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【有料記事】Mリーグが2部どころか3部まであってもいいと思う理由(サッカーファンと麻雀ファンを兼任する男が考えた場合)

このnoteの内容は以前から温めてあったものですが、ここで出そうと思います。「麻雀&サッカー大好きおじさん」を自負する私だからこそ、このことについて書かないわけにはいかないのですよ。なので、このnoteで思う存分「Mリーグ3部制」について個人的な意見を書いていきます。正確には「麻雀とサッカーと大喜利を愛するおじさん」ですが(笑)、このnoteではボケませんよ。


Mリーグの構造がNPBを模しているのは知っています

Mリーグが創設された際に、チームスポンサーとなった企業がすべて東証一部上場だったそうですね。その後東証は再編されましたが、1年遅れで参入したKADOKAWAも含め、Mリーグのチームスポンサーは東証プライムかそれに準ずる規模の企業ばかりです。正式なアナウンスはされていなかったと記憶していますが、チームスポンサーになるためにはある程度の企業規模を要件にしたみたいですね

Mリーグチェアマンである株式会社サイバーエージェントの藤田晋代表取締役社長の発言を見るに、Mリーグの興行はNPBを相当意識しているフシがあります。ちなみに、NPBとは日本野球機構のことで、セ・リーグとパ・リーグを統括する団体です。しかし、私の住む新潟県にある新潟アルビレックスBCも独立リーグ所属とはいえプロ球団ですので、「プロ野球」と「NPB」を厳密に区別させてください。

前置きはこれくらいにします。藤田チェアマンの発言を辿っていくと、

 「Mリーグ」はプロ野球のオフシーズンの娯楽と考えています。長年プロ野球中継は19時~21時で放送されており、それがベストだと思っています。当時は小学生もよく観ていましたので、現状で悪く無いと思っています。

出典:https://mj-news.net/news/mleague/m-column/20200212140893

と言ったように、Mリーグのシーズンが10月開幕なのはプロ野球(NPB)のシーズンと被らないようにしているわけですね

過去の藤田チェアマンの発言には、Mリーグのチーム数に言及したものもあります。

ー以前、藤田チェアマンは「チーム数や選手の枠はある程度固定してやった方がいい」とおっしゃっていたと記憶しています。3シーズン目はチーム数も一緒、新しい選手もKADOKAWAサクラナイツの堀慎吾選手一人でしたが、今後チーム数や選手枠を増やすことについて、お考えは以前と変わらずでしょうか。

藤田:はい、今のところは変わりません。正直、チーム数は増やせますし、Mリーガー以外にも実力と人気を兼ね備えた麻雀プロはたくさんいると思います。ただ、安易にチームを増やして失敗したリーグもたくさん見てきているので、プロ野球に参入するのが大変であるように、今のところチーム数は増やさない方針でいます。ただ、最終的には理事会で決めることになります。

出典:https://kinmaweb.jp/archives/138281

これは2021年5月に配信された記事ですが、果たして今はどういったお考えでしょうか。それについて知る由もないのですが、少なくとも藤田チェアマンはチーム増加に消極的と見て取れます。NPBが1958年以来65年間も12球団を維持していることを念頭に置いているのでしょう。NPBがチーム数を16に増やす構想が一時取り沙汰され、フランチャイズの候補に新潟(市あるいは県)が必ず入っていましたが、一向にチーム数は増えませんね。


サッカーファンの立場で言わせてもらいますと

私はサッカーファンのおじさん(ハギー・たかちゃん世代)なので、Jリーグが生まれて大きくなっていった過程をリアルタイムで見ています。ちょうど30年前の1993年にJリーグは始まりましたが当時は10チームでスタートしたんですねそれが今年は60チームにまで増えました。内訳は、J1が18チーム、J2が22チーム、J3が20チーム(今年から奈良クラブとFC大阪が加盟)です。2024年から、3カテゴリーが20チームずつで数を揃えると発表されました。

よく聞くのが、「Jリーグはチームが多過ぎる」という意見です。「多過ぎてわかりづらい」「リーグのレベル低下が心配」などを懸念しているみたいですね。でも、そういった意見を出す人は、きっとJリーグを見ていないしよく知らないのでしょう。意見を言うこと自体は自由ですが。

Jリーグが60チームもあるメリットは日本においてのサッカーの普及や競技人口の拡大です。一例を挙げましょう。2022年にJ1リーグでMVPを受賞した岩田智輝選手は、大分トリニータでJ3とJ2を経験して去年横浜F・マリノスを優勝させた後に、今年1月からスコットランドのセルティックFCでプレーしています。J2からJ1を経ずに海外クラブへ移籍した例もいくつかありますので、J2やJ3の存在は決して無駄ではありません。

藤田チェアマンの発言には、「安易にチームを増やして失敗したリーグ」という言葉があります。しかし、それにJリーグは当てはまりません。確かに、横浜フリューゲルスが横浜マリノスに吸収されて、1999年に横浜F・マリノスというチームができました。でも、Jリーグでチームが消滅したのってその1例しかないんですよね

経営危機で消滅しかけたチームはいくつかあります。今やJ1に定着しているサガン鳥栖もそうですね。そういえば、鳥栖って一時期フェルナンド・トーレス選手が入団するなどで羽振りが良かったですよね。でも、サイバーエージェントさんがサガン鳥栖のスポンサーから撤退して、鳥栖が路線変更せざるをえなくなったような気が。

それはともかく、「レベルが下がると面白くない」といった類いの意見があるのも知っています。そういう考えをお持ちならそれでもいいのですが、たとえばプロ野球よりレベルが下だからといって、高校野球は見るべきものではないということでしょうか?アイドル界隈では、始めから完成されたものを見るというよりも、成長していく過程を楽しむという文化もありますよね?なので、レベルうんぬんの話はその人の価値観に過ぎないということになります(少なくともJ2上位がレベル低いってのはない)。


ファンからすれば既得権益なんてどうでもいい

チーム数は多ければ多いほど良いという理由を示しましたが、では、なぜプロ野球はいつまでたってもチーム数が増えないのでしょうか。よく聞くのは今ある12球団が既得権益を手放したくないという話です。プロ野球の興行権がどれだけ価値のあるものかはよくわかりませんが(サッカーファンなので)、オーナー会議でなんちゃらかんちゃらというニュースはたまに聞きます。だから何事も進まないし、いつまで経っても12球団なんですよね。

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