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ちびまる子ちゃん わたしの好きな歌

 こんにちは。久しぶりに記事を書きたくなることがあったので書いていこうと思います。

 先日、最近加入したNetflixでちびまる子ちゃんの映画第二作目の「わたしの好きな歌」が配信されていることを知った。このお話は本と漫画で読んだことがあったので内容は知っていたのだが映画では見たことがなかったので見ることにした。ちびまる子ちゃん好きを自負しているからには見ないわけにはいかない。そう思った私は華の金曜日に見ることを決めた。

 そうしていざ見終わってみて感想を一言で表すのはとても難しいのだが、映画のポスターにもあるようにまさに「さくらももこワールド」という言葉がぴったりの作品だった。テレビでのちびまる子ちゃんとは全く別のものに私は思えた。

 まずこの映画の特徴はなんといっても色々なアーティストの音楽が用いられているところだ。その音楽が流れるシーンでは絵のタッチや世界観がいつものちびまる子ちゃんとは全く別のものになる。私たちはまる子の頭の中に一緒に飛び込んでいく感覚になれる。この感覚が私には非常に心地よかった。これはやはり映画を見なければ体験できなかったので本当に良かった。

 この映画のテーマでもある”私の好きな歌”、つまりまる子の好きな歌として登場する「めんこい仔馬」はもちろん、大瀧詠一の「1969年のドラッグレース」や細野晴臣の「はらいそ」など色々な曲がこの映画では使用されている。
 その中で私が最も印象に残ったは歌は、たまの「星を食べる」である。この歌はまる子が知り合ったお姉さんと水族館に行ったシーンで流れる曲なのだが、この歌とともにまる子とお姉さんが巨大なクエに乗って夜空を翔ける映像になる。たまの曲の歌詞は意味をくみ取るのがすごく難しいのだがこの曲もやはり難しい。私が特に印象深かった歌詞は、

化石のとれそうな場所で

星空がきれいで

ぼくは君の首をそっとしめたくなる

作詞:滝本晃司 作曲:たま

という部分である。まる子の映画の中で流すには少し刺激的な歌詞な気がするけれどまったく意味が分からないわけでもない気がするから不思議だ。美しいものに囲まれた状態で現れる狂気的な感情が私の心になんだか響いた。曲調もずっと儚げで不安げな感じがするのだが聞いてて心地よい。夜に聞くと深い眠りにつける気がする。

 曲の話を長々としてきたがもちろん物語もとても良い。さくらももこの描く出会いと別れはすごく胸に沁みる。映画を見ていて声優さんもたくさん変わってしまったなあと思ったり、さくらももこの書く作品をもっと見てみたかったなあとか考えていたら自然と涙があふれてきてしまった。

 色々書いてきたが、とにかくここ数年で見た映画の中で最も印象に残った映画になったことは確かだ。この映画のおかげで素晴らしい音楽にまた出会えた。この記事を見て興味を持った人がいたらぜひ見てみてほしい。

 今回はこんなところで。



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