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『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』を見て「麻雀の可能性というやつ」を勝手に考えてみました

前から気になっていたイベントが先日行われたので、一通り見た私は感想がてらにnoteを書くことにしました。テーマはタイトルにある通りです。

トップ画像出典:https://rage-esports.jp/mah-jong/2024/




実はかなり前から『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』に期待していました

『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』は2024年7月13日(土)に行われましたが、5月にはすでに開催が発表されていたんですね。これは5月17日配信のニュース。

このイベントではSHAKAさん、加藤純一さんといった日本トップインフルエンサーに加え、Mリーグから多井隆晴、岡田紗佳をはじめとするプロ雀士8名が参戦。対局者はヘッドホンを着用し観客の前で対局をし、対局者同士の声の確認のみ出来る形式となり、4名1組が4チーム、4半荘(ハンチャン)戦い、優勝を争います。

出典:https://www.gamespark.jp/article/2024/05/17/141380.html

ゲーム配信をよく視聴している方なら、「SHAKAさん、加藤純一さんといった日本トップインフルエンサー」に惹かれるでしょうね。麻雀ファンなら、「Mリーグから多井隆晴、岡田紗佳をはじめとするプロ雀士8名が参戦」に注目するでしょう。

しかし、私は違いました。「プロ雀士8名が参戦」よりも、「対局者はヘッドホンを着用し観客の前で対局をし、対局者同士の声の確認のみ出来る形式」に興味を持ったんです。

詳しくは後述しますが、何かの形で「客前で戦う麻雀」が行われないものかと、私は以前から考えていました。「もし『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』が成功を収めれば今後はこういったイベントが増えてくる」などと期待していたんですね

ちなみに私、

画像出典:https://rage-esports.jp/mah-jong/2024/
画像出典:https://rage-esports.jp/mah-jong/2024/
  • このイベントに参加した麻雀プロは余裕で全員知っている、何ならどういう麻雀を打つかも大体イメージできる

  • 対照的に、ゲーム配信者の名前は聞いたことがあっても配信をほとんど見たことがないのでよく知らない、切り抜き動画はちょっとだけ見たことはある

  • もちろんワッキーさんとロバート山本さんは知っている(ワッキーさんにXで大喜利っぽいレスをして褒められたことがある笑)

といった状態で『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』を見始めました。そういうわけなので、私はこのnoteを書くにあたりゲーム配信者やその界隈なども調べる羽目になります。ヤホーで界隈のニュースを見たことはあったんですけど。


『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』自体への率直な感想は…

詳しい『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』の内容は、こちらのポストがまとまっていてわかりやすいかと。

私が田舎者ゆえに有明GYM-EXというハコをよく知らなかったのですが、観客動員が最大で5桁まで可能なんですよね。それにしても、スゴいハコを使うものだ!私の地元の市民会館は1000名弱しか入らないのに(笑)。それと、「じむいーえっくす」などと読まないことは、リサーチの際に知りました。

さらに、『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』は3媒体4チャンネルで同時配信でした(アーカイブはABEMAプレミアムのみ、現在YouTubeなどでは非公開)。私はTwitch以外をザッピングしてましたが、YouTubeの2つのチャンネルで同時接続者数がそれぞれ1万ずつだったでしょうか。4つ合わせたら、数万ほどにまで達していた感じになりそうです。やっぱり人気者が大勢コラボすると、凄い数になりますね。

アーカイブがABEMAプレミアム行きってことは、ネタバレになることは書かないほうが良さそうですね。ならば、私からは「アマチュア勢がよく頑張った」とだけお伝えします。「gg!!」「ナイファイ!」などと表現するのが良いのでしょうか。

雀力だけで見ると、プロとアマの差はあまり感じませんでした。そんなことよりも、アマチュアの皆様が真剣に麻雀と向き合っていたことにとても好感を持ちました。どんな競技でも、上手い下手はともかく真剣に取り組むことはとても大事。

むしろ、所作でプロとアマの差が見られた気がします。プロは全員が手牌をキレイに並べていましたが、アマはそうでもない方がチラホラいたような。とはいえ、麻雀のプロアマ混合の大会ではよく見られる光景なので、私はそれについてとやかく言うつもりはありません。段々と改善されていけばいいだけのこと。

そんなことより、「対局者同士の声の確認のみ出来る形式」が大会を盛り上げましたよね。配信者同士によるトラッシュトークや、配信者vsMリーガーのぶつかり合いなど、対立軸が存分に見られたかと思います。麻雀は4人で戦うものだけど、要所要所で1対3や1v1が生まれて、わかりやすい構図が生まれていたのではないでしょうか。

ただし、通話ありの方式は想定以上に盛り上がったようで、

画像出典:https://x.com/esports_RAGE/status/1811970182690275400

21時までに4試合を終える予定が22時を回ってしまいました(1試合目終了は16時を過ぎていたのでは?)。館内では、未成年の観客に帰宅を促すアナウンスが流れていましたね。麻雀って試合時間が読めないもので、数十分であっさり終わることもあれば、3時間近くかかることもあります。麻雀のイベントで予定通りにスケジュールが進行しないのは、競技の性質上致し方ないことです。

もし『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』の2回目以降があるとすれば、1チーム3名にするか、東風戦にするのが無難ではないでしょうか。それか、朝10時スタートにしちゃうとか。でも、麻雀界隈やゲーム界隈が10時スタートに対応できるとは、私にはとても思えません(笑)。

「そもそもRAGEってeスポーツのイベンターなんだから、ゲームで戦ったらいいじゃん」とも感じました。しかし、実卓で打つからこその『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』なんでしょうね。それに、どのアプリを使うにせよ、いろいろとしがらみがあって人選とかが難しそう。

