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Mリーグのセミファイナルに果たして魔物は棲んでいるのか?【後半の優勝予想だけ有料公開であとは無料です】

私はMリーグを初年度から視聴していますが、これまでのシーズンで感じたことは、「Mリーグのセミファイナルには魔物が棲んでいる」ということです。レギュラーシーズンで大勝ちしたチームが、セミファイナルでは振るわない印象が私にはあります。果たして、そのような私の印象が正しいのか、改めて過去のセミファイナルを振り返ってみるのがこのnoteの目的です。

もう1つ、今季のレギュラーシーズンの結果と過去のセミファイナル以降の傾向を照らし合わせた上で、Mリーグ2022−23シーズンの優勝予想をしてみたいと思います。でも、ただの1ファンに過ぎない私が優勝予想を公開するのも恥ずかしいので、予想部分だけを有料とさせてください。興味のある方だけ読んでいただければと存じます。

(このnoteは、Mリーグ公式HP:https://m-league.jp/ 並びにMリーグ公式ツイッター:https://twitter.com/m_league_ を参照させていただきました。画像も引用させていただいております。)


まずは過去のセミファイナルを簡単に振り返る

まず最初に、このnoteの大きな目的である、過去のMリーグセミファイナルの振り返りをやってみます。過去のセミファイナルにどんな魔物が棲んでいたかを、Mリーグ公式HPに掲載されている成績表を見ながら、私の記憶とすり合わせつつまとめてみますね。


2021−22シーズン

「セミファイナルには魔物が棲んでいる」と考えるようになったきっかけといえるのが、2021−22シーズンの順位変動です。なんと、全チームの順位がセミファイナルで入れ替わったんですね

画像出典:https://m-league.jp/games/2021-season

まず、レギュラーシーズンは6-1-1の並びでフィニッシュしました。1-1となった2チーム、ドリブンズと雷電がまず脱落。残り6チームが200ポイント差以内に入り、それがセミファイナルでば100ポイント差に半減するため、1日で順位が入れ替わりうる大混戦が予想されました。

 画像出典:https://m-league.jp/games/2021-season

セミファイナルでは、レギュラーシーズンを1位通過したPiratesが予想外の結果に。特にMVPを獲得した瑞原明奈選手が、トップなしの3ラスという大ブレーキ。小林剛選手が3勝を挙げましたが、Piratesは残念ながら6位に転落し、5位の風林火山とともに敗退となりました。

このシーズンで、「やはりレギュラーシーズンとポストシーズンは別物」という印象を受けました。単にポイントを積み上げれば良いレギュラーシーズンと、相手チームより0.1ポイントでも上に行けるように立ち回るポストシーズンとでは、戦い方を変えなければいけないのでしょうね。1つでも多くアガリを重ねるだけでなく、いかにライバルのポイントを減らすのかってことに注力するのも求められるのではないでしょうか。

Piratesが急降下した一方で、サクラナイツがセミファイナルで大爆発。堀慎吾選手が3勝、岡田紗佳選手が2勝して、6位から1位までジャンプアップしてファイナルに進出しました。その勢いのままサクラナイツがファイナルでもポイントを重ね、沢崎誠選手の離脱や堀慎吾選手の負傷を乗り越えたサクラナイツが初優勝となったのです。


2020−21シーズン

あくまでもセミファイナルに限定した話ですが、このシーズンだけは「順当な」並びのままセミファイナルが終わりました。レギュラーシーズンと比較すれば一目瞭然ですね。

画像出典:https://m-league.jp/games/2020-season

まずはレギュラーシーズン。ABEMASとサクラナイツの2チームだけがプラスとなり、2強を形成したも当然でした。それが、

画像出典:https://m-league.jp/games/2020-season

セミファイナルが終了してもほぼ順位は変わらず。ドリブンズがプラスに転じましたが、セミファイナル終了時点で6チームの順位は変わりませんでした。

ところが、このシーズンはファイナルで波乱が起きたんですね。ファイナルの6日間(12試合)で、ABEMASは2日目にデイリーダブルを決めましたが、その後に急ブレーキ。着順が44234333と、トップが取れないどころか連対すら1度だけという絶不調に陥りました。

逆に、ギリギリでセミファイナルを通過した風林火山がファイナルでは絶好調。特に残り3日間(6試合)で5試合に出場した勝又健志選手が、神懸かったような活躍で個人4連勝を決めるなど、チームに260ポイント以上を持ち帰ることに成功しました。20−21シーズンはセミファイナルこそ静かだったものの、ファイナルで大逆転があったんですね。形は違えど、「魔物が棲んでいる」典型的な例となりました。


