私の決断。45歳の壁を乗り越えるためのサバティカル休暇!

こんにちは。私の最近の思い切った決断、それは「45歳で半年間のサバティカル休暇」の取得です。

「サバティカル休暇」とは、使用目的が制限されないプライベートな長期休暇を指します。育休や介護休職とは異なり、使用制限がないことが特徴です。会社によっては、配偶者の海外駐在のための帯同や、大学や大学院でのリスキル、育休制度が適用されない期間(3歳以上)の育児サポートなどの理由でも適用される場合があります。

私がこの「サバティカル休暇」という言葉を始めて聞いたのは、Voicyのパーソナリティであるワーママはるさん(尾石晴さん)が、確か2020年ごろ、長年勤められた会社を退職して、2年間のサバティカル休暇を取られた話を聞いたときです。(はるさんについては、結局その後会社に戻ることなく、2023年の現在もVoicyや執筆業、サービス開発といった自分業ビジネスをされています)


使用用途が制限されないプライベートな長期休暇

使用用途が限定される(かわりに収入の一部補填などの社会保障制度も適用される)休暇としては、私は28歳と35歳のときに約1年間の育児休職を2回取得しています。その期間は完全に仕事を離れて、家事育児に専念する専業主婦となりましたが、休職と言いつつ、「休んでいた」わけではもちろんありません。

(むしろ、論理が通じる大人を相手に仕事上の物事を進めるよりも、非論理的な生まれたての乳児と対峙して、24時間自分の体内で作った母乳を飲ませながらつきっきりで赤子を見ることの方が大変です)

また、1か月程度の有給休暇であれば、転職するタイミングや、プロジェクトベースでアサインされて様々な内容のプロジェクトを渡り歩くタイプの会社員の場合、プロジェクトとプロジェクトの合間にまとまった休みを取ることも、事前に意志表明しておけば可能です。

(私も1年ほど前に前職で1か月の有給を取得したことがあり、そのときに感じた、平日日中の昼間に自由を謳歌できるうれしさ、開放感は忘れられません)

今回は、人生初めての、育休でもなく、有給でもなく、使用用途が制限されない長期休暇

学校生活にたとえると、1学期の勉強が終わって2学期が始まるまでの「人生の夏休み」です。

20代30代に結婚や子育て、仕事やキャリアの階段を上り続けた過去を肩越しに振り返りつつ、50代60代とこれからも続いていく人生の階段を元気に楽しくのぼっていくために、少し立ち止まって一休みするための「人生の踊り場」とも言えます。

いつ取るのがベスト?

前述した尾石晴さんの書籍『「40歳の壁」をスルッと超える人生戦略』では、40歳前後で感じるキャリアや働き方へのモヤモヤや、40代以降もこれまでやってきた仕事の積み上げ、延長線上で良いのだろうか?という疑問に対し、新たな自分業の模索を薦められています。

自分業を模索する時期は、60歳になってからでも不可能ではないけど、体力面の衰えもあり大変なので、40歳プラスマイナス5歳くらいの間に、小さなチャレンジや種まきをしながら今後の人生を考え直すのが良いとされています。

私の場合は、39歳で初めて転職(しかもコンサル業界への職種変更)という大きなチャレンジをしたため、40代前半は会社の仕事でパフォーマンスを出すために必死だったので、自分業を模索するという考えもなく、会社の仕事が最優先でした。

今この45歳のタイミングは、人生の折り返し地点でもあり、体力やエネルギーもそこそこあるということで、自分にとってはがちょうどよい気がしています。

もちろん、休暇中は無給となるため、生活費含めた貯蓄や余裕は必要ですし、会社の制度の有無にもよるので、人によっては半年や1年まとまった休暇を取れる状況にない人もいるでしょう。そういう方は、長期休暇でなくとも、有給休暇や土日の休み、平日の夜などに少しずつ種まきやトライ&エラーを進めていくことでもできます。

ただ、仮に1か月は有給、残り5か月は無給で半年休むとした場合、1か月の生活費や税金で必要なお金が毎月平均30万円の人であれば150万円、20万円の人であれば100万円です。それに向けて節約や貯金をしていけば、非現実的な金額でもないと思います。

本当に、コンスタントに平日毎日ずっと働き続けないといけないんだっけ?と、これまで常識と思っていたことや思い込みに疑問を投げかけてみると、実際は「いけるかも」となる場合もあります。

また、20代であれば、まだ新卒で入社した会社で働いている方も多く、今まさに新しいことをスポンジのように吸収し始めたところ。同期入社の同僚たちと比較して、誰が先に昇進した、とか組織による昇進の早さの違い、などを気にするメンバーもいるので、「しばらく仕事を休みたい」という考えすら思い付かないかもしれませんが、40代になると、すでに20年以上働いているので、半年の期間なんて、全体から見たら誤差みたいなものです。

何のためにとる?

私の場合は、職業柄、平日の仕事の業務負荷が高くなりがちで、自分の性格的に仕事からストレスを受けやすいため、本業の仕事、家族との時間、睡眠、という3つの優先事項を自分の24時間に入れると、はるさん流で言う「自分業探し」をやりたくても、なかなか時間が取れず、それがまたストレスになってしまいます。

もともと、先月仕事で少し心身が疲れてプチうつ状態に入っていたので、今のアサイン終了後に(9月頃)、しっかり休養して元気になるために長めに休みを取りたい、というのが長期休暇を思いついた動機でした。(上司にも宣言済み)

ただ、その後、このままではまずいと思って、仕事との距離を取り、夕食以降の仕事はしない、翌日でもいい家事はやらなくていい、23時すぎにはベッドに入る、毎日7~8時間睡眠を1週間実行したあと、蓄積疲労を解消して元気を取り戻しました。なので、今は前向きに、将来に向けたプチチャレンジを思う存分楽しくやる期間にする予定です。

またサバティカル休暇が始まったら、noteでも実況中継をしていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

-- (2024/04/05追記)--
2024年3月に、5か月間のサバティカル休暇を終えての感想をこちらの記事にまとめています。もし良ければこちらも合わせてお読みください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?