あと、私が気になっていた点が1つ。

画像出典:https://rage-esports.jp/mah-jong/2024/

各チームがお揃いのはっぴを着るという「『ラヴィット!』方式」を採用していましたが(?)、実は麻雀と法被って相性があまり良くないんですね。裾が牌山などに当たりやすいんです。私は以前、女性プロの方が「麻雀のために長袖は着ない、半袖か七分袖」などと話していたのを聞いたことがあります(男性プロはシャツにネクタイが多いので、そういった心配事はほぼない)。しかし、法被の背中に大きく「麻雀」と書いてあったのが、とても清々しくて良かったですね。

とはいえ、「チームの控室が4つに分かれていて、選手入場も四方から」というのはカッコ良かった!そんなこともあって、「麻雀をどのようにショーアップするか?」の答えの1つが『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』にあったと思います。麻雀界だけじゃ、ああいった演出はできなかったんじゃないですかね。他業種の知見を役立てることは、麻雀界の助けになるはず。


『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』が今後へのヒントになるかも!?

私は「Mリーグのチームがいくつあってもいい」という考えを持っています。別のnoteにも書きましたが、要するに「サッカー日本代表がW杯でドイツやスペインに勝つようになったのは、Jリーグが60チームにまで増えて選手の裾野が広がったからでしょ?技術力向上のためにMリーグもチーム数を増やせばいいじゃん」って、安易に思っているのですよ。

しかし、そんなのは現実的じゃないことくらいわかっています。Mリーグって現状では興行収入が見込めないんですよね。チケット代を取って試合会場に観客を入れているわけではないので。

そんなこともあって、Mリーグのチームスポンサーを務める企業は、東証に上場するクラスじゃないと認められないようです。チームの活動費を企業の広告宣伝費だと割り切って、チーム単体では赤字になったとしても、企業全体でプラスになればいいって考えですね。日本のプロ野球チームの経営がそんな感じです。

でも、RのD社やDのH社って、東京五輪で盛大にやらかしたじゃないですか。SのK社も情報漏洩しちゃったし。つまり、スポンサーが大手だからといって、Mリーグのチームは必ずしも安泰ではないということ。近鉄バファローズとか横浜フリューゲルスとか、トップディビジョンのチームがあっさり消滅した例はありましたよね。

しかし、「麻雀でお金を取って客を入れる」ことが可能になれば「我が社も麻雀(Mリーグ)に参入してみようか」って企業が増えるかもしれないのでは?お金ありきの話はゲンナリしちゃいそうですけど、それが現実なんだから仕方がない。プロスポーツには、「いかにお金を使って優れた選手を揃えられるか?」という戦いもありますし。

麻雀って、観客を呼び込めるポテンシャルは既にあるんですよね。Mリーグでは初年度からパブリックビューイング(PV)が行われ、神域リーグは毎節全国4都市でPV。「みんなで麻雀を画面で見て盛り上がる」というカルチャーは、醸成されつつあるという状況です。

『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』は、そういった可能性を提示できたのではないでしょうか。改善の余地があるとはいえ、「チケットを売って大きなハコに客を入れて麻雀のイベントが行われた」という実績が大事。会場の設営や出演者のギャランティなどで黒字になったかはわかりませんが、まずは実績を作らないと企業などは動いてくれません。

それよりも、私が心配していたのは「競技の公平性・公正性」でした。通話ありの方式なので、はじめから対戦相手との会話で手牌を探ることは可能でしたが、客席の雰囲気でも何かを悟られる心配があったわけです。しかし、『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』では、それらが勝敗に大きく影響しなかったみたいでした。むしろ、出場者が観客に呼びかけたりして、会場の一体感を生むのに役立ったと思います。

とはいえ、『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』はあくまでもエキシビション。麻雀の公式戦を客前でやるのであれば、観客との会話を禁止して、外からは見えるけど中からは見えないフェンスなんかを設置するのが良さそうですね。もちろん、ヘッドホンありきで。

あとは、「Mリーグの機材をMリーグスタジオから持ち出せたこと」が有意義だったのではないでしょうか。あれができるなら、全国どこでもMリーグの公式戦が行えるってことです。

全国どこでもMリーグができるってことは全国どこにでもMリーグのチームを設立できるってことが可能になるでしょう。そうなったら、「ホームアンドアウェイ方式でMリーグが開催され、サポーターの熱烈な声援を受けたホームチームが大きく勝利する」なんてストーリーが、ひょっとしたら実現するかもしれませんよ?(私の居住地に近い)新潟市か富山市をホームにしたMリーグのチーム、生まれませんかねえ。

などといった妄想を、『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』が掻き立ててくれたわけです。隔離された空間で打つのが当たり前だった麻雀が、大観衆の前で行われるようになる。もしこれが当たり前になったら、麻雀界隈がますます賑やかになるのじゃないでしょうか。そういう未来を見てみたいと思いませんか?


おしまいに

『RAGE麻雀 feat.Mリーグ』の配信が終わる間際に、QRコードがデカデカと映し出されていました。そこからアンケートフォームに飛ぶ仕様でした。

もちろん、私はアンケートに回答しました。次回以降の開催に期待しているので。何と答えたかは教えませんけど。いや、大したこと答えていない(笑)。

アンケートの最後には、「他にも感想などがございましたら…」という、よく見かける設問がありました。「note書きます!」と記入しようか迷いましたが、やめときました。ていうか、アンケートで使用したアカウントは本名だったので。身バレ防止です(笑)。


思い出した、私がツボったシーン。「布団ちゃんがふっとんだ」と、瑞原明奈プロがチーム名を自らの口で堂々と言い放ったことです。ミズちゃんって、そういうところがあるから(笑)。詳しくはアーカイブを見てください。


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