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EX風林火山の「IKUSA」を上杉軍(新潟県)の麻雀ファンから見ると
今回取り上げるのは「IKUSA」です。風林火山オーディションに「なるかもしれない」大会ですね。「まだMリーグのレギュラーシーズンやっているのに開催を発表しちゃうんだ〜」と思ったので、noteにしてみました。ちなみに私は「Mリーグ箱推し(ちょっとだけ雷電寄り)」なので、できるだけフラットな目で見ているつもりです。
「IKUSA」面白そうじゃねえか!
私が最初に「IKUSA」の存在を知ったのは、キンマwebさんの記事でした。その中にもありましたが、「IKUSA」の開催を知らせるツイートがこれですね。↓↓↓
◯お知らせ◯
— EX風林火山 (@EX_Furinkazan) January 12, 2023
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来シーズン、戦力強化を目的とした選考会、
EX風林火山『 IKUSA 』を実施🔥
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プロトーナメントとアマチュアトーナメントをそれぞれ開催いたします‼️
▼選考会概要https://t.co/GfKpmRS9fB
▼麻雀プロ応募フォームhttps://t.co/j3befi4TxL#Mリーグ #EX風林火山 #麻雀 #IKUSA pic.twitter.com/jaokODtgyX
このツイートから選考会概要などに飛べます。まとめるとこんな感じでしょうか。
チーム強化のためにスペシャルスパーリングパートナー(SSP)選考会を行う
2023−24シーズンのEX風林火山に欠員が出た場合は新入団選手選考会に切り替わる
アマチュア予選も行われる
ようするに、2年前に行われた風林火山オーディションの再現ですね。思えば、決勝戦で松ヶ瀬隆弥プロが四暗刻単騎をアガって優勝したんですよね。その後ガセさんはEX風林火山の選手(&お料理系ユーチューバーw)となり、風林火山のポイントゲッターとなっている状況を見れば、とても有意義なオーディションではなかったでしょうか。惜しくも敗れたうちの1人である本田朋広プロは、ドラフト指名でTEAM RAIDEN/雷電に入団した後に、2022−23シーズンのMリーグで勝ちまくっている現状にも感慨深いものがあります。
藤沢監督かく語りき
上にある発表から1週間経たずして、「麻雀ニュージェネch」から動画が上がりました。EX風林火山の藤沢晴信監督が、自ら「IKUSA」について語ったものです。
前編
後編(一部だけ音声が途切れます)
どうやら「風林火山は新しい選手を入れたいらしい」なんて憶測を呼んだらしいですね。選考会概要を読めば、決してそんなことではないとすぐに理解できる内容なのですが。何事にも事実確認というものは重要ですぞ(note書きおじさんは口を酸っぱくして言いたい)。それはともかく、藤沢監督の発言をまとめると、大体こんな感じでしょうか。
オーディションは前々からやるつもりだった
新入団選手を獲得する必要がなくなった場合のことも考えてSSP選考会との「両面待ち」にした
選手には既に「IKUSA」について話してある
選手は「IKUSA」を了承済み
「IKUSA」に参加するプロの年齢制限を撤廃(前回はチームの年齢構成を考慮して49歳以下にした)
アマチュア予選には勝ち上がるまでは何回も出場して良い
アマチュアが参加できる仕組みは麻雀最強戦を参考にした
来年以降も「IKUSA」は適宜開催する
私は藤沢監督がテレビ朝日のプロデューサーだという認識でいたのですが(それとモノマネ上手な人w)、調べたらイベント部門のプロデューサーなのですね。ならば、「IKUSA」を立ち上げるのも納得です。密室でドラフト指名選手を話し合うよりは、試合という形で選手選考を可視化したほうが盛り上がりますからね。とてもイベント屋さんらしい考えだと思いました。
