見出し画像

専門調査員試験(6) 2次試験【人物面接】

皆さん、こんにちは。本記事をお読み頂きありがとうございます。

今回は、専門調査員試験2次のうち「人物面接」についてです。
「外国語面接」については前記事をご参照ください。

筆者が受験した2020年春募集は、新型コロナウイルスの影響により出願締め切りが延長されました。そのため、1次試験(外国語筆記・専門論文)と2次試験(外国語面接・人物面接)の間隔が短くなり、1次試験を受験した人は全員2次試験に進むことができるというイレギュラーな回であったことを先にお断りしておきます。

筆者は4つの試験のうち1番手応えを感じたのが2次の「人物面接」であったため、全員が2次試験に進むことができたこの回に出願していたからこそ合格したのではないか?と勝手に想像しています。

①面接の形式と雰囲気

・面接官が多い

受験者1人に対して国際交流サービス協会(IHCSA)の面接官4人+記録の方1人がおられ、外国語面接と同様1人10分ほどの面接です。
外国語面接とは違い、記録係の方もこちらを向いているため実質1対5になり、入室した瞬間に圧迫感を感じる方もいらっしゃると思います。

・面接の雰囲気は人によって違う

私の面接は大変和やかな雰囲気で進み、受け答えに対してお褒めの言葉を頂いたりもしたのですが、他の受験者の中には「圧迫面接だった」と感じている方もおられたようです。
面接では「時には厳しい海外生活に適応することが出来るか」も評価されるポイントの1つですので、それも自然なことではあると思います。

ただ、過去の合格者の方々のブログからも読み取ることができますが「圧迫面接であるかそうでないか」は合否に全く関係ないと思われますので、自分の面接が厳しい雰囲気であったとしてもあまり気にする必要はありません。

②面接の内容

・専門的なことは聞かれない

以前からしつこく書いていますが、選考を担当するのは外務省ではなくIHCSAの方々です。
そして、ご自身の専門性に関しては出願書類や1次試験の専門論文で十分にアピールしていると思いますので、人物面接ではその名の通り「在外公館の一員として働くにふさわしい人柄を備えているか」が評価されると考えた方が良いと思います。
ですから、間違ってもやたらと難しい語彙を用いて長々と話すのではなく、平易な言葉で簡潔にまとめることが重要です。

「在外公館で働くにふさわしい」というのが具体的には何を指すかというと、(「出願準備・書類【前編】」と記述が重なりますが)
●在外公館という特殊な環境の中で、館員と協力して(トラブルを起こさないとも言う)職務にあたる協調性
●2年間の海外生活に適応することが出来るタフさ
●調査研究業務だけではなく、公館の様々な業務の補佐をこなすマルチタスク能力計画性
●雑務を厭わない謙虚さ
臨機応変な対応
などが挙げられると思います。


次記事の「合格発表」で在外公館専門調査員シリーズ第1弾は一区切りとなります。
第2弾では赴任前研修・渡航準備などについて執筆する予定です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?