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2025年1月:チュニスからシティブサイド/カルタゴ公共交通機関メモ(来るか来ないかわからない電車やバスを待つこと人生の如し)

2025年1月中旬現在だけどチュニジアのチュニスに行った際に公共交通機関で色々まわったのでメモを残しておくことにする。

1、空港→チュニス市街


空港を出たらおそらく客引きタクシーがややしつこいが、バスで行く場合ひたすら駐車場を通り抜けて、ゲートの先、大きなチュニジア国旗が掲揚されたラウンドアバウト目指すとバス停がある。(空港のInfomationのおばちゃんも駐車場を抜けていけばわかると言ってた)1ディナール現金車内払いでチュニジア市街、旧市街の徒歩圏内のチュニスマリン駅の向かい側あたりに停まる。ちなみに空港の両替レート悪くないしクレカ使えるとこ少ないので空港で両替しておいて良さそう。少なくとも多少しないと(ディナール持ってない限り)このバス乗れない。

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この緑のバス!
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時計台の少し手前に停まる。終点までいけばOK。

2、市内トラム(メトロ)


バルドー博物館に行くためにチュニス中央駅近くのPlace de Barcelonaから4番線に乗った。みんなメトロって言ってるけどトラム。Google Mapで経路や時間でないのでWikiの画像が路線把握に便利だった。

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Wikiより(以下リンク)


日曜だからってのもあるかもだけどめっちゃ待った。バルドー駅でしゃべった地元のJK曰く時刻表はなく、来たものに乗る感じで、30-60分間隔らしい。実際行きも帰りも40分くらい待った。待つので結構メトロ混む。バルドー駅の手前とかトンネル入って車内真っ暗になるのでスリとか要注意かも(僕は危ない目にあってません)。あと車内の電光掲示板バグってて行き先違った(Tunis Marineってずっと表示されてた)ので焦った。何なら帰りは車外(先頭)の行き先表示も違った。乗客の人に聞いて乗ろう。Palace de Barcelonaの場合、駅入り口にチケット売り場あったので窓口で「バルドーまで1枚ちょうだい」(フラ語)で0.5ディナールだった。駅入る時一応チケットチェックの人いるけど適当。メトロ乗ってみたかったので乗ったけど予測可能性低すぎるので時間限られてるならタクシーの方が良さそうという感想。強いて言うなら駅のホームの人が多いとそろそろくるかもって予測できる感じ。

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左の窓口でチケット買った
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綺麗に見えるけどドア開かなかったりドア開いたまま走ってたりゆるめ

3、チュニス→カルタゴ/シティブサイド行き電車

チュニス(中央)駅でなくチュニスマリン駅から電車出てる。

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チュニスマリン駅

こっちも聞く感じ特に時刻表なさそう。窓口でシティブサイドまで1枚買って1ディナールでお釣りきた、たしか0.8ディナール、いずれにせよ安い。電車はなかなか年季入ってる。車体に1等、2等とか書いてるけど関係なさそう(そういえば街中にパリ市バスのお下がり走ってた。この電車もどっかのおさがりかも)。

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Tunis Marine駅

これでカルタゴやシティブサイドまで一本なのだが、2025年1月中旬時点ではGoulette Casino駅とKhereddine駅の間が橋の工事で運行停止になっていて各駅での折り返しになっているらしい。そんなことも知らなかったので安心して乗っていたが、Casino駅停車中に周りの乗客にフランス語で行き先聞かれてシティブサイドって言ったらこの電車は今からチュニスに行くから降りて道を進んで左に曲がれみたいなこと言われ、意味わかんなかったけど理由を聞く時間もなくとりあえず降りてみる。この時点でカタコトフランス語での聞き取り(英語はできないって言われた)なのでいまいち意味がわからなく次の駅に行くのも分かってないのだが、とりあえず道であった人たちに「シティブサイド方面行きたいんやけど駅どこ」と2、3人聞きつつ5、6分歩いたら駅に着いた。やや郊外ということもあるかもだけどみんな英語無理って言われて結局サバイバルフランス語で乗り切った。(彼らも第二言語としてのフランス語なので初心者の僕にはむしろ助かる)

