーなか卯でちゃんと美味しいなか卯のなんだっけ何食べたかぶっ飛んでるけど、とにかく美味いもん食って今日の行程をGPSから確認したところ、62.18km、消費2,070カロリーこのチャリップをまだまだいくらでも企画のある東京、そして日本の主要都市に輪行バック背負って新幹線でアクセスしていくっていう企画に胸躍らせて、なか卯の米と卵とチーズで頭がよじれているのを感じながら、ポンユーとささっと別れをし、頭は寝床、寝ることだけ、明日とか、明後日なんぞしったこっちゃない、ただただ寝るのみなんだ、旅はまだどうせ始まる、またやってくる、コロナも終わったし、後は商売繁盛、生きていこうぜ、遊ぼうぜ、チャリ乗ろうぜ、飲もうぜ、吸おうぜ、音聴こうぜ、箱行こうぜ、ポジ探そうぜ、食って寝て、また明日!

全行程62.18km、消費2,070カロリー

永福町
→歌舞伎町→後楽園→東大→上野公園→アメ横→御徒町らへんの焼肉屋街→浅草→仲見世通り→すき焼き米久→ホッピー通り→ウィンズ→浅草地下街ニンジャバー→浅草寺→レバーの焼鳥屋閉店→スカイツリー→錦糸町両国方面→木場公園→東京都現代美術館→枝川の倉庫街→豊洲駅→豊洲市場→バーベキュー豊洲→有明テニスの森で一服→レインボーブリッジ渡れず→豊洲大橋に戻る→築地跡地→芝大門→ミホウサイにて晩飯→東京タワー→飯倉片町→吉川晃司トンネル→鳥居坂→元麻布→中国大使館→桜坂上→西麻布→青山霊園→銀杏並木→絵画館前にてプロジェクションマッピング→国立競技場にて一服→東京体育館→カクタス→渋谷スクランブル交差点→代々木公園→公園内噴水前なりポジ発見→UNIQLOんち→笹塚→明大前なか卯→自宅


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?