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「リア充」ってもう死語だよね。

僕は、もう2年くらい彼女がいない。


一年前、会社でパワハラをしていた人が地方に異動になった。
いわゆる左遷というやつだ。

彼は異動先で心を病んでしまったらしく、今は休職している。

休職する前、彼はこんな弱音を漏らしていたそうだ。

「45にもなって、1Kの部屋から1Kの部屋に引っ越して、その部屋には誰も話す相手がいない。俺のこれまでの人生ってなんだったんだろう。」

この話を聞いて僕はゾッとした。
中年の危機という言葉をなんとなく聞いて知ってはいたが、周囲で真正面から危機にさらされている人がいるという事実によって、現実味がビリビリに帯びた。

そしてこのおどろおどろしいまでの虚無感、孤独感。
無人島に一人取り残された方が、生きる為の頑張りが必要な分まだマシなんじゃないかと思えるほどの圧倒的な虚無。
現代の生き地獄。
生きる屍。


まだ、パワハラの人の話は続く。

彼が左遷されてからしばらく経った頃、僕は部署の先輩と居酒屋でお酒を飲んでいた。

ふとした会話の流れで、部署の先輩(彼女持ち、交際4年目、プロポーズ目前)がこう言った。

「40にもなって結婚してない人は人として何か欠落しているに違いねえ」

この何気ない、なんなら冗談とも取れるような発言に僕はゾッとした。

40歳を超えて独身だと、人間性丸ごと否定される可能性があることをここで知った。
そんなの僕には耐えられない。
たとえ直接的にその言葉を浴びせられなかったとしても、先輩からその言葉を聞いてしまった僕は、仮に40歳を超えて独身であった場合、周りの人に「あの人は人として終わってる」と思われているんじゃないか、なんてぐるぐると考えノイローゼになってしまう可能性が180パーセントを超える。


まだ24歳だけど、もう社会人3年目。

こういう大人になるんだろうな、と想像している未来が行動無しには訪れないことはもう知っている。

ずっと彼女がいない。

僕は焦っている。

1Kから1Kの部屋に引っ越し、独り言をぶつぶつと言いながら作るしょっぱい炒飯が毎食を占め、誰かに人として終わっていると陰口を叩かれているんじゃないかと不安がりながら生活するのはどうしても避けたい。

恋愛に対して潔癖すぎる。

ちゃんと好きじゃないと彼女にしたくない、みたいな高校生的な考え方がこびりついている。

大人の恋愛ってなんだよ!
てかそもそも恋愛ってどれ!どの感情!


やばいよ!!


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