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意味もわからず知らない街の道を歩く僕をみる猫
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Tunis MarineがTunis Nordになってるね

駅に入る時に切符を見せるよう言われたのでさっきTunis Marineで買った切符を見せたらOKだった。そういえば車内検札もあった。切符は持っておこう。この駅で待ってる若いにいちゃんたちが英語喋れたので何で一回降ろされるのかきいたら、上記事情のようだった。つまりTunisからの電車はCasino駅までの折り返し、カルタゴからの電車はこのKhereddine駅で折り返しとのことらしい。だから人少なかったのかな。いずれにせよ降ろしてくれた乗客の皆さんシュクラン、メルシー。そのままチュニスにわけもわからず戻ってたことは避けられた。いつまでかわかんないけど新しい橋の工事って言ってたので(聞いた話)結構時間かかるのでは感、一応カルタゴやシティブサイド電車で行く時は最新状況確認する方がいいです。

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なんかついでに車両基地っぽくなってた
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とりあえず無事着いた

歩いて行った駅でも30分以上電車待ったので、何やかんやめちゃ時間かかったのである。

4、シティブサイドからチュニスに戻るバス347


シティブサイドの街をフラフラ観光したのち、17時過ぎくらいに駅に行ったら誰も駅のホームにいない。

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シティブサイドの少し高台から
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お餅

行きの電車であったにいちゃんたちは20時位までは電車あると思うって言ってたけど、ちょうど電車行っちゃったかなぁと思いつつ駅員さんにチケット売り場でチュニス行きたいんやけど、と聞いたら次の電車1時間くらいは来ないと思うからバスで行けと言われ、バスは2、30分ごとくらいにくる、駅前の道をまっすぐ行って347のバスや!って英語で教えてくれた。大通り歩いて2、3分でバス停発見、347もあるし待ってる人もいる。待ってる人に聞いたらチュニス行く、チュニスマリンが終点、1ディナール、いつくるかはわからないとのこと。

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347がチュニス行き

17:15から待って、スース出身でここの大学で建築を学ぶ(曰くチュニジア全体で建築学科有する国立大学はここだけとか)大学生と英語で話しながらバス待ちをして、17:40の無事バスが来る。1ディナールで車内で切符を買う。途中からめちゃくちゃ混んでくるが、通学で毎日乗ってるらしい彼曰く、こんなもんでもっと混む時もあるとのこと。所要は交通状況次第で40-60分と言っていたが、45分後くらいにチュニスマリン駅向かい(空港バス着いたのと同じくらい)に着いた。乗り換えない+終点まで行けばいいので楽だが、結構混雑してるので荷物多いと無理かも。

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乗ったバス(満席で立ちでいっぱい)

5、BOLT(配車アプリ)

2日目にチュニス市街からカルタゴに行く際に電車での教訓を踏まえ時間を有効活用しようと思い、配車アプリのBoltを使った。月曜午前でチュニス市街からカルタゴのサンルイ大聖堂(ビュルサの丘)まで17ディナール前後、20分ちょいで着いた。

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最終日早朝6時半前にチュニス駅近くのホテルから空港までもBoltで行ったが、13ディナールくらいで12分で着いた。バスや電車と比べると高いが、公共交通機関が安すぎるだけでそう高くないので複数人や時間の制約があればBoltを活用するのが良さそう。通常タクシーより割高という声もきくが、ぼったくりや言葉が通じないうえで目的地を伝えるリスクと比べたら楽で良い。

注意点としては、Boltであろうが現金決済のみ、たまにアプリ上のナンバープレートと違う、やや運転荒いというところか。

6、カルタゴ→チュニス(いけるとこまで歩いて電車)


カルタゴは複数の遺跡が点在しているので(まぁ古代都市なのだからそう)回る数にもよるが、公式のマップだと6-8kmのコースが設定されている。天候や気候が良ければ歩けるが(僕は歩いた)、荷物があったり暑かったりするとタクシーを借りて回るのもよいかも。

