エッセイ尾形

日々感じたことやエッセイを書いています。

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さよならヒューマニティ

ある日、飲み屋でのこと。 友人ではないけれど知人呼ぶほど距離が遠いわけでもない存在のIが、冷やしトマトを食べながら私の顔をまじまじと見て、こう言った。 「君ってなんか、ヒューマニティに欠けるよね」 なかなか聞き馴染みのないフレーズだったので、それが礼讃なのか侮辱なのかすぐには分からなかった。 しかしそう言ったIの表情はどこか非難めいていて、これは侮辱の類の意味合いが込められているのかもしれないな、と思った。 どういう意味、とか、どこらへんが、とか、聞けばよかったのだ

    さよならヒューマニティ