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mother’s history No.46 見知らぬ人との交流は、難しい。

顔も知らない人との交流は、難しいと思う。
今は、メールが簡単にできるけど、
昔は、ペンパルと言って、手紙のやりとりたけで、
友達になろうとした。
一週間以上もかかって、届いた手紙の中身は?
嬉しいやら、怖いやら、不安がいっぱいだったに違いない。

12月6日

今は午前11時30分、そうじ、洗濯をし新聞を読んでいたら、こんな時間になってしまった。

午後からこそは、書こうと思ったけどやめておく。だって、そう思うたびにできないに決まっているもの。

秋代ちゃんの作った甘い金時をたくさん食べたら、お腹が膨れたまんまである。

午後、ちょうど昼の食事が終わって、かたずけようと思っていたら、ホンコンのペンパルから手紙が届いた。二つも同じ所から来ているので、急いで開いたら、一つは大変美しいしクリスマスカードが入っていて、もう一つのほうは二枚の絵はがきと貨幣が二つはりつけてある手紙がでてきた。

 とても美しくって手紙を読んでいたら、あまり嬉しくない事が書いてあった。私の国の印刷はあなたの国のよりもよいと、言うのだ。そして、貴女の国のを送ってほしいだって、全くバカにしている。

 私は、大変腹が立ったので、私の国の方が貴女の国のよりよい、そして、日本の景色はすばらしい、と書いてやった。

ホンコンの来たは、何でもえくってくれるのはいいが、ガサツで、あまり好きではない。一年ほどしたらやめようと思っている。来年のクリスマスまでだ。

今九時四十分お風呂あがりで、のぼせている。これから山のような数学の宿題と英語の訳をしなくてはならない。


 12月8日

 九時半、今まで北条誠の「月若くして」を読んでいた。恋愛小説た。母は、私がこのような本を読むようになったなんて、全然気づいていないであろう。

もし、私が子供を持つような事がある場合、子どもの読む本はみんな読もう。そして、その子供たちを理解してやろう。もし、子どもが女子だってその子が、男子から手紙を来ても干渉せず、自然に話せるような雰囲気を作ってやるのだ。

 母が、兄へ来た女の子からの手紙を読んでいるのを見たことがある。秋代ちゃんの所へ来た手紙や自分の所へ来た手紙も、私達はそんな手紙を見せたくないものである。

私は、母が古すぎると思う。

でも、たいていの顔はそうだと聞いている。私の母はまだいい方だから我慢している。

私が、お母さんになった場合、とっても理解あるやさしいお母さんになろう。

明日、英語のデクテーションがある。必ず満点になって二点増しになってやる。必ず。これからやらねばならない。その他、数学の宿題も沢山あるので、ほとほといやになってしまう。

今、朝の六時。三時ちょっと過ぎに起きれた。そして、五時まで英語のデクテーションの練習をしていた。よく考えたら今日、英語は文法の方で、テストはないのである。

五時からボサッと何でも想像しているうちに、六時すぎてしまった。

本当に、芳美はだめだな‥‥‥きっと、また先生のいやなお説教だろう。もっとしつかり勉強をしなければならない。

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