ここからはあくまでも私の推測ですが、藤沢監督はできれば選手を入れ替えたくないのでしょう。そして、入れ替えるとしても1人だけ。複数の入れ替えは考えていないでしょう。EX風林火山がレギュラーシーズンで首位という状況を考えれば当然でしょうけど。
選手は「IKUSA」をどう思っているのか探ってみたものの
じゃあ、EX風林火山の選手は「IKUSA」をどう思っているのか、私は気になりました。だって、「IKUSA」は両面待ちとはいえ、誰かがチームから去る前提の上で行われる大会じゃないですか。プロの世界が厳しいのはどの業界でもいえることですが、それにしても身につまされるよなぁ、なんて考えたんですね。
そう考えていたら、「るみあきchanねる」で「IKUSA」についての動画が公開されました。
はじめに貼っておいたTwitterのリンクにある選考会概要を見るよりも、こちらの動画1本を見たほうが早いかもしれません。簡潔に「IKUSA」についてまとめられておりました。アマチュア予選の参加を呼びかけて動画を終えたあたりは、ファンを大切にする二階堂姉妹らしかったと思います。
でも瑠美さん、私から説教させてください(笑)。冗談なのは承知しておりますが、亜樹さんが「(風林火山がファイナルに残れなかった場合は)最低1人入れ替え対象に入るので...」って説明している時に、カブせ気味に元気良く「はい!」って手を挙げるんじゃないよ。2月2日のMリーグで瑠美さんが7万点超えのトップ取ったのを見た私の感動を返してください(笑)。先切りで両面にとるタイミングとか、生牌の南より1枚切れの西を残す選択とか、感心したシーンがいっぱいあったんだぜ。
話が少し脱線しましたが、姉妹は「IKUSA」を淡々と受け入れているように受け止めました。ならば、風林火山の残りの2人はどう考えているのか?どこかで話が聞けないかな〜と思っていたら、松ヶ瀬隆弥選手の「私立松ヶ瀬学園」に勝又健志選手がゲスト出演しました。
まず、2人のお話が面白いですね!実は半年前までお2人にトークのイメージが私になかったのですが、配信を見ていると飽きないんだよな〜。この動画の前半は牌譜検討で、後半が雑談だったのですが、雑談では特に「IKUSA」についての話はなかったようですね。コメント欄で「『IKUSA』についてどう思いますか?」なんて質問があったはずですが、拾われていませんでした。
結局は、風林火山の選手から「IKUSA」に対しての感想は聞けずじまいです。藤沢監督がおっしゃっていたように、選手からは「わかりました」としか言いようがないのでしょう。「成績が良ければ契約更新、悪ければ満了」という単純な話なのでしょうね。チームの方針や大人の事情なども絡むのでしょうけど。
「IKUSA」自体は面白そうなのですが
私は「IKUSA」のコンセプトは好きです。「実力でMリーガーの座を勝ち取る」様子を麻雀ファンが目撃できますからね。「その時だけ強ければいいのか?」なんて意見も出そうですが、EX風林火山は1つの大会を勝ち切る力を評価しているってことでいいんじゃないでしょうか。選手選考のプロセスは、チームごとに違っていいはずです。
しかし、私には杞憂ともいえる懸念点があります。まずは「IKUSA」の開催時期。3月27日から「IKUSA」は始まるのですが、まだその時点ではセミファイナルが終わっていないのでは。セミファイナル以降の日程が正式に発表されていないはずですが、レギュラーシーズン最終戦が3月21日なんですよね。せめてセミファイナルが終わった後の、選手を1人以上入れ替える必要があるかどうか確定してからでも良かったかと思います。
もう1つ、これは2年前にも指摘されていたことですが、「IKUSA」優勝者がドラフトで横取りされる可能性があるということです。念のため、2021年のドラフトで指名された選手を指名順におさらいすると、
セガサミーフェニックス→東城りお選手
TEAM RAIDEN/雷電→本田朋広選手
KONAMI麻雀格闘倶楽部→伊達朱里紗選手
