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びぼうろく 2021 part6

最近のツエーゲン金沢のサポーターの中に、サッカーの戦術を分析する人が多くなってきた。誰が始めたのか、誰が影響を与えたのかは知らないが、数人の大きな影響力を持つ人が伝播させているように自分は感じた。それに伴い、サポーター間のオープンな空間での、他の人が目にすることが出来るような形で戦術の討論が見られることも増えた。

そのことはとても重要だと考えるし、そのようなサポーターがあまりいなかったJ2昇格当初と比べればサポーターが進化していると捉えられる。もちろんこのことを批判する気はない。しかし、クラブとしての成長が重要なこの時期には、戦術を語ることのできる人も重要ではあるが、それと同じくらいにクラブの在り方を語ることのできるサポーターも同じくらいに必要なのではないだろうか。そして現在の金沢サポーターのなかにはそのようなことを語るサポーターが圧倒的に少ない。クラブがあの手この手で試行錯誤している中で、サポーターはなぜただ指をくわえてみているだけでいられようか。

自分はこのようなサポーターを増やせるようなサポーターを増やすには、上で戦術を語るサポーターが増えたのと同じような道を辿るよう、影響力の大きい人、または団体が意見を誰でも言える形で発して議論の場を設ける必要があると考える。現在の金沢サポーターにはこの部分が圧倒的に足りない。

自分も正直少し前までは、この部分に関しては特に問題意識を持っていなかった。戦術家に後れを取るものの、ようやくそのようなことを考える人や団体が現れたかと感じていた。今年に入り、自分が期待していた人や団体をなにかとネットの中で近くで見る機会があった。それを見て、正直残念に感じた。理念は崇高でとても共感できることも多く期待はしていたのだが自分の読み違えであったようだ。自分はそのような人や団体にそのような議論の場を設けることを期待していたが、ただのサポーター間の交流を楽しむだけであった。


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