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プロトタイピング入門者のクラウドファンディング考

プロトタイピングに挑戦中の三十路SE、KendoLabです。
今回のプロトタイピングの取り組みでは、最終的に自分のアイデアを形にしたものでクラウドファンディングに挑戦しようとしています。ですが、現時点では正直クラウドファンディングがどういうものなのかそこまで分かっていません。でも、やるからには成功させたい!

そこで今回の記事では、クラウドファンディングサイトCAMPFIREに登録されているプロジェクトについて調べ、どのようなプロジェクトが成功しているのかを自分なりに考えてみたいと思います。

モノのリターンがやはり強い

CAMPFIREをざーっと眺めてみてやはりすぐ目につくのは、ユニークなプロダクトに関するプロジェクトです。
例えば以下のプロジェクトなどは、可愛すぎるサムネのインパクトもさることながら、プロダクト自体も新鮮味があって、「こんなの見たことない!使ってみたい!」という気分に自然となってしまいました。

では、自分でもすぐにこれを作れるかというと、設備もコネもないので作れる訳がない…。ということで、方向性としては今の自分でも製作可能なスマホアプリ等のサービスやデジタルコンテンツなんかのプロジェクトを参考にしていこうかなと思います。

これは納得!な成功プロジェクト

サービス系のプロジェクトでひと際目についたのは以下のプロジェクトでした。

まず、サムネイルがちょうど良い情報量ですっと目に入ってくるし、何を作ろうとしているかがすぐに分かりますね。CAMPFIREのサイト上から見つけてもらうにはやはりサムネとタイトルがまず重要になってくると思うので、その点で非常に優れているなと感じました。

そして、中身についてもなぜこのプロジェクトを実現させたいのかが丁寧に語られていて共感できることに加え、お金の使い道やスケジュールが明示されていて信頼感が持てるし、プロダクトのイメージも明確でわかりやすい。まさにお手本のようなプロジェクトなんじゃないかと思いました。

もう一つ良いなと思った点としては、プロジェクトに携わっているメンバーの顔がよく見えることが挙げられます。やはり見ず知らずの人を支援する訳ですから、その相手がどんな人なのかがまったく分からないと「お金を出そう」となりにくいというのはあると思うんですよね。
中には純粋に"想い"や"姿勢"に共感して支援するというのももちろんあるとは思うのですが、相手の人となりを感じられるというのは要素として大きいのではないかと。

どうする、自分も思い切って顔出ししていくか…?いや、他の道を探るというのも…。迷いどころです。

残念ながら成功に至らなかったプロジェクト

当然のことながらすべてのプロジェクトが成功するわけではなく、残念ながら失敗してしまったプロジェクトも存在します。

その①情報の見せ方がもったいないような…

例えば以下のプロジェクトなんかは、内容はスーパーニッチな層にではあるものの刺さる層には刺さりそうだと感じたにも関わらず、残念ながら目標金額に届いていなかったものになります。

こちらはヤンデレ系のキャラクターのアラームアプリを作りたいというプロジェクトでした。
ヤンデレというのはニッチではあるもののニコニコ動画等で一時期ブームになるなど、人気のあるジャンルですし、またアラームアプリというのもオタクにとっては一定の需要がある(自分も最近推し声優の目覚ましボイスを手に入れてとてもハッピーな気持ちになったのでよくわかる)と思うので、プロダクト視点だと成功していてもまったくおかしくない気がしました。

「ここが少し惜しいな」と思ったところとしては、プロダクトの完成イメージがあまり見えなかったところでしょうか。アラームアプリということなのでUIはそこまで重要ではないのかもしれませんが、完成イメージとしてどのようなアプリになる予定なのかや、どのようなボイスが収録されるかは提示されていた方がイメージアップできて、支援につながっていた可能性があったかもと思いました。

また、このプロジェクトのオーナーの方はこれまでに同人活動で同様の音声コンテンツを制作した経験がおありのようなのですが、その時のコンテンツの情報がほとんど無かったのも惜しいポイントだと感じました。
今回作ろうとしているものがどういうものなのか、過去の成果物が見られればイメージもしやすく、もしかしたら支援者が増えていたかもしれないので。

その②リターンがマッチしていない…?

もう一つ、残念ながら成功しなかったプロジェクトを取り上げたいと思います。こちらは既にリリースしている声優の情報を網羅したスマホアプリを存続させたいというもので、自分は今回初めてこのアプリの存在を知ったのですが、アニメと声優大好き人間としてぜひ使ってみたいと思いましたし、厳しい状況なのであれば応援したいという気持ちになりました。(自分はAndroidユーザーで、このアプリはiPhone専用なので使いたくても使えないのですが)

こちらのプロジェクトですが、現在どういう状況でなぜ支援が必要なのかということに対して広告収入の減少具合が詳細に記載されていたり、アニメコンテンツへの想いがまっすぐに書かれている等、支援を集めるための記載内容としては申し分ないように思えます。

自分の中で唯一「あれ…?」となったのは、リターンの内容でした。付箋やボールペン、モバイルバッテリー等、プロダクトと直接関係のないものが並んでいて、しかも最低価格も3,000円と、気軽に支援するにはちょっと躊躇してしまう金額でした。
リターンはお礼のみで500円程度の支援メニューも用意して、より多くの人に支援してもらう方法をとった方がもしかしたら良かったのかもしれません。

あとがき

ここまで、成功したプロジェクト・成功に至らなかったプロジェクトについて自分なりに考察してきました。
やはり成功に至ったプロジェクトについては、想いに共感できて信頼感を持てるか、魅力的なプロダクトがリターンとしてあるというどちらかが必要なのかなというのが感想です。(限られたプロジェクトを見ての感想なので、他にも大切な要素があるのかも知れませんが)

クラウドファンディングに取り組むまでにはまだ時間があるので、じっくり自分なりの作戦を練っていきたいと思います。

★余談★
プロジェクトについて調べていっている中で、アニメ・漫画カテゴリーのほとんどがVtuber支援プロジェクトなことにびっくりしました。ほんとVtuberの勢い凄まじいですね…。


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