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部下の「やる気」を起こさせようとしなくていい

上司になると、部下の「やる気」を起こさせることや
仕事のモチベーションを上げることも、
自分の仕事の一部だと思ってしまいがち。

でも、そもそも「やる気」って
人から与えてもらうものではなくて
自分の内側から湧いてくるもの。

誰かのやる気やモチベーションを
外から与えることはできないんです。

そもそも、「やる気がない人」を、
「やる気がある人」に変えることはできません。
なぜなら、他人は変えられないから。

そうなると、部下がモチベーション高く働いている状態にするために、上司は何をしたらいいのでしょうか?

その答えは3つあります。


1.やる気を下げる要因を取り除く

もし、仕事のゴールや目標の達成に向けて、
部下が効率よく働けない点や何かの障壁があるなら、
それを自分の権限のできる範囲で取り除き、
スムーズに働ける環境を整えること。

(もちろん、自分がその原因にならないように、
誰に対しても敬意を払うことを心がける)

そう、北風と太陽のお話のように、
無理に上げようとしなくてもいいんです。
下げなければ。

2.フィードバックと承認

2つ目は、その人の貢献ややってくれたことを
ありのまま伝えて
「いつも○○してくださって、ありがとうございます」
率直なフィードバックと承認、感謝を伝えること。
そうすれば、メンバーは心理的に安心して仕事にアクセルを踏むことができます。

3.強みを生かす

3つ目は、強みを見つけて生かすこと。
これは、メンバーに対しても、自分に対しても、です。

私のモットーも「強みを生かして人生を楽しむ」なので、くどいかもしれませんが(笑)、私が言っているだけでなく、ピーター・ドラッカーも、著書の中でこう言っています。

成果を上げるには、人の強みを生かさなければならない。
弱みからは何も生まれない。
組織といえども人それぞれがもつ弱みを克服することはできない。
しかし組織は、人の弱みを意味のないものにすることができる。

ピーター・ドラッカー『プロフェッショナルの条件』

ひとりで完結する仕事はありません。

組織で働くからこそ、
弱みに目を向けずとも、それを互いに補い合って
個々の強みを生かして働けるように役割を適正化できます。

弱みに焦点を合わせることは、間違っているだけでなく、
無責任である。
上司は、組織に対して、部下一人ひとりの強みを
可能な限り生かす責任がある。

ピーター・ドラッカー『プロフェッショナルの条件』

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