EX風林火山→松ヶ瀬隆弥選手
KONAMI麻雀格闘倶楽部→滝沢和典選手
EX風林火山→二階堂瑠美選手
前年度順位とか完全ウェーバー制とかで、風林火山の指名順は4番目と6番目だったんですね。実は前の3チームが風林火山オーディションで優勝した松ヶ瀬さんを指名してもルール上問題なかったのですが、松ヶ瀬さんの指名は敬遠しました(オーディションで上位に進出した本田さんと伊達さんは指名されている)。もし、2023年のMリーグドラフトに風林火山を含む複数のチームが参加した場合、現行ルールでは先に他のチームがオーディション優勝者を指名してもいいんですよね。
Mリーグでは、自動配牌後の第1ツモを取り忘れたとしても、他の選手が指摘してアガリ放棄を防いだ事例が複数あります。それだけ麻雀やMリーグは関係者の善意で成り立っているといえるでしょう。しかし、ルール問題ないことが起きても防ぎようがありません。かつてプロ野球のドラフトにあった、逆指名制度を取り入れることを検討してもいいのかなと思います。
あとは、「IKUSA」上位者でリザーブチームを作るとか、アマチュア予選優勝者を数年後にプロ入りさせてチームに加入させるとか、いろいろとアイデアは浮かんできそうです。現状では、Mリーグのチームが5人目以降の選手を保持するのは難しそうですが、せっかく面白そうな大会をやるのであればその機会が有意義なものになるといいですね。私は「IKUSA」を楽しむだけの立場ですが。
おしまいに
2年前にオーディション優勝者の松ヶ瀬さんをいきなり開幕から3連闘させたあたりから、私には「藤沢監督って何かカマしてくる」という印象が強いです。上杉軍(新潟県上越地方在住)の私でも、武田軍(EX風林火山)の采配は見逃せません。でも待てよ、藤沢監督って高岡(富山県)の人だから、前田軍なのか?(笑)
それはともかく、「IKUSA」がオーディションだろうがSSP選考会だろうが、とても楽しみな大会であることには変わりありません。アマチュアがプロと真剣勝負できる機会ってそうそうないはずだから、アマチュアにも大会に出場する楽しみが持てるのは有意義だと思います。私はヘボなので試合観戦に徹しますが。またnoteで取り上げるかもしれません。
ここからは余談ですが、私は別のnote書いた通り、Mリーグのチームを増やすことに賛成です。だって、麻雀プロが3000人ほどいると言われているのに、Mリーガーになれるのは32人だけって少な過ぎるでしょ?何十チームもあれば選手の入れ替えが活発になるのに、8チームしかなければ選手の顔ぶれは変わらないでしょう。それじゃ面白味がないから、生まれたのが「2年続けてファイナルに行けなかったチームは1人以上選手を入れ替える」ってルールですよね?
でも、明確な推しチームがある人達に、そのルールは不評みたいです。そりゃそうだ、応援していた選手がチームからいなくなったら寂しいもの。「わざわざそんなルール作るな」ってなるわけですよ。だから「IKUSA」のプロ部門はあまり歓迎されていないかもってことになります。
やっぱり、Mリーグのチームを増やしてチーム間の競争を促すべきなんですよね。特に今年度はMリーグに参加するプロ5団体で、すべて最高タイトルの保持者が入れ替わりました。もしMリーグが麻雀界で最高の舞台なら、その人達がMリーグの選手になって当然なんですよ。それができないMリーグなら大したことないって思うし、例のルールなんてわざわざ作る必要はないってことです。
以下のURLを参考にさせていただきました。
https://kinmaweb.jp/archives/184460
https://yasagure.designers.jp/kazan_2021/
https://docs.google.com/presentation/d/1QyYDeSLqDGXCSv9Uk_pVUKHJF_f52y3kb3EhgHogQ3Q/edit#slide=id.p
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