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「心のマネジメント」がある組織とはどんな組織か?■□下田コラム□■vol.92

最近、いろいろなところで「心のマネジメント」が必要であると話をしている。

今回は「そもそも”心のマネジメント”とは何か?」「”心のマネジメント”がある組織とはどんな組織なのか?」について話をしてみたい。

仕事では「結果」が求められる。
では「結果」は何によってもたらされるのであろうか?

「結果」は「行動」によりもたらされる。

「原因と結果の法則」ではないが、どんな行動を取ったのかによりどんな結果が得られるのかが決まる。

だから、企業では「行動」を変えるように様々な取り組みがなされる。
それが結果をもたらす行動特性を分析し、その特性の発揮の有無が評価に連動する仕組みだったり、目標管理のような仕組みだったりする。

企業は、行動を管理することで良い結果をもたらそうとしている。
このようなやり方は功を奏す場合もあるが、労力のわりに成果をもたらしていない場合も多い。

「行動」が「結果」に影響するのは前述のとおりだが、もう少し深く考えたい。
「行動」は何によってもたらされるのだろうか。

「行動」は「思考」と「感情」によってもたらされる。
端的にいえば「どんな考え方」で「どんな気持ち」でいるかで行動が変わる。

例えば、Aという行動を取るとする。
上司からの命令だから取り掛かるが気乗りしていない。
Aをやる必要はないと考えている。

そんな状況下で人は、いやいや行動する。
そのため必要最低限の行動しかなされないだろう。

Bという行動を取るとき、上司から仕事の意義をしっかり伝えられ、自分もその仕事をすることに納得していて気持ちも前向きだ。
そんなときは、仕事にひと手間かけてみたり相手のことを考え資料の読みやすさに磨きをかけてみたりするのではないだろうか。
すなわち自発的に質を高めていく行動がされる。

おそらく成果は後者の方がでるはずだ。
そして、働く側もやりがいをより感じているはずだ。

日々やりがいを感じていれば、離職なども起こりにくく、本人のメンタルも健全な状態を保てる。
さらに創造性も発揮でき、周囲へ気配りする心の余裕も生まれてくる。

「心をマネジメント」とは、こういうことだ。

つまり、働く人の「考え方」と「感情」に着目し、ポジティブな心理状態でいられるように働く環境を整えるということである。

ここでいう働く環境とは、日常習慣・制度・オフィス環境・社内ルールなどのことである。

違う角度からいうと「働きがい」を感じ、組織に対する「不安感がない」状態を作っていくということである。

「心のマネジメント」がある組織とは「働きがい」を感じ「不安感がない」状態を意図してつくることを労務管理の目的のひとつに置いて、様々な取り組みがなされている組織をいう。

その視点から就業規則のルールが考えられたり、評価制度が考えられたりする。
また、組織の状態を定期的にアセスメントして必要な取り組みを組織として行っている。

そうすることで生産性を上げる組織のベースを作っていくのである。

心が整うことで前向きに仕事に取り組んだり、能動的に新たな知識や技術の習得がなされたりする。そんな人の心の環境を整備することで、成果を出し続ける強い組織を作っていくのである。


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