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労務管理の肝は心をマネジメントすることにあり■□下田コラム□■vol.69

皆さんは、労務管理とは結局のところ何だと思いますか?

私は、「労務管理」とは、「心のマネジメント」だと思っています。

私も社会保険労務士でもあるわけなので、労務管理というと、労働法や就業規則、人事制度などのハード面を想像してしまいます。

もちろん、それは間違いではないですし、大事な要素でもあります。

しかし、それは手段をいっているにすぎないのですよね。

なんの手段かというというと「心のマネジメント」の手段だということです。

組織とは、多くの人が集まる場所です。
価値観も性格も違う。
年齢も違う。
そこに集った理由も違う。
いろいろな違ったものが混じり合う場所が組織です。

異なるものが交われば交わるほど、心の交差もたくさん起きます

その心をやりくりして、同じ目的に向かって進んでいくのが労務管理です。

その手法は、就業規則や人事制度のようなハードのものであったり、1on1ミーティングのようなソフト物もなものもあります。

また、個人にフォーカスするもの、集団にフォーカスするものがあります。

これを組み合わせて、心をひとつにまとめていくのが労務管理です。

労務管理に携わるということは、ハード面、ソフト面、個人、集団に関わる手法や理論、哲学を持っていて、総合的に関わっていくことだと思うのです。

人がパフォーマンスを発揮するためには、「認められている」という感覚と、「(その場にいること/その場の人間関係に)不安を感じない」ということが大切です。

「認められている」とは、存在感を感じている状態です。やりがいのある仕事が目の前にあり、自分の働きぶりを認めてくれる人がおり、生き生きと働いている心の状態です。

「不安を感じない」とは、人間関係で嫌な思いをしていないとか、あいまいな規則がないというような状態です。

その状態を作り出すために、パーパスを掲げ、ミッション、ビジョン、バリューを作って、仕事をするポジティブな意味を明らかにして、それを文章にします。また、就業規則というルールをつくって、不明瞭さをなくすことで不安感を払拭し、1on1ミーティングや人事制度などで「認められる」場をつくっていくのです。

そうやって、一人一人の胸の内にヤル気の火を灯していきます。これを内発的動機付けともいいます。

私は、言葉を変えれば、「内発的動機動機付け」が労務管理だと思っています。

そのために総合面からサポートしていくのが社会保険労務士の役目だと考えています。

2022年ももう終わりです。
2023年は、そんな社会保険労務士へともっともっと進化していく大きな年にしていきます。
私だけがそうなるのではなく、近い将来の社会保険労務士業界が、「法律視点の枠を超えて、企業の労務管理全体に寄り添える存在になる」という意識をもって動いていきたいと思います。



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