絵本【UNTITLED】#22・絵×文の絵本づくり
ココロは、まっさおな雪の朝に生まれました。
ある時、ココロは、お母さんの笑顔を映した赤ちゃんの瞳でした。お母さんが抱きしめると、ココロはきらきらと輝きました。
ある時、ココロは、子犬を失った母犬を映した泉でした。母犬が悲鳴のように叫ぶと、ココロはふるえて、びりびりとさざなみが立ちました。
ある時、ぼくは思った。
ぼくはぼく。
ぼくのままで世界を感じたい。
ぼくはどこからきたんだろう?
何かをするために来たけれど、その何かがわからない。
そう思ったら、翼ができた。
春の風