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明日死んでも100歳で死んでも幸せな人生にするために、将来のためよりも「今自分が楽しい」ことをする

「限りある時間の使い方」という昨年ベストセラーになった書籍を読まれた方は多いかもしれません。

この本では、自分自身の時間の使い方、つまりは人生の過ごし方について考えさせられる文章に多く出会いました。

特に、自分の子供との接し方について、胸に刻んでおこうと思ったフレーズがありました。 

9歳の子どもに暴力的なゲームをさせていかどうかを考えるとき、僕たちは「将来暴力的な大人になるかもしれない」と心配する。でも本当は、子供にとってそれが楽しいかどうかも、同じくらい大事な問題だ。

限りある時間の使い方

多くの親がそうであるように、私も、勉強は国語力や社会の知識、論理的思考力を鍛えるためにしっかり時間を取って取り組んでしてほしいと思っていますが、それはあくまで、今のその子に必要なことではなく、将来の目標や目的のために必要だから、というのが理由です。

一方で、本人にとって、心からやりたいとは思っていない(けどやらないといけない)ことをやる時間で1日のすべての時間を埋めてほしくない、という気持ちにもなりました。

そして、もし今ゲームをやりたい、友達と遊びたい、ゲームをしていて楽しい、友達と遊んでいて楽しい、と思うなら、その気持ちは今しか味わえないものなので、できるだけ尊重してあげたいです。

なぜなら、「自分は今日、何をして過ごしたいか、自分の意志で決めて、それをやる」ことは、「自分の好きなことは何か」、「何をしているときに幸せか」を自覚することにつながり、その感覚は、子供も大人も、人生のハンドルを自分で握って生きていくために必要だからです。

もちろん「将来のために何かをする」、「時間を無駄にせず、有意義なことに使う」ことを否定するわけではないですし、それも重要です。
(むしろ、私自身は、「未来の自分を作るのは今の自分」と信じて、未来の自分のために今できることはやっているし、今の自分がいるのは過去の自分の経験やがんばってきたことのおかげです。)

ただ、それと同時に「今を楽しむ」「自分を自分でもてなす」時間をないがしろにしないことも大切です。

つまり、そのバランスを取りながら、今日の楽しみを、将来の準備のために犠牲にしない考え方で日々の生活を送ることが、その日1日の満ち足りた幸せな気持ちや充足感につながり、そんな毎日の積み重ねが人生の最終地点で「幸せな人生だった」と思えるのだと思います。

マインドフルネスに考え方に近いかもしれませんが、もし100歳まで生きられたとしても、豊かで健康な自分であるために今やること(投資や学習、運動など)にも一定の時間を費やした上で、明日死んだとしても幸せな人生だったと思えるように、今日の時間を自分ひとりのために、あるいは大好きな家族や友人と共有して過ごすことを大切にしたい、と思った一冊でした。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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