今話題のヴィーガンについて思う事


私は、個人的には、人間の身体の仕組みを考えた上で、菜食主義は、すすめません。

思想的なところから菜食主義を選ぶ人たちの否定や批判もしません。

ただ、医療の現場で色々な食事療法を実践し、患者さんの変化を見てきましたが、慢性疾患や難病の方が、菜食主義で心身が健康になった姿を見たことありません。

健康な人で、食生活が乱れている人は、菜食主義に変えて良い変化が起こる事があります。加工食品、添加物やグルテン、酸化する悪い油などの摂取量が多かった人が菜食主義に変えることにより、消化吸収の負担が減り一時的に元気になります。

きっと多くの菜食主義の方が、このパターンを経験しているかもしれません。

しかし、長期的なスパンで考えた時に、タンパク質(アミノ酸)不足になり、穀物ベースの食事はリーキーガット(腸漏れ症候群)を引き起こします。

それにより、栄養不足と消化吸収能力が落ちてしまい、痩せこける場合があります。

更に、生野菜など生ものを多く摂ることにより、弱毒性の菌や寄生虫が体内で蔓延ります。

これらのポイントから徹底した菜食主義を続けると徐々に弊害が出てきます。

中には、ごく稀に、腸内細菌が変化して菜食主義でも、腸内でアミノ酸を生成できるようになる人もいます。いわゆる草食動物と同じような腸内細菌のバランスになった人です。

これだと、なんとかバランスがとれる可能性はありますが、賭けに近いようなものなので、目指すのは難しいです。

私も、動物たちが大好きで一時期ヴィーガンになっていました。

しかし、マタギ(猟師)やネイティブアメリカンの生命に対しての思想を学び、動物が可哀想という考え以外の生命との向き合い方がある事を知り、生命を頂くことを選べるようになりました。

現代社会の肉食の文化に対しては、畜産業界の闇が深いことや、生命を頂くことに対しての世間の関心のなさや無知な部分があるところは考えるべきだと思います。

今の社会では、難しい問題だとは思いますが、身体の仕組みと栄養、生命に感謝して頂く事、この部分をもっと多くの人に知ってもらえるように発信を続けていきたいと思います。


「餓死したよう」…7年間トロピカル・フルーツだけ食べたヴィーガンのインフルエンサー死去(中央日報日本語版)

https://news.yahoo.co.jp/articles/ea58066081b1b5fa945aea733d9a88c56d9a3032?source=sns&dv=sp&mid=other&date=20230802&ctg=wor&bt=tw_up

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