アロマで日用品を減らしてみませんか?〈コロナ禍でエッセンシャルオイルが教えてくれたこと〉
コロナと、一本のアロマの小瓶
突然ですが
アロマテラピーで使用するエッセンシャルオイル(精油ともいう)を使って、「私たちがスーパーなどで当たり前に買っている日用品を購入することを減らせるか?」
という問いに対して。
まずは結論から言うと、答えは「YES」です。
なぜこんな問いを投げたのかと言うと、コロナの一件から、いろいろなことを見直したことがきっかけです。
「それ、本当に必要?」
今まで当たり前だった物事に、一度立ち止まって疑ってみたということ。
私だけでなく、多くの人々が今回、必要なものと不必要なものを再発見したのではないでしょうか?
そんな中、本当に必要なものって、実はそれほど多くないことに気づいたはずなのです。
私にとってその気づきは、コロナ禍の中のとある日、なんとなく、キッチンでぼんやりとしている時にもたらされました。
というのも、目の前のダイニングテーブルに置かれていた一本のアロマの小瓶が視界に入った瞬間に、私はそれに釘付けになってしまったんです。
アロマの小瓶は無言で、私に本質を語りかけてくるようでした。
そして私は小瓶への謎の告白を。
「今更だけど。
知ってはいたけれど。
いや、まだまだ知らなかったよ、、、
すごいよアロマ。
いやいや、あえてエッセンシャルオイルと言わせて欲しい。」
(エッセンシャル:essential=本質の、必要不可欠な、重要な)
※「エッセンシャルオイル」とは、自然療法の一つであるアロマテラピーで用いる、植物から抽出される天然の芳香物質。抽出される植物によって、特有の働きかけをする。一般的には「アロマオイル」とも呼ばれることもありますが、アロマテラピーで用いるものは化学合成香料と異なり、植物から抽出される100%ピュアなもの。
ドミニック・ローホーさんの語るエッセンシャルオイルのミニマリズム
では、キッチンにいた私の目の前に置かれた一本のエッセンシャルオイルの小瓶は、何と語りかけてきたのでしょう??
それは
“エッセンシャルオイルはミニマリズムの極み”
この言葉、実は、昔読んだ本の一節だったことを思い出しました。
この一節は、シンプルな生き方を本に著し、日本でも有名になった作家ドミニック・ローホーさんの言葉です。(本を読んだ当時は知らなかったんですけれども)
手元にその本を持ってきましたので、続けて引用してご紹介したいと思います。
エッセンシャルオイルはミニマリズムの極みーなんの変哲もないものでも満足できる人は、実は全てを手に入れている。ニコラ・ボワロー。フランスの詩人・批評家ー
私はエッセンシャルオイルを愛用しています。入浴剤としてバスタブに、またはキャンドルの香りづけに数滴垂らす、水で薄めてトイレの消臭スプレーにという具合です。洗濯物にほんの少し残り香をつけるためにエッセンシャルオイルを用いると、部屋にも香りが広がり家庭用消臭剤の9割をカバーしてくれます。人体に有害な合成香料からなる消臭剤を、わざわざ購入する必要がなくなります。健康面でも役立ち、たとえばラベンダーには皮膚の炎症などを鎮静する作用があり、ユーカリ油は気管支炎の炎症に効くと言われれいます。フランスのドクター、ジャン・ヴァルネの『アロマテラピー』(日本では未刊)という本を読めば、エッセンシャルオイルで、家の常備薬の8割が不要になることが明らかです。
(ドミニック・ローホー著「『限りなく少なく』豊かに生きる」の中の「品性を養うお金の使い方」の章より)
薬の代わりになるような言い回しがどうのこうの、、、、という点はさておき。
家の中の消臭剤や常備薬はエッセンシャルオイルを持っていればその役割の大半をカバーすることができますよ、という話です。
あふれる用途別洗剤にまつわる個人的体験
私はドミニックさんの書かれていることに、大きく共感します。
本を読んだ当時はすでに、私は日常的にアロマテラピーを取り入れた生活をしていましたが、こんな風に言葉にして表されると、改めて納得なんですよね。
私は、当時住んでいた家で、一つのエッセンシャルオイルの小瓶を、生活のあらゆるシーンで使いまわしていました。
当時は子供が小さかったので、特に役立ったんですね。
今では空気のような存在になってしまって当たり前なんですが、当時は生活が実験場のような感じで、色々と試していました。
私が感動したことは、アロマテラピーを取り入れてエッセンシャルオイルを日常的に使うことで、スーパーなどで市販の日用品を購入することがかなり減ったことです。
私はそもそも用途別に洗剤を分けて使いこなすのが苦手でした。
キッチンにはキッチン用の食器洗い洗剤やクレンザー、除菌剤、、
トイレにはトイレ用洗剤、消臭剤、、、
お風呂にはお風呂用洗剤、、、
洗面所にはこれ、、、
フローリング用洗剤に窓用、、、
そして各スペース別の消臭剤、、、
各シーン別のカビ取り剤、、、
など・・・
子供が生まれる時に、母親が手伝いに来てくれて、次々に新たな洗剤が増えていくのですが、私はそれらを使いこなせませんでした。
家の中には市販の洗剤類が溢れていました。
姿を消した市販の洗剤類
ちょっとしたことがきっかけで、「エッセンシャルオイル」なるものを知ってから、
家の中のこれらの日用品は、本当に全て必要なのか??
なぜこんなにシーン別にたくさんの洗剤類があるのか?
要らなくないか??
頭の中にたくさんのハテナが出てきて、しまいには家の中の全ての洗剤類を一掃してしまったのです。
(それに、本能的に、○ブリーズなどの市販の消臭スプレーを振りかけるのにも抵抗がありました。)
その代わりに手元に残したもの。
・重曹や酢(クエン酸も)
・液体せっけん
・無水エタノール
・エッセンシャルオイル
人間にも環境にも優しいもので、使い回しの効く材料を必要最低限残しました。
使い回しの効く、暮らしに役立つエッセンシャルオイル
重曹や酢は日常の快適なお掃除クリーナーになることはご存知の方も多いと思いますので、今日は突っ込みません。
それらの同じ材料でも、エッセンシャルオイルとの組み合わせ変えれば、シーン別で様々な使い方ができるのです。
お掃除用のクリーナーとしてだけでなく、ドミニックさんが言うように、洗濯物の香り付けに、寝室のファブリックスプレーに、自分自身や子供のちょっとした怪我に、ちょっとした心身の不調に・・・・
そう考えると、一つ二つ持っておいて広く使い回ししやすいエッセンシャルオイルがいくつかあります。
代表的なものとして
・ラベンダー
・ティートゥリー
・スイートオレンジ
これらを持っておくと、比較的初心者でも安心安全に使い回しできるのでおすすめです。
次回の記事以降で、これらの使い回し法を色々とご紹介していきますね。
まとめ
「大は小を兼ねる」
と言いますが、エッセンシャルオイルはその逆で「小は大を兼ねる」と言えますね。
まさに、エッセンシャルオイルはミニマリズムの極みだということです。
ラベンダーのエッセンシャルオイルの小瓶1本持っていることで事足りることがたくさんあるのですから。
冒頭で、「日用品を減らせるかどうか?」という問いを投げましたが、言えることは日用品だけにとどまりません。
エッセンシャルオイルは、その存在のあり方そのものが、世の中で「本当に必要なものはそう多くはないよ」ということを私に教えてくれました。
(執筆者:アロマライフセラピスト 簗瀬元美)
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