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仕事の評価がわかるとき■□下田コラム□■vol.71

組織文化設計の学校

年末で私が住んでいるマンションの管理人さんが退職されました。

にこやかな方で、いつも「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と声をかけてくれるとても感じの良い方でした。

そう思うのは、私だけではなく、住人みんなが思っているのです。

老若男女問わず、日ごろから管理人室の前で、管理人さんと立ち話をしている光景を日常的に見ました。

そんな管理人さんの退職です。

最後の一週間は、みんなが、花束を持ったり、お菓子を持ったりしながら、管理人室に立ち寄り名残惜しそうに話をしていました。

もちろん、私もその一人です。

本当に「列をなして待っている」という表現が大げさではないくらい、みんなが並んで、別れの挨拶をしているのです。

この管理人さんが、どんな仕事をしてきたのか、わかる瞬間です。

この一週間、管理人室前を録画しておいて、それを上司の方がみたらどう思うのでしょうか。社長が見たらどう思うのでしょうか。

「惜しい方が退職された」と悔やむとともに、特別退職金を支払いたい気持ちになるのではないでしょうか。

この管理人さん、日頃から仕事だからと義務的に作業をしていなかったのです。義務とか損得とかそういう範囲を超えて、純粋に住人に喜んでもらおうと仕事をしていたと思うのです。

その想いで、マンションを見れば、いろいろなものが見えてきます。そこに工夫が生まれ、みんなが快適に暮らせる空間が出来上がっていくのです。

それ以前に、その想いが住民に伝わり、それだけでも住民を心地よくさせます。

そんな日常の集大成が、退職の時に大きく現れました。

住人からしてみたら、お金を支払って管理をしてもらっていたわけですから、花束を渡す必要もないわけです。

しかし、多くの住人がわざわざ「ありがとう」を伝えたくなってしまったのです。

退職はさみしくもありますが、この人に管理をしてもらったことは、住人にとって最大の喜びであったと思います。

そして、花束をもらっている管理人さんもとても嬉しそうでした。

きっと、この仕事に対する誇りとやりがいを一番感じた瞬間だったのではないかとも思うのです。

お金では得られない最高の報酬を受け取った一週間だったのではないでしょうか。

私は、働くすべての人が、その人の仕事の中で、こういった瞬間に巡り合ってほしいと思っています。

それが、その人の人生に素晴らしい彩をもたらすからです。

単に決められた作業をするのではなく、こんなドラマをもたらすための仕込みのような日々を送ってほしいのです。

それは、その人の幸福を満たすのはもちろんのこと、それだけではないと信じています。

幸福で満たされた人は、他人にも優しくなれます。それは家族や友人やご近所に波紋のように伝わっていきます。さらにめぐって社会全体を暖かくしていきます。

社会が暖かくなる。優しくなるのは、国や行政や学校がやるのではなく、職場での一人一人の小さな一歩の集大成で出来上がってくるのだと信じています。

だから、ここに傍観者はいてはならず、みんなが主体者にならないといけません。

感動が感じられる仕事を会社は作っていかなければなりませんし、働く人も主体的に作ろうと努力しないといけません。

「単にマニュアル通りにやれば良い、それ以上は求めない」
会社はそんな仕事を、そんな職場を作ってはならないと思います。

「言われたことだけやろう」「損得だけで仕事を判断しよう」
働く人もそういう考えを自分の中から追い出していかなければなりません。

どちらの側も主体的に生きていく。

そんな職場を作っていくことが大切なのではないかと考えています。


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