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ひょっとして麻雀と将棋を同じようなものと捉えていませんか?【全くの別物ですよ!】

もうトレンドワードが「打牌批判」になることに飽き飽きしているんですよ。それについてのnoteは散々書きましたからね。今更メンドクサイですし、ネガティブなことを書きたくはないのですよ。

そこで今回は、変化球で攻めてみました。テーマは、「麻雀を将棋と同じように捉えている人が多いのでは?」です。麻雀と将棋は似たようなものだと勘違いしている人が多いから、的はずれな打牌批判がまかり通っているのでは?という仮説を立ててみました。しかし、これはあくまで「麻雀note書きおじさん(笑)のnote」なので、話半分に読んでいただいてかまいません。

トップ画像出典:https://www.youtube.com/@Dsuke_213




平気で打牌批判しちゃう人はきっと将棋と麻雀を同列に見ている

私(これを書いているおじさん)は、基本的に基本的にスポーツ観戦を趣味にしていて、その延長線上で「観る雀」や「観る将」もやっています。つまり、私は麻雀も将棋もそこそこ観戦しているんですね。麻雀note書きおじさん(笑)を始める前の、もう少し暇だった頃は、ABEMA将棋トーナメントとかも見ていましたよ。チェスクロックをバシバシ叩く様子が面白くて。

将棋界の2023年のビッグニュースといえば、藤井聡太八冠の誕生しかないでしょう。私は将棋のタイトル戦の雰囲気が好きで、八冠達成の瞬間なども見ていましたが、やっぱりABEMAのコメント欄やYouTubeのチャット欄は酷いですね(苦笑)。「あぁ、どこかで見たことある光景だわ」と嘲笑しながら、歴史的瞬間を目に焼き付けていたんです。

今では、すっかり将棋AIの評価値が当たり前のように形勢判断の基準になっていますね。私のようなルールを知っている程度の人が観戦していても、どちらが有利に進めているか?なんてことが一目でわかるようになりました。日曜午前のEテレでも、将棋AIが見られますね。といったように、将棋には基準らしきものがあるため、あれこれ言いやすい要素があるといえます。

ところが、AIに頼り切った結果、「AI通りに指せなければ下手クソ」みたいに勘違いしている観る将が増えたのではないでしょうか。私ごときが将棋を語るのもなんですけど、人間が100%AIと同じ手を打つなんて無理じゃん。しかも、タイトル戦の1分将棋でもAIと同等の正確さを求める人がいるんだぜ。さすがにそういうのを見ちゃったら、麻雀のアンチコメに慣れている私でも引いたわ〜。

将棋は最善手と次善手の差が大きくなることが多いので、最善手が指されなかった時に落胆したくなる気持ちはわかるんです。でも、麻雀ってそこまで手順にこだわる必要がありませんよね。なぜなら、将棋の結果は勝ちと負けの2種類しかないけど、麻雀には点数の高低があるから。高い点数を狙うために、あえて遠回りする手順を選ぶこともあるのです。なんなら、アガリだけが手段ではありませんからね。

ひょっとしたら、将棋のような「勝つか負けるか」の価値観を麻雀に持ち込んじゃっている人って多くないですか?麻雀って、そこまでハッキリしたものではないですよ。相手は3人いる・運に大きく左右される・自分の手牌と河以外は見えない不完全情報ゲーム・1手で数十分や数時間も使えないetc.麻雀は将棋とは全くの別物です。麻雀と将棋を同列に見ちゃうのは完全に的外れですよ


麻雀と将棋を混同しちゃう原因を考えてみました

私が「麻雀と将棋を混同しちゃってる」という仮説を立てたのは、それなりの理由があります。混同しちゃいそうな原因が、以下に挙げたように山ほどあるんですよ。

  1. 麻雀も将棋と同じ頭脳ゲーム

  2. 麻雀と将棋の二刀流プロが誕生した

  3. どちらもABEMAやYouTubeで配信されている

  4. 麻雀と将棋はABEMAで隣のチャンネル

  5. 「観る雀」「観る将」という言葉がある

  6. 「雀士」「棋士」という呼称がある

  7. 日本プロ麻雀連盟は段位制を設けている

1については、前の項で書いたとおりですね。同じ頭脳ゲームなんだけど、質は違います。

最近では、2が大きな原因になっているのではないでしょうか。やはり、鈴木大介プロ、いや鈴木大介九段の影響は大きいでしょう。

Mリーグデビュー1ヶ月で、早くもD介さんのアガリ集動画が公開された!どの試合でもブルドーザーしちゃってるもんな〜。みんなD介さんの麻雀に釘付けじゃないですか?

