歳を重ねても、脳は衰えない!

かつて人間は、歳を取るとともに脳の働きも衰えていくと考えられていた。

だから、老人は歳を取るとともに物忘れが激しくなり、頭の回転が鈍くなる。

歳を取って脳細胞の数も減ってしまっているのだから、これは仕方がないと・・・

そんな風に納得されていた。

ところが最近になって、その考えは正しくないということが、研究成果によって確認されつつある。

つまり、脳はいくつになっても衰えることがないということ。

それは、人間は死ぬまでずっと頭をよくし続けることができることを意味する。

ちょっと科学的なことを、ここで述べておく。

一般にいう脳細胞は、神経系を構成する特殊な細胞で、ニューロンという言葉で呼ばれている。

その形は、例えるなら一本の木。

つまり、一本の幹があり、片方には根の部分がいくつか突き出し、片方には多数の枝にあたる部分が突き出している。

この根や枝にあたる箇所は他の脳細胞と結びつくため、使われ、その結合部をシナップスと呼んでいる。

そこで私達がモノを考えると、脳の中では、情報を伝達するために、いくつものシナップスを繋げ合って、一つの配線パターンのようなものを作る。

そこを電気信号が伝わり、脳の中を駆け回る。

これが考えるということのメカニズムである。

そして、様々なことを考えれば考えるほど、脳細胞の数も増えるし、脳の中にできる配線パターンの種類も増えていく。

これが賢くなるとか、精神的に成長するということの科学的裏付けなのである。

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