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『ベルナール・ビュフェ』展

こんばんは。本日Bunkamura ザ・ミュージアムにて『ベルナール・ビュフェ「私が生きた時代」回顧展』を鑑賞して、そこで受けた衝撃をアウトプットしないと眠れないと思い、急遽noteをはじめました。

私自身10年近くパリに住んでおり、在住中にパリ市立近代美術館で開催されたベルナール・ビュフェのレトロスペクティブを見ていたため、今回Bunkamuraで行われた展覧会を見に行くか迷っていたのですが、行ってみました。

そしたらなんと、今期鑑賞した展覧会の中でも最も感動した、と言っても過言ではない、素晴らしい展覧会でした。

ピカソ並みの天性の才能、そして歳を重ねるにつれて極められていくマティエールの使いこなし。

暗くてなんとも落ち着かない雰囲気に対して、ルーブルで巨匠を見てきて、人体を知り尽くした結果、醜いはずも美しくデフォルメされた体のライン。

空の下地は鮮やかなのに、彼の心がその美しさを素直に受け入れられないかのように、水色をかき消していくグレーの線。

生涯あんなにも成功していたアーティスト、交友関係にも恵まれていそうな人が、なぜこのように世界を表現したのか?

よほど母親の死、父親との関係、戦争の経験の影響が大きかったのでしょうか。

カミュやサガンが大好きな私にとっては、とても心に響く展覧会でした。

1月24日まで開催されているので、お近くの方は是非。

また、おすすめの展覧会がありましたら、是非共有してください :)


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