見出し画像

【言語心理学】否定

行動後の言い訳のメカニズム 4つのいいわけ。
4つのいいわけ。最後は【否定】を見てみましょう。


【否定】は、

自分の責任を認めない、 × 行為の被害を認めない

と、いう方程式です。

「知らない」
「記憶にない」
「聞いてない」
「そんなことは起こっていない」

という言葉です。文字通り否定。
【否定】は、聞き手を怒らせ、あきれさせる効果(?)があります。


【否定】を多用する人にはタイプがあります。

タイプ1 頭が悪い人
タイプ2 力関係が上の人
タイプ3 状況が不利な人


[タイプ1 頭が悪い人]


【否定】をよく使う人の中では、このタイプがもっとも多いです。

頭の悪さにも色々ありますが、
小学生のように、

「悪いことをしたんだから謝りなさい」
→「ゴメンくさ~い」

というような、幼稚なタイプは大人にもいます。
嫌われること間違いナシです!!

これとは別に、【否定】さえすればうやむやになる、
という家庭環境や社会環境で育ってきた人がいます。

行動パターンや学習パターンで【否定】を覚えてしまい、
「もういいよ」と周りの人があきらめてきたことで
自分は責任追及されないパターンをつくる人がいます。

個人的に仕事で、

「知りませんでした」
「それも私の仕事だとは思いませんでした」

を、連発する人がいました。

その人は、おそらくこれまでもそうやって責任を避けて生きてきて、それで通ってきた(あきれられて誰も指摘しなかった)のでしょう。

これは【否定】を使われたときに
怒るよりも、人間性にあきれて関わりを持ちたくなくなるケースです。


[タイプ2 力関係が上の人]


いわゆる、「オレが白といえば黒いものも白」のタイプです。

権力を濫用して、強引に責任否定を通してしまうタイプですね。

「オレがいいと言うんだからいいんだ」とか、
「知らないって言ってるだろ」

などがこれに当たります。

言われた人は相当頭に来ます。が、
力関係がある前提なので、責任回避は通る傾向にあります。

力関係が互角の場合は
一通り強行に【否定】したあとに、

「オレも確認しなかったのは悪かったけども、
言ってくれればこんなことにはならなかった」

と、一歩譲る方法を取ることがあります。
これは効果的です。

【否定】

【正当化】「俺も確認しなかったのは悪かった」

【弁解】「言ってくれればこんなことにならなかった」

という、かなりいいわけ上級者なテクニック(?)です。

いずれにしても、
言われた方は心から納得できません。


[タイプ3 状況が不利な人]


推理小説などでよく出てきますね。
犯人ではないけど、アリバイ時刻に何をしていたかは言えない人。

または、
浮気はしていないけども、別のやましいことをしていたときに嘘をつくとき、【否定】は使われます。
そもそも、男性の浮気には【否定】がよく使われます。

【否定】は、ある意味最も「ウソ度」が高いので、一度【否定】すると、その【否定】を確実にするためにより多くのウソをつく必要が出てきます。

これを完璧にできる人もいいわけ上級者です。
1つの【否定】には、それを構築する大きなウソが30は必要です。
その30のウソを固めるために、細かいウソは300は必要になります。

これは理論ですが、

感覚的にも・顔色を変えないとか、
・手のひらに汗をかかないとか、
・目をキョロキョロさせないとか、
・手で顔(特に鼻など)を触らないように気をつけるとか、
まあ、大変なわけです。

【否定】しきれないことは最初から【否定】をしない方が有効です。

なぜなら、4つのいいわけの中で
相手を最も怒らせるのが【否定】だからです。

続いて【弁解】【正当化】【謝罪】の順になります。



オンラインサロン【4ポジクラブ】はこちらから。


フォローやシェアをしていただけると嬉しいです。 よかったら下記ボタンからサポートもお願いします。 いただいたサポートは大切に松原靖樹の《心の栄養》に使わせていただきます!