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昔ながらの対戦洋ゲー、完全無料RTS 「Beyond All Reason」

たまたま見つけてドハマりしてるゲームだが、日本語の情報がほとんどないので紹介してみる。

  • 英語でのチャットはほぼ必須

  • 初心者部屋だろうが怒ってくる人がいる

という昔ながらの対戦洋ゲー。


どんなゲーム?

SFなロボットや戦車を指揮するリアルタイム戦略ゲーム(RTS)。Total Annihilationという古い作品のクローンが元となっており、一番近いのは精神的な続編のSupreme Commanderだろうか。

この系統では有償作のPlanetary Annihilationが存在するが、人を選ぶジャンルなので無料で試せるというのは大きなアドバンテージだろう。まずはこっちをやってみて、気に入ったらあちらの購入を検討というのもありか。

プレイ人口としては同接100~200ほどで16人部屋が5~10部屋埋まる程度。初心者部屋も常時回っていて、10分~20分ほど観戦しながら待てば対戦できる。自分以外の日本人は1~2回見かけた。

どこが面白いのか?

シンプルで覚えやすく、なおかつゲーム性の高いシステム。内政は小さなミスによる差がつきにくいし、オーダーを覚えないと出せないユニットというものもない。その一方で、残骸を資源として「回収」(Reclaim)するなど独特な要素による戦略性がある。

戦闘が見やすく爽快。シンプルな3Dで描かれたユニットが、実際に弾を撃ち合ってダメージを与えあう。地形も当然3Dなので、射線や視界に影響する。3D黎明期のアクションゲームのような戦場で、見ていても楽しい。

RTSというジャンルの中では圧倒的にとっつきやすく、かつ対戦ゲーマーも満足できる歯ごたえだと思う。原型となったTotal Annihilationは27年も前の作品だが、バランスも調整されており時代遅れには感じない。

ゲームの起動からアカウント登録まで

公式サイトからランチャーのインストーラーを落とし、起動してインストール。

デフォルトだとインストール先が変なディレクトリなのと、ゲーム本体のダウンロード先もランチャーと同じディレクトリに限定されているので、特にCドライブ以外から起動したいなら変更しておこう。

ランチャーを起動し、ゲーム本体がダウンロードされたらStartを押すとゲームが起動する。ユーザー名とパスワードを入力してアカウントを登録したら準備完了。

AI相手に練習する

チュートリアルが無い上に、初回プレイの本当の初心者同士で遊べる場はない(誰かを誘って一緒に始めるとかでもなければ)。noob onlyと書いてある部屋にいるのも、ほとんどはゲームをある程度理解しているプレイヤーだ。シリーズ経験者でないのなら最初はAIと練習した方がいいだろう。

メニュー画面からSkirmishを選べばAIと戦える。最初はデフォルトのSimple AIでいいと思うが、対戦とは差がありすぎるので基本的な操作を覚えたらBARbarian AIのHardに挑戦しよう。生産速度ブーストや蘇生なども活用してくるため、ゲームシステムを理解していないと勝つのは難しい。

難易度を変えるには、AI選択画面にあるボタンから設定画面を開く

試合を観戦する

システムを理解した、あるいはAI相手は飽きたなら次は対人戦を観戦してみよう。メニュー画面からMultiplayerを選ぶと部屋のリストが表示される。部屋の一番右に表示されているのが現在の人数と必要人数で、

  • 緑枠:人がいるが始まっていない

  • 黄枠:対戦中

  • 青枠:人がいない

となる。最序盤の展開を確認したいなら緑、待ちたくないなら黄色の部屋に入ろう。

ぴったり一人足らない部屋はあんまりない

また、部屋にカーソルを合わせると中にいるプレイヤーの詳細と、ゲームが始まってから何分経過したかが表示される。あまりに経過時間が長いと表示が追いつく(Catchup)のに時間がかかるし、その前に対戦が終了してしまうこともある。

1試合はは30~45分程度

部屋に入ると何もしなくても観戦待ちになるはずだが、いきなり対戦メンバーになる設定も存在するようなので、念のため観戦中(Spectating)になっていることを確認しよう。なっていなければ押せば観戦に戻れる。

重要な情報なのが、プレイヤー名の左側についている数字はそのプレイヤーのレート(Open Skill略してos)で、勝敗で上下する腕前の指標だ。部屋名の最後のMax ratingは参加できるレートの上限で、これがついている部屋はnoobと書いてなくても初心者向けだといえる。

後は対戦が始まるまで放っておくか、既に開始後ならRejoinを押せば観戦できる。観戦を終了するのは右上のLobbyボタンからだが、ゲームの退出とロビーの退出は別々なので注意。(それぞれ右上と、上部中央のLeave)

