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【言語心理学】正当化
行動後の言い訳のメカニズム 4つのいいわけ。
2つ目は【正当化】を見てみましょう。
【正当化】は、
自分の責任を認める × 行為の被害を認めない
と、いう方程式です。
「確かに私がやりましたけど、それがどうかしましたか?」
「そのくらいのことで、いちいちうるさく言われたくありません」
「どうしてこれが問題なのかわからない」
「私がそうしたのは、周囲のせいです」
などが、【正当化】のいいわけです。
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【正当化】は、知識がついてきた頃の子供が
使いはじめるいいわけです。
もちろん、大人でも使う人はたくさんいます。
【正当化】する人の心理は、主に2つに分かれます。
🟠知らん顔、不可抗力であれば許されるはず系
🟠私の責任は他人のせい系(いわゆる責任転嫁)
の2つです。
【正当化】する側の心理は
「私は素直、物事は重要ではない。だから早く終わらせよう」
【正当化】された側の心理は
「問題は、問題なんだよ。ちゃんと考えてよ」
です。
【正当化】する側の力が強い場合、
「小さなことでいつまでもくどくど言ってんじゃないよ」
が、通る傾向にあります。
逆に言うと、力関係の強度が明らかであれば、
都合の悪いことから逃れるために【正当化】を使う可能性があります。
■知らん顔、不可抗力であれば許されるはず系
行為の被害を認めないことに力を入れるタイプが、
この系統です。
「まあまあ、そんなに怒らなくてもいいじゃないですか」
「どうしてそれを問題にするのかわからない」
などと言う口癖の人はこの系統の人です。
攻撃的な人は、
「どうしてそれが問題なのか説明してみろよ」
「いつまでもくどくど言わないでよ」
という発現で
問題となっている論点以外のことを
ぼやかしたり、問題のすり替えを行ったりします。
夫婦間でよくある、
「あなただって、浮気したじゃない。そのときの私の気持ちわかる?」
「お前こそ、この間2人の貯金でブランド物買っただろ!」
なども、同じ系統です。
【正当化】は度が過ぎると、攻撃性に結びつきやすいいいわけです。
■私の責任は他人のせい系(いわゆる責任転嫁)
自分の責任を認めながら、その責任に対して【弁解】するのがこの系統です。
「でも、その状況でああする以外にどうできた?」
「飲みに行くのも仕事なんだよ。部長の誘いを断れるか?」
などの発言は自分の責任に特化した【弁解】です。
【正当化】と【弁解】を組み合わせた、
なかなか上級者ないいわけです。
攻撃的には使えませんが、積極的に使うとこうなります。
「お前だって、近所の奥さんとの話しを中座できるか?」
「あなただって、接待でゴルフに行くじゃない」
という具合です。
一応自分の責任は認めるものの、その責任は「しょうがない」「自分のせいじゃない」などと決めつける方法です。
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【正当化】が続くと、
それをされる人はうんざりして話す気がなくなってしまいます。
個人的にこういう体験をしました。
業者との窓口担当者の態度が悪い、というクレームが私のところに来ました。
確認してみると本当に悪い。
時間を取って正面を向いて、しかし話し方はソフトに、内容と解決方法は具体的に指摘しました。
そのとき担当者はこう言いました。
「私の言い方も確かに悪かったですけど、その人
私に直接言わないのってどうなんですか?」
この発言には、「でも、仕事はちゃんと進んでいる」というニュアンスも含まれていました。行為の被害はそれとなく否定していたわけです。
そして、自分の責任は認めたものの、相手の態度を否定することで問題をすりかえているのがわかります。
【正当化】は、自分への不当(だと思っている)追求を避け、
その不当(だと思っている)原因のせいで自分が嫌な気分になっている
という図式がよく見られます。
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【正当化】のいいわけをする人は、心があまり強くない人です。
自分の責任を否定するほどの度胸はないが、だからといって悪者にはなりたくないという心理を持っている人です。
マイペースな人が多い反面、実際には人のせいにするという人が多いのが特徴です。
また、頭のいい人は、正当化を論理的に説明します。
自分が責任を認めている素直さを解決策を示すことで信頼に変えたり、
行為の被害がいかになかったということをもっともらしく話します。
多くの場合、このような説明は一度納得しても
あとで家に帰って考えてみると「やっぱりおかしい」という形で
思い起こされることがあります。
こういったところに注意して観察してみると、
【正当化】を使っている人が明らかになるでしょう。
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