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見聞を広げる時期

松原靖樹コラムから秘書がピックする今日のイチオシ。本日は《本質的視点》より「見聞を広げる時期」です。


思い返せば、20代前半は本当に貧乏で
家がなく、金がなく、親がいなく、生きることがそこそこ大変だった。

なときに、選択が広いわけがなく
寮がついている仕事をするしかなったのだが
そうでもなければできない経験をしよう

北海道の牧場に行ったことがあった。

とにかくカメラ屋で働いて眉毛が抜けたり指の肉が削げたり、
佐川急便で夜間の伝票整理の仕事をしているときに見た社内掲示板で「月に9人ぐらい轢いちゃってるんだ」とかを経ての、
工場!

バイトでずっとサービス業(第三次産業)やってて、
牧場で働いたから(第一次産業)、
次は第二次産業を経験しようと思って工場へ。

そういう選択肢しか現実的になかったから
自分の選べる範囲で自分が選べるように選んだ。

工場の仕事がおもしろいわけないから
何を得ることができるだろう?とその時のその頭で考えて
休憩時間に勉強することにした。もち独学。

も、習慣になるとどうってことなくなるので

工場内組織の中で、どうやったら上のポジションにならなくても
(派遣なのでなれない)
思い通りにうまくことを運ぶことができるか?を試していた。

で、金貯めて独立。

独立してもビジネスのことなんかひとつも知らない。
誰も教えてくれないし、ネットにそんなことも書いてない。

自分が必要だと思うことをとにかく全部出した。

必要かもしれない。必要ないかもしれない。ムダかもしれない。
でもできることは全部出した。

それで、倒産とかにはならずに済んだので、
次は苦手で知識もないマーケティングの勉強を
やってやってやりまくった。失敗もしまくったわ。

事業が順調になってきたら税務と財務を勉強した。

それまでそんな人生だったので
やっと時間とお金の余裕が出て車の免許を取りに行った。

20代前半であまりにできることがなくて、
制約ばりばりかかっていた中で思ったことは
いずれうまく行くときのために今できることをしよう
ということで、

経験を積む、勉強をする、下地を作る、ということに
ものすごい注力して
それを基準に全ての行動を決めていた。

もうちょっと言うと、その前は海外3カ国に住んでた。

見聞を広げる時期というのはあると思う。
自分のことはもう昔のことだし、
昔のことをあまり思い出さないのですっかり抜けてたけど

それしてない人が多いんじゃないかな。

やってきたことを取り上げて経験と言っているだけで
見聞を広げる目的で、やれることを全部やると決め
そのために必要なことを選び、積み重ねる。

それをすると、しないで全然中身は違ってくると思う。

なんで、
「上手く行くこと」よりも「見聞を広げ下準備で自分を磨くこと」を
苦しいことや苦手なことがあっても取り組まないのかな。

すぐに上手く行きたがる。
素地も訓練も体力も基礎もないのに。

ムリだろ?

そういうやつがスキルでしのぐ方法を得ようとする。
ヘドでるわ。

うまくいくことと、
自分で自分の人生創ることは全然イコールじゃない。

うまくいくことよりも
自分の人生を創る方が大事なんだよ。

うまくいくようにやることよりも、
間違っても自分で決断し、選択することが大事なんだよ。
後で気がついて、ムダな努力したなと思ったらやめればいい。

だけど、ムダな努力を最初から避けて
うまくいくことだけ考えてるヤツが
本当にそれ、自分を生かした人生かな。

時系列ではなく、人生を大きな目で見たときに
今自分はどうあるべきか、
何をやるべきか、
今の全力をどのように使うべきか、
それをやるヤツが人間的魅力のあるヤツじゃないのか?

成功してそれを失うヤツも魅力がない。
うまくいけば、生きることを忘れる。
うまくいくことをキープする老後の人生を自分で作り、
生きることは惰性に置き換わる。

次「生きる」ことは何なのか?
刻々と変わる自分の変化の中で、
自分を全部出してその次に向かうことは何なのか?
それをやらないヤツは、
苦しくても痛くても、楽しても寝転がってもそれをやらないのは
自分に生まれてきた意味ないよな、ってことだろ。

うまくいくことの安堵で人生を棒に振っている。
とオレは思う。



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