対人戦の前に覚えたほうがいいこと

ゲーム内でのチャット

味方にだけチャットをするときはAlt+Enter。全員にしたいならCtrl+Enter。

マップへの描画

マップ中に注意喚起を行うためのDraw&Labelsは、半角/全角キーに割り当てられているので、毎回日本語入力に切り替わってしまって不便極まりない。私はキーボードに英語レイアウトを追加してタスクバーから適時切り替えられるようにしてある。

なんか変な言語も一緒に増えてるけど

資源やユニットの譲渡(Share)

ユニットを選択した状態で、画面右下のパネルにある味方プレイヤー横の矢印をダブルクリックするとそのユニットを譲渡(Share)できる。EnergyやMetalを譲渡するには、それぞれのアイコンの上でクリックしたまま上下にドラッグして量を決める。AI戦でもできるので事前に確認しておこう。

左からユニット、エナジー、メタルの譲渡

降伏(Resign)

抜けたプレイヤーのユニットや建物は残ったプレイヤーが受け取れる(Take)ので、何もできない状況になったらAFKするよりは画面右上のResignボタンで放棄しよう。チーム全体で勝ち目がないなら全体チャットで!resignと入力すれば降伏投票ができる。

いざ対人戦

最大レート制限のある部屋を探して入ったら、Joinボタンを押せば参加できる(空いていない場合には順番待ち)。準備ができたらReadyボタンを押して始まるまで待つ。Readyを押さないでいると観戦枠につまみ出される。別に1回くらいでペナルティなどはないが、何回もやると迷惑なので気をつけよう。部屋の自治はほっといても他のプレイヤーがやってくれるので最初は気にしなくていい。

現状一番確実なのがJoinボタン。他だとバグってるのか入れないことがある

システム上、新規のアカウントは実際の腕前よりも高いレートから始まるようになっている。レートの左に表示される線の数が階級(Chevelon略してchev)で、これは負けても下がる事がないのでプレイ時間の指標になる。

1chevが多いほうが負けるゲーム

そしてチームの振り分けは基本的にレートで行われるので、ゲームを始めてから適正レートに下がるまでのプレイヤーがいるチームは不利ということになる。肩身の狭い立場ともいえるが、そこから上手く空気を掴んでいくのも醍醐味だろう。

便利なコマンド、設定、操作

ゲームの一時停止(Pause)

回線やPCに問題が生じているプレイヤー(Lagger)がいる場合などは、全体チャットで/pauseと入力するとゲームを一時停止できる(!pauseではないので注意)。もう一度入力すれば解除。

プレイヤー名の右隣が回線状態。悪いと矢印が赤くなる

準備時間のスキップ(Forcestart)

対戦開始時に各プレイヤーが開始地点を決めるとき、一定時間が経過するまで先に進まないようになっている。全員が確定(Lock Position)を押せば進むようであるが、いつも押さない人が一人はいる。結構長いので全体チャットから!forcestartと入れればスキップ投票できる。ただし、まだ準備できていない人がいないか、最低でもプレイヤー一覧を見て確認すること。

緑が確定済み、黄色は未確定だが大抵大丈夫

試合の中止(Stop)

ゲーム開始前に回線落ちが出た場合など、試合が成立しないと判断したら全体チャットから!stopと入力すれば中止投票ができる。もちろん萎え落ちは対象外(相手チームが普通拒否する)。開始地点で揉めて抜けたり捨てゲーしたりした場合は認められることが多いが、十分迷惑なので回避する努力はするべきだ。

プレイヤーごとの収入の表示

画面右上のメニューからSettings→右上のタブでAdvancedに切替→Interfaceタブからincome valuesを有効にすると、プレイヤー一覧に味方の資源収入が表示されるようになる。他にも設定によりユニット総数なども表示できる。

他にも色んな設定があるけど試せてない

よく使う操作

複数のユニットに指示するとき、線を引くようにドラッグするとその軌跡に従って陣形(?)を組んでくれる。広範囲の視界を取ったり、D-gunによる一網打尽を防いだりとほぼ必須の操作。

建物を建てる時、Shiftを押しながらドラッグで線状に、Shift+Altを押しながらだと方形状に建設できる。

Altを押しながらユニットの生産指示をすると、キューの先頭に追加できる。つまり、今生産しているユニットが完了次第、指示をしたユニットの生産を開始する。また、繰り返し生産の対象外になる。主力となるユニットを増やし続けている間、別のユニットが欲しくなった時に便利。

ユニットの自爆はCtrl+B。何に使うかは観戦してみよう。

私も試せてないが、他にもたくさんのコマンドがあるようだ。


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