見出し画像

【ホントに誰でも使えるの?】世界最高齢プログラマー・若宮正子さんとe-signで電子契約してみた。

xIDとe-signが誕生したエストニアでは、e-ID(エストニア版マイナンバー)と連携した電子契約プラットフォームが国全体に普及しており、いつでも・どこでも完全無料で電子契約を結ぶことができます。もはや電子契約は「インフラ」として日々の生活の中で活用されており、エストニア人に欠かせないツールです。

インフラとして機能するにはユーザビリティの高さ、すなわち老若男女問わず誰でも使えるサービスであることが絶対条件でしょう。そこで今回はe-sign事業責任者の齋藤アレックス剛太がxID、e-signによる電子契約を世界最高齢のプログラマー・若宮正子さんに体験していただき、同サービスが誰にでも使えるような「インフラ」的サービスとしての要件を備えているのかどうかを検証してみます。

画像3


デジタルIDアプリ「xID」をインストール

まずは若宮さんにe-signヘルプセンターの利用ガイド「#0 e-sign利用までの流れ」をご覧いただき、xIDを作成してもらいます。

アレックス「ではまずメール認証からですね!いつも使っているメールアドレスを入力してみてください。」

若宮さん「認証メールが届いたのですが、文字を大きく設定しているせいか、形式が崩れてしまっていますね…」

アレックス 「なるほど、それは改善事項に入れなくては!PCのブラウザから確認していただいてもいいですか?」

若宮さん「PCではきちんと確認できますね。認証も上手くいったようです。」

アレックス「よかった!続いてはマイナンバーカードの読み取りをやってみましょう。」

若宮さん「何度か試していますが、タイムアウトになってしまいますね。」

アレックス「あらら、スマートフォンとカードの位置関係など、原因はいろいろ考えられますが、ビデオ通話でそれを検証するのは難しいですね… xIDはマイナンバーカードを連携せずにメール認証済みユーザーとして利用することも可能なので、今回はマイナンバーカードの読取はスキップしてしまいましょう!」

参考:
マイナンバーカードの読取は、ご利用の端末の機種により操作手順などが異なる場合があります。マイナンバーカード読取手順をご確認ください。


マイナンバーカードを連携する代わりに、氏名、生年月日、性別を直接入力することでメール認証済みユーザーとして登録することができました。

アレックス「xIDユーザーの中で圧倒的な最高齢ユーザーになるんだろうなあ…」

若宮さん「知人の96歳の方が、こういったサービスを使う際に自分の生まれ年が入力欄にないことがよくある、とおっしゃっていました(笑)」

最後に設定したPINコードを入力して、xIDの作成が完了しました。

電子契約に挑戦!

続いて、e-sign公式noteで公開されている利用ガイドを参照しながら、実際に電子契約の締結にトライします。

アレックス署名者に僕を、閲覧者にe-signチームの細井を追加してみましょう」

若宮さん「これで署名者が私含めて二人、閲覧者が一人になりましたね。閲覧者というのは立会人のような人のことでしょうか?」

アレックス「立会人とは少し違いますね。例えばある担当者が新規契約を作成して自身を閲覧者に設定、署名者を会社の上司や社長に設定する、といった運用が想定されます」

画像1

署名の送信が完了

アレックス「これで契約ファイルが契約参加者に契約ファイルが送信されました。今がどういうことが起こっているかというと、契約書が送られて若宮さんのハンコがまだ押されていない、という状況に近いです」

若宮さん「なるほど!では、そのまま署名をしたいですね。今度はPIN2というのを入力すればいいのでしょうか?」

アレックス「そうですね!あれ、若宮さん、指紋認証は設定されていないですか?」

若宮さん「指紋認証は使ってないんですよね。先日銀行で、高齢の場合だと指紋認証ができないと言われてしまって。どうやら血流が悪くなると機械が読み取れなくなるみたいなんですよね。ただ、4桁、6桁のPINコードの入力でも、16桁のマイナンバーカードのパスワードを覚えるのよりは遥かに楽ですね。」

画像2

アレックス「これで晴れて電子署名は完了です。お疲れ様でした!」


e-signを使ってみての感想は?

若宮さん「私の場合、本を出版する際の印税の手続きなどで契約を締結する機会がありますが、印刷して郵便局に行く必要があったり、朱肉で印影をつけた文書ファイルを送らなければなかったりと、不便なだけでなく本来の契約・本人確認の意義を見失っていると感じる場面が多くあります。

その点、こうしたサービスを利用できれば印刷や郵送の必要はないし、契約の当事者もはっきりとしている。契約書類をデジタルで管理できるメリットは多そうですね。ただ、これは先方が同じものを導入しない限り上手くいかないわけで、特に自治体の対応スピードにはまだ課題が残るのではないでしょうか。これからの行政サービスへの導入に期待ですね。」


e-signを誰でも使える電子契約サービスに

今回は世界最高齢プログラマーの若宮さんにxID, e-signを使った電子契約の締結を体験していただきました。マイナンバーカードの読取など、少し時間がかかった場面もありましたが、結果的に電子契約を締結するまでに至ることができました。

私たちが目指しているのはe-signをデジタル社会の「インフラ」となる電子契約サービス、すなわちITリテラシーや年齢に関わらず、全ての人に使っていただける電子契約サービスにすることです。特に、日本は既に超高齢化社会。ご年配の方であっても気兼ねなくご利用いただけるようなサービスを提供していく必要があると考えています。

今後もサービスをご利用の皆さまのご意見・ご感想を元に、サービスの改善に向けて邁進していきます。何かございましたら是非お気軽にカスタマーサポートまでお問い合わせください。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?