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たかちゃんがチョンボした、マジか。【率直な感想】

Mリーグ2024-25レギュラーシーズン8日目、第2試合南2局1本場。多井隆晴選手が、

二二三三三四四四五六789

という形でリーチしました。待ちは二三四六七萬


三三三789+二二四四四五六

と見れば四七萬と二萬の変速3面待ちで、

二二三三四四789+三四五六

と分ければ、三六萬のノベタンになる形ですね。


しかし、多井さんは六萬を切っていました。つまり、フリテンリーチだったわけです。とはいえ、5面張ならツモ専でも気にせずリーチしそうですね。

ところが、多井さんはロンを宣言したのです。それでフリテンロンとなり、試合後にマイナス20ポイントとなりました。


試合後のインタビューを聞く限りでは、「二二三三三」を「二二二三三」と勘違いしていたようですね。つまり、

二二二三三四四四五六789

という形でリーチしていたつもりだったようです。これだと、

二二四五六789+二三三四四

二五萬の両面待ちとなり、

二二二四五六789+三三四四

だと三四萬のシャンポン待ち

二二二四四四789+三三五六

に分ければ、四七萬の両面待ちになりますね。つまり、二三四五七萬待ちになるので、六萬はフリテンじゃないとという認識だったようです。

(間違っていたらゴメンナサイ)


これ、「トッププロなのに間違ってんじゃねーよ」って言う人いるの?もしそう思ったら、自分の感性を疑ったほうがいいかも。これは「しょうがない」「誰にでも間違いはある」って言うやつでしょ。

AIが人間を凌駕し始めた今の時代、頭脳ゲームは「ヒューマンエラーありき」で楽しむものでしょう。将棋とか見ていればわかるけど、AIと100%指し手が一致する人なんていないでしょ?藤井聡太七冠ですら、AIが最善手と提示する手を全て指しているわけではありません。

ましてや、運が大きく作用する麻雀では、AIの最善手が必ずしもベストではない。牌効率では不利とされる選択をしても、アガれることはあるんです。そういう寛容的な目で見ないと、麻雀を見て楽しむのは難しいんじゃない?

私は多井さんがチョンボをして「マジか」と思ったのは、「多井さんほどのトッププレーヤーでもそういうことがあるんだ」と、改めてMリーグという舞台の重さを感じたから。やっぱりあの場で打つ麻雀は、他で打つのとは違うのでしょう。もちろん、当たり牌が表示される雀ゲーを打つのとは大違い。

そういう視点を抜きにして、「多井はいつも降りてばかりいる」とか言うコメント欄の連中、私はキライだね。選手のプレーを尊重できないヤツが画面越しに競技を見ても、全く楽しくないと思うよ。「なぜあのようなことをしたのか?」「あれには何か意図があったかもしれない」という目で見ないと、観戦していても広がらないと思うけど。


しかし、この試合でますます「多井隆晴はヤバい」と、私は思いました。オーラスを4番手で迎え、いともたやすく跳満をアガって2着で終了。やはり並の選手じゃない。

だって、ああなったら絶対動揺するじゃん。しばらく心臓がバクバクしていたと思うんだけど。打牌にも影響が出るはず。

多井さんアンタすげえよ。最近私は別のnoteで「憎たらしいほど強い多井隆晴が見たい」と書きましたけど、今日はそれを堪能させていただきました。ありがとうございました。


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