2019−20シーズン

このシーズンでは、多くの人にMリーグが一筋縄ではいかないことを印象付けたのではないでしょうか。まずはレギュラーシーズン。

画像出典:https://m-league.jp/games/2019-season

なんと、前季ワンツーのドリブンズと風林火山が揃ってレギュラーシーズンで敗退という予想外の結果に。村上淳選手が個人2位、勝又健志選手が最終戦でプラスポイントに持って来れた以外は、全員がマイナスで終わるという結果でした。代わって、レギュラーシーズン1位だったのはフェニックス。シーズン終盤で2度の役満をキメた魚谷侑未選手がMVPに輝くなど、2位通過となったABEMASを200ポイント以上離す圧倒振りでした。

画像出典:https://m-league.jp/games/2019-season

セミファイナルでは、レギュラーシーズン4位だったサクラナイツが大暴れしました。特に、沢崎誠選手が7戦3勝ラスなしと、完璧に近い内容。内川幸太郎選手と岡田紗佳選手もポイントを稼ぎ、首位でファイナルに進出しました。

ところが、このシーズンはそれで終わりではなかったんですね。結果としては、レギュラー6位・セミ4位とギリギリ通過だったPiratesが優勝することになります。朝倉康心選手が大三元(Mリーグ史上唯一のファイナルで役満)をアガるなど、4人全員がファイナルでトップを獲れて、全員で優勝を勝ち取った形になりました。フェニックスは、最終戦で魚谷選手がオーラスで跳満をツモれば優勝という状況まで追い詰めましたが、惜しかったですね。


(参考)2018−19シーズン・ファイナル

Mリーグの初年度は7チーム制でセミファイナルがなかったため、先に紹介した3シーズンと同列に語るのは無理があるでしょう。しかし、このシーズンも「魔物が棲んでいる」と表現できる結果となったため、併せて紹介せざるをえません。

画像出典:https://m-league.jp/games/2018-season

まずはレギュラーシーズン。風林火山・ABEMAS・麻雀格闘倶楽部がプラスポイントでファイナル進出となり、ドリブンズはマイナス8.7ポイントながら4番目に滑り込みました

画像出典:https://m-league.jp/games/2018-season

そのドリブンズがファイナルシリーズで他を圧倒したのです。2018−19シーズンのファイナルは8日間(なぜか土日限定)で1日3試合の24試合が行われましたが、ドリブンズは10勝でラスが1回だけという驚異的な成績。特に鈴木たろう選手が10戦5勝のラスなしで300ポイント以上を叩き出すという活躍などで、ドリブンズがMリーグの初代王者となりました。

ドリブンズは初日の3試合で3連勝して、一気に首位まで躍り出たんですね。その勢いのままファイナルシリーズを駆け抜けて、終わってみれば2位の風林火山に500ポイント以上の差を付ける圧勝になりました。レギュラーシーズンのドリブンズは「トップは多いがラスも引く」チームでしたが、勝ち切れる力がファイナルではいい方向に転がった印象ですね。


といったように、Mリーグの過去4シーズンでレギュラーシーズンを1位通過したチームがそのままファイナルを制して優勝したことが未だにありません。それどころか、ギリギリの6位通過でセミファイナルに進出したチームが優勝した例は2度もあったのです。これを「Mリーグのセミファイナルには魔物が棲んでいる」と言わずして、どう表現するのでしょうか。2022−23シーズンのMリーグも、何が起きるかわからないと考えるのが自然です。


Mリーグ2022−23シーズンのセミファイナルを独自見解で占ってみる

過去のMリーグのセミファイナルを振り返ったところで、次はMリーグ2022−23のセミファイナルがどうなるかを占ってみます。

その前に、気になるのはセミファイナルの日程です。これらの対戦カードから、各チームはどのような戦い方をすべきかをいろいろと考えてくるでしょう。

画像出典:https://m-league.jp/games
画像出典:https://m-league.jp/games
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Mリーグ2022−23のセミファイナルは、全15日間30試合(各チーム20試合)で争われます。昨季は12日間24試合(各チーム16試合)だったので、レギュラーシーズン同様に各チーム4試合ずつ増えました。この4試合をどう戦うのか、各チームの動向に注目すべきでしょう。

そして、忘れてはならないのがレギュラーシーズンのポイントです。セミファイナルではレギュラーシーズンのポイントを半分にして持ち越しますが、ひとまずレギュラーシーズン終了時点のポイントを見てみましょう。

こうして見てみると、ポイント状況で4グループに分けることができそうです。

  • 首位争い=500ポイントオーバー:KONAMI麻雀格闘倶楽部(レギュラー1位)・EX風林火山(レギュラー2位)

  • 上位に追い付きたい=50ポイント:渋谷ABEMAS(レギュラー3位)

  • ファイナル進出の4枠目狙い=マイナス2桁:KADOKAWAサクラナイツ(レギュラー4位)・TEAM RAIDEN/雷電(レギュラー5位)・U-NEXT Pirates(レギュラー6位)