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帰りはサランボーのトゥフェト遺跡から時間もあったので勢いでチュニス行き電車折り返しのCasino駅まで4km弱だったので歩いてみることにした。カルタゴやサランボーのあたりは邸宅街(カルタゴは大統領のお家もある高級住宅街)だが、徐々に活気、生活感が出てきてお店も増えてくる。

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羊いる。生活感。

ローカルな感じではあるが、比較的清潔で中流〜ちょっと上くらいのイメージ。フランスのものと品揃えは全然違うがモノプリもあったし、海も近いので寄り道したりして時間をかけて散策しながら帰った。野良犬もいるがおとなしかった。

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大通りから海に向かう道、川?水路?に夕焼けが反射してて綺麗だった
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海も寄り道

帰りの電車は相変わらずいつくるかわからなかったが、今回は駅に人が多かったこともありそのうち来るだろうと思い、街の夕暮れを眺めていた。チュニスマリンまでは湖の上を走るので夕焼けが見事でなんだか千と千尋の神隠しの後半に出てくる電車みたいだなぁと思った。

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ここからチュニスに戻る

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誰もがいつくるかわからない電車やバスを30分くらい平気で待ってる。ある意味どうしようもないので開き直ってボケーっと待つしかないのでそれもそれで贅沢なのかもしれない。それに電車やバスで待ったり予期せず降ろされて歩いたりするからこそ綺麗な夕日や海岸を見ることができたり、知らない人と喋ったりする機会が生まれる。目的地を点と点で結んでくれるタクシーやGlabは楽だがそういうことはない。そういうことがないのをスムーズで良いと思う気持ちの中にも、そうでないことを楽しむ余裕も持ちたいと改めて思った。

地元にいた時はそういえば電車の時刻表を見て駅に行ったなぁと思い出した。あれも時刻表がなけりゃこんな感じでいつくるかわからない電車を待つしかないんだろうな。

東京でもロンドンでも地下鉄なら時刻表なんか見なくていい間隔でくる電車にすっかり慣れてしまっていたので、冗談でなく「感覚的には」チュニスにいる時間の2、3割くらいをくるかこないかわからない電車やバスを待っていたのでは、という気もするが、何だかそれはそれで人生のようだなぁと思ったりもした。

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シティブサイドの猫
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チュニスの猫

7,おまけ(旅のメモ)


*街中と空港の両替レート大して違いないというか空港のほうが若干いいまであったので空港で両替でよさそう(当方英ポンドを両替、JPYはみてない)
*SIMは空港で買えば楽だろうけど並んでたのでスルー、街中でも買えた(15ディナールで5GMみたいなの買った)
*英語若い人中心にまぁまぁ通じるけど英語ダメでフランス語ならって人も多い。フラ語表記あるので簡単にでもフランス語わかると個人旅行楽になるし、フランス本国よりフランス語初心者にはわかりやすいしこちらのハードルも低い。
*メイン通りのHabib Bourguiba通りは明るく警察も多く安全な感じ、時計塔からチュニス駅まで行くとき時計塔南からいったらやや雑然としてた。
*冬ということもあって観光客少な目な感じでアジア人目立つので電車とか乗ってると結構話しかけられるが基本フレンドリーで嫌な思いはしなかった。女性はわからないです。
*フランスのスーパー、モノプリあるけど品揃えは全然違う(モノプリのPBも置いてなかった)
*クレカ使える場所は限られている、現金必須。
*空港、入るとき・通常のセキュリティ・ゲート入るとき等荷物検査の数多かった、テロ対策かもだけど時間余裕持ったほうが良い。
*チュニス空港のセキュリティ後はディナール使えなかった!ユーロで表記されててユーロやドルは使えた。ディナール使うならセキュリティ前で。

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2025年1月:チュニスからシティブサイド/カルタゴ公共交通機関メモ(来るか来ないかわからない電車やバスを待つこと人生の如し)|Yigui