もう1人、

井出隼平五段が、日本プロ麻雀協会の井出隼平プロ(22期後期)にもなりました。というように、将棋のプロが麻雀のプロにもなった事例が続発したんですね。しかし、これらは「将棋の頭脳を麻雀にも応用した」ではなく、「将棋も麻雀も強い」が正しいんです。羽生善治将棋連盟会長が、チェスでも日本ランク1位になったのとはまた別物ではないでしょうか。

もちろん、どちらのケースもスゴいのは言うまでもありません。でも、競技の質を無視して「将棋のプロが麻雀プロでも通用してる!」って事実しか追わないから、「将棋と麻雀は似たようなもの」って感じちゃう人もいるのではないでしょうか。「二刀流」って言葉を使うのも、麻雀と将棋が別物だから使っているんじゃないですか?

3〜6はまとめちゃいますか。ようするに、麻雀ファンが将棋も見る機会が増えているし、逆も然りになっているわけです。競技の質は違うのになまじ両方見られちゃうから混同されても仕方がありません。でも、中途半端なコメは必要ないし、ましてや過剰な打牌(指し手)批判は以ての外。

7に関しては、全くプロ連盟は悪くないですよね。あれは単なる団体内でのランク付けだから。でも、他団体のプロが参加している試合でも、プロ連盟の段位を表示するのはどうなんでしょうね。女性プロ限定の番組で、そんなのがあるじゃない?

といった理由から、麻雀を将棋みたいな感覚で見ちゃっている人は多いと私は考えています。将棋って指し手の選択が限定されがちなんですけど、麻雀はもっと自由ですからね。自由なのが麻雀の良さでもあるのに「こうあるべきだ」「こう打たなければならない」って言われてもね


麻雀に似ている競技はアレしかないでしょう

ここまで、あくまでも私の個人的見解を好き勝手に書きましたが、この後も全くの個人的見解です(笑)。麻雀って将棋や囲碁よりもポーカーと同列に語るべきですよね。以下、「ポーカー」はテキサスホールデムだと思って読み進めてください(ルールは各自でググっていただけると幸いです)。

麻雀の牌をトランプに置き換えたら、ポーカーのテーブルが麻雀卓に見えてきませんか?ポーカーは麻雀みたいにプレーヤーの人数が4人に固定されているわけではないけど、プレーヤーの2枚のカードが手牌、ディーラーのカードが牌山に見えなくはないでしょう。コミュニティカードも、麻雀でいう河っぽいし。

やはり、運に大きく左右されることが麻雀とポーカーの共通点ではないでしょうか。ポーカーでは手札が悪いとフォールドですし、麻雀でもオリに回りますよね。逆に、手札(手牌)やコミュニティカード(ツモ)が良ければ、強気なプレーになるのも一緒。

そういえば、麻雀プロがポーカーと関わっている場面は多いですね。たとえば、

KADOKAWAサクラナイツが企業対抗のチーム戦に出場したことがありましたっけ。結果は動画などでどうぞ。

私からもう1人紹介するとすれば、

小倉孝プロ。麻雀界隈からの言い方をすれば、麻雀プロであり、プロポーカープレイヤーでもあります。私はあくまで麻雀のnoteを面白可笑しく書くおじさんなので、小倉プロのポーカーの成績は存じ上げません。それでも麻雀はヤバくて、第7期雀王(6期と8期は達也さん)や第3・4期の雀竜位など、大きなタイトルを獲得しています。

ポーカーこそ麻雀の技術を応用できる競技じゃないですか?「高い手出来てるよ〜」ってブラフをかけたり、カード(ツモ)次第で逆転したりするのって、まさに麻雀でしょう。むしろ、ポーカーを見る感覚で麻雀を見なきゃならないのに将棋のような感覚で見るからおかしくなるんです。そのような感覚で批判めいたことをしても的外れになっちゃうから、見ていてポカーンとするだけだし、不愉快にも感じちゃうんですよね。


おしまいに

ここまで書いてきたのは、あくまでも麻雀note書きおじさん(笑)の個人的な見解です。このnoteこそが的外れかもしれません。私はあえて極論を書くこともありますので。

でも、ツイッ、いやXで訳わかんねー打牌批判しているヤツよりはマシでしょ?やるんだったらこれくらいの文字数を使って、多くの人が納得できるようにやるべきでしょう。SNSって発言しやすくて便利だけど、使うのには責任が伴うものですよ。出るとこ出られて、後で泣くことになっても知りませんからね。

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