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コードネーム U.N.C.L.E / The Man from U.N.C.L.E.

ガイ・リッチー監督。キャストがとても好みなのと、リッチー監督の作品は後に重く残らない軽いアクション系のエンタメを欲している時に最高で、そういった意味でこれも楽しめた。

設定が戦争がらみだけれど、史実にはほとんど関係ないのだろう。と言いつつも、実際ナチスとアメリカの癒着も今や誰もが気付いていることだし、裏で行われていた様々な実験や研究はおどろおどろしいものだったであろう。この作品はそういったことをヒントに脚本が書かれていて、アクションとスパイサスペンスに平行して人間の愚かさをさらっと皮肉る意図もあったのかも知れない。

最初から、私の興味を引き付ける流れだった。「トラビ」の愛称で今でも時々ドイツの路上で目にする、東ドイツ製の車、トラバント(Travant)のカーチェイスも面白い。アリシア・ヴィカンダ―は、「リリーのすべて」でもそうだったけれど、一昔前のヨーロッパの可愛い衣装が本当に似合う。彼女の扮するギャビー(ドイツ人だから「ガビ」が本当は近い)とイリヤの間の愛情や、相性の悪いスパイコンビも友情が芽生えてちらほらするのが良かった。ベッカムのカメオ出演には気付かなかった。映写技師の役だったらしい。

さて、「U.N.C.L.E」を結成したのだから続編も是非とも作って欲しいと思う。


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