障害者採用でもブランク期間がある場合不利になる?空白期間もアピールになります!
障害者雇用における転職活動をしようとする方々には、様々な理由があり、転職を決意されたのだと思います。
障害者雇用枠への転職を目指す場合、前職との間に空白期間(ブランク)が無くスムーズに転職できるのは稀で、抱える障害や障害者雇用枠という限られた枠であるので、大なり小なりブランクを経て、転職できる方々がほとんどです。
ただブランクがあると転職できない、不利になるのではないか、といった不安の声も多く聞かれますが、決してそんなことはありません。
この記事では、ブランクがどう見られるか、ブランクをどう説明するかといった内容を詳しく解説していきます。
1.企業(採用担当者)側から見る「ブランク」
①書類選考
一般就労枠でも障害者雇用枠でも採用担当はまず、履歴書や職務経歴書といった書類選考を行います。
ただ障害者雇用枠の場合、1番にチェックする項目が「職歴」の部分です。
なぜ「障害」ではなく「職歴」なのかというと、どのような障害を抱えているかよりも、障害を抱えながらどのように働いてきたのか、そして採用後も働けるかを重視しているからです。
そして職歴にブランクがあった場合、そのブランクを通して、あなたの障害の状態を判断することが多いです。
長すぎるブランクがあると、それが障害によるもので、採用後も同じ状況になる可能性があると判断されると、採用も難しくなってくるでしょう。
現にブランクが原因で不採用となるのは、ほとんどが書類選考の時点です。
企業(採用担当者)側はブランクがあることよりも、何故そのブランクができてしまったのかで判断します。
裏を返せば、何故そのブランクができてしまったのか、正しく説明することができれば、ブランクは書類選考の足を引っ張るものにはならないでしょう。
履歴書や職務経歴書から、ブランクをどう過ごしていたのか、課題は解決したのかが分かるように作成しましょう。
履歴書や職務経歴書の書き方は、こちらで紹介していますので、是非参考してください。
②面接
書類選考を突破すると、次は面接に進みます。
職歴にブランクがあれば、面接でも必ず聞かれます。
既に①書類選考の時点であなたにブランクがあることは知っているが。どのようにブランクを過ごしていたかは知りません。
ですので、あなたのブランクの伝え方一つで、企業(採用担当者)の受け取り方は大きく変わってきます。
資格取得のための勉強やボランティア活動等、転職に向けた活動をしていれば積極性をアピールすることができ、障害の治療に励んでいれば、今の状態と合わせて伝えることで、障害者雇用であっても問題なく働けることをアピールできます。
良くないのはブランクについて何も話さない、話せないことです。
これではその期間は特に何もしなかった、就労意欲に欠けると判断されてしまいます。
ブランクもアピールポイントの1つになり得るということを理解しておきましょう。
2.ブランクの理由と伝えるべきこと
ブランクの理由とその伝え方は大まかに以下の4つに分けられます。
①障害
可能であれば医師の診断書を提出しましょう。
第三者である障害の専門家の意見を提示できると、より説得力を持たせることができます。
ここで伝えたいことは障害の内容ではなく、障害を抱えているけれど、現在は問題なく働くことができるということです。
②自己研鑽
資格取得のための勉強やボランティア活動、企業に入るために必要なスキルの習得が当てはまります。
ここでは、あなたがブランクの期間に、何を学び、感じて、これからの仕事に活かしていけるかを伝えましょう。
③やむを得ない事情
子育てや介護、その他家庭の事情等が当てはまります。こちらも①障害と同様に、現在は問題なく働くことができることを伝えましょう。
④何もない、伝えられない
上記3つの理由以外では、企業側は何もしていなかったのだと判断することでしょう。
また別の理由があっても伝えられないような理由では、企業も判断できません。
この場合何の対策もせず、「何もしていませんでした」と履歴書や職務経歴書に書けば、不採用間違いなしです。
こんなときの対策については、後述にてまとめて解説していきます。
3.ブランクの理由が何もないときは、職歴を挟み込む
ブランクの理由となるものを大まかに分類しましたが、実際には人それぞれ異なった事情や理由があると思います。
そのため、人に言えない、言いにくいこともあるでしょう。
ただ、それではブランクがあった原因を説明することができず、企業側の理解を得ることは難しいでしょう。
そんなときの対策として、ブランクと応募する企業との間に、何か一つ職歴を挟み込むことができれば、ブランクの理由は分からずともその理由が解決し、今では就労可能となった、という形を作り出すことができます。
挟み込める職歴として、以下が挙げられます。
・トライアル雇用
・インターンシップ
・就労移行支援
・障害者職業能力開発校
そうすることで、履歴書や職務経歴書にブランクがあった原因を詳細に記載する必要はなく、原因は解決したので、その後の職歴があるとし、書類選考から面接に移ることができるでしょう。
もちろん面接ではブランクについて、しっかりと受け答えできるようにしておきましょう。
4.ブランクを伝えるポイント
①嘘はつかない
当たり前のことですが、応募書類でも面接でも嘘をついてはいけません。
採用担当者はこれまで何人もの面接をしてきているので、嘘をついても大体嘘だと分かってしまいます。
また面接では嘘は本当の自分ではないので、話の辻褄が合わなくなったりすることも多いです。
仮に採用されたとしても、後々嘘であったと発覚すると経歴詐称として、内定取り消しやクビなることも考えられます。
発覚を恐れながら仕事をしても、精神的にも辛いものがあります。
嘘をつくことは、百害あって一利なしです。
そのようなことにならないためにも、自分自身のことは正しく伝えるようにしましょう。
②ブランク中の自己研鑽は分かりやすく、具体的に伝える
資格取得のための勉強やボランティア活動、企業に入るために必要なスキルの習得など、自己研鑽に励んでいた方であれば、何を学び、感じて、これからの仕事に活かしていけるかを、分かりやすく、具体的に伝えましょう。
そうすることで、ブランクもアピールポイントに変わります。
③ブランクは自己PRの熱意と積極性でカバー
ブランクがあった原因を伝えることが難しい場合、無理に理由を探すのではなく、正直に「やりたいことが無かった、何もできなかったことは反省している」と伝えましょう。
ただ、今ではとても就労に前向きに取り組みたいと思っており、これから頑張っていきたいという熱意や、色々取り組んでいきたいという積極性をアピールし、ブランク理由をカバーしていきましょう。
5.まとめ
ここまで、ブランクがどう見られるか、どう説明するかといったポイントを解説してきました。
障害者雇用において、ブランクは企業(採用担当者)側がとても気にするポイントであるということは分かっていただけたかと思います。
ブランクはウィークポイントではありますが、アピールポイントにもなり得るポテンシャルを持っています。
現在ブランク中の方であれば、これから転職に向けてどのように過ごしていくかが大切です。
不安な方は、是非私たちに相談してください。
一緒により良い転職を目指していきましょう。
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