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サウナで泣きそうなった

町の銭湯に、ほぼ毎日行っている。
昨年末の引っ越しを機に、通う銭湯も変わった。

近所に、二つの銭湯がある。
最寄り銭湯は、サウナの窓越しにテレビが見れて、その音声もサウナ内のスピーカーから聴こえる。
なので、特にファンではないけれど相撲と野球のシーズンには、少し詳しくなる。
ちょっと離れた銭湯のサウナでは、テレビが見えない。
変わりに、BGMが流れている。
きっと有線なんだろうけど、その選曲が絶妙だ。
昭和歌謡から、2000年代以前のJ-POPまで幅広い。
かといって演歌は流れないので、テンションは一定の程よい高さ。
そのBGMを聴きながら、熱めのサウナで汗を流す。
そのなんともいえない心地良いテンションが好きだ。
二月中旬、そのサウナでいつものようにBGMを聴いていたら「仰げば尊し」が流れてきた。
予想していない曲を、予想外の場所で聴いたせいか、涙がこぼれそうになった。
小中高と楽しい学生生活だったワケではない。
ただなんとなく、惰性で過ごした学生時代の記憶しかないのに。
昨夜、またひとりサウナで汗を流していると、唐突に流れてきたZARDの「負けないで」。
一生懸命に夢を追いかけているワケでもない、がんばって仕事しているワケでもない。
そんな自分でも「負けないで」を聴いて泣けてきた。
サウナで汗を流していると、琴線に触れやすくなるのかもしれない。

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