  • レギュラーシーズン敗退=マイナス500ポイント:赤坂ドリブンズ(レギュラー7位)・セガサミーフェニックス(レギュラー8位)

こんな感じでしょうか。20試合もあればいくらでも順位は入れ替わりそうですが、セミファイナル序盤は各チームがこの並びを頭に入れて戦うこととなるでしょう。よって、ここからはセミファイナル進出の6チームを3グループに分けて、私なりにセミファイナルを占ってみることにします。


KONAMI麻雀格闘倶楽部(レギュラー1位)・EX風林火山(レギュラー2位)

レギュラーシーズンで2チームが抜け出す格好になったのは、2020−21シーズンに似ているといえます。3位のABEMASとは500ポイント以上、ルールにより半減して持ち越しても265ポイントのアドバンテージとなるため、1日やそこらでひっくり返される数字ではありません。

基本的には、この2チームが協力関係になってセミファイナルを戦う方針になるはずです。たとえば、リーチは使わずダマテンにして、下位のチームからだけ出アガるなんてこともできるでしょう。普段は1vs3で戦う麻雀が2vs2になれば楽になることは、誰でも容易に想像できるはずです。セミファイナルの初日(2023/04/10)に早くもこの2チームが出場しますので、そのような「協力プレイ」が初日から見られるかもしれません。

しかし、2チームのポイント差が開いた瞬間から、1位のチームが2位のチームを押さえ付ける戦い方にシフトチェンジするでしょう。そうなると、協力プレイはその時点でおしまいです。たちまち足の引っ張り合いとなるでしょう。1位のチームが独走するか、2位以下と接近することになるのか、どちらもありえます。

それでも、2チームがリードを保ったままファイナルに進出する可能性は高いでしょう。ところが、今季と似ている2020−21シーズンは、ファイナルで劇的な結末となりました。よって、麻雀格闘倶楽部と風林火山のどちらかが優勝するとは、レギュラーシーズンが終わった時点で断言できません。数字だけを見れば、当然この2チームの優勝確率が高いのですが、麻雀って確率論だけでは語れないですからね。


渋谷ABEMAS(レギュラー3位)

ABEMASだけは上と下の両方を見ながら戦うことになります。しかし、下位の3チームとは1日で順位が入れ替わってもおかしくはない差しか付いていないため、当面は4〜6位とのポイント差を見ながら戦うことになるでしょう。3桁プラスになってから、上位2チームを意識することになるはずです。

もし、早いうちにABEMASが上の2チームに追い付ければ、ファイナル進出にグッと近付くことになります。セミファイナル初日(2023/04/10)が早くも上位2チームとの直接対決になるため、ABEMASとしてはここで一気に追い付きたいと考えているはずです。やはり、セミファイナル初日の第1試合から、見ないわけにはいきませんね。

逆にいえば、ABEMASが初日にポイントを失うと大変です。たちまち3〜6位でファイナル進出の2枠を争うことになります。次のABEMASの試合日(セミファイナル3日目・2023/04/13)はサクラナイツと雷電との対決があり、そこでも勝てないと苦しいセミファイナルになるでしょう。最初の4試合はどの選手がどんな順番で出場するのか、ABEMASに注目しないわけにはいきません。


KADOKAWAサクラナイツ(レギュラー4位)・TEAM RAIDEN/雷電(レギュラー5位)・U-NEXT Pirates(レギュラー6位)

2023年4月11日の2試合がこの3チームの命運を分けると言っても過言ではありません。なぜなら、最初にレギュラーシーズン4・5・6位の直接対決があるからです。万が一ここで2ラスを引こうものなら、各チームがたちまちそのチームを蹴落とさんとする戦術に切り替えるでしょう。逆に差がつかなければ、ファイナル進出争いは最後までこじれると予想します。

私は、各チームのセミファイナル初出場者が鍵を握ると予想します。サクラナイツは渋川難波選手、雷電は本田朋広選手、Piratesは鈴木優選手と仲林圭選手ですね。この4人のうちの誰かがセミファイナルで活躍すれば、所属チームがファイナルに近付けるのではないでしょうか。

特に、雷電は本田選手の活躍に期待したいでしょうね。なぜなら、レギュラーシーズンで全体の2位だったからです。もちろん他の3選手が活躍するに越したことはないのですが、本田選手の勝利なくして雷電の初ファイナルは実現しないでしょうね。


Mリーグ2022-23の優勝予想は?

ここからはおまけです(笑)。レギュラーシーズン終了時点での、Mリーグ2022−23シーズンの優勝予想をしてみます。予想なんて人それぞれで、的中しなくて当たり前です。興味のある方だけお読みください。

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