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メキシコタイム 郵便局にて①

郵便物が届かない。

チアパス州から送ってもらったのが2週間以上前。
いくらなんでも時間がかかり過ぎている。

追跡画面を見ても住んでいるオアハカ州の首都オアハカシティまでの更新で止まっている。

ひとまず郵便局へ行ってみる。

サーフィンの帰りですぐシャワーを浴びたいけれども、帰り道なので寄ってみよう。

行きは歩く元気があるけれど、帰りはクタクタでしかもゆるい坂道の登り。ごめん、と自分なのか誰なのかに言ってタクシーに乗り込む。

サーフィンは朝7時からなので、その時点でまだ9時過ぎ。

「この時間って郵便局開いてるかな?」とタクシー運転手さんに聞くとたぶん開いてるのではないかとのこと。

郵便局の手前に到着すると開いてるのか開いてないのかよくわからない。

運転手さんは「あの窓が開いてるからもうやってるよ!」と言い、「よかった!じゃあ」と降りて扉に近づく。

ちょうど同じ時に扉のところまで来たおじいさんが扉を開けようとするが、開かない。

私「あれ、まだ開いてないですか?」

おじいさん「まだ開いてないねえ。」

開いてないやんけー!

しかも張り紙には10時からと書いてある。あと40分もある。

「タクシーの運転手さんが、開いてるよって言ってたのに、まだ40分もありますね!」とあの運転手、適当なこと言ったな、扉のところまで行って確かめてからタクシー返したらよかったなどぶつぶつ言っている横でおじいさんは、

「ちょうど木陰があるし、ここで待ってよう」と言う。

40分、ここで何もせず待つのですか!

開いてないとなった瞬間に私の中では

「40分あったら先に家帰ってシャワー浴びようかな。でも中途半端やな、また汗もかくし…。いや、前のカフェ入ってメッセージチェックしようか。それか直してもらってる服もうできてたら取りに行ってこようかな。」と

この40分をいかに使うかにフル回転。

しかし、いや、しかし私は何を焦っているのだろう。
おじいさんみたいに待てばいいやん。

1日の貴重な時間をもっと効率よく使った方がいいのだろうか。

これまでの結構な人生の時間、効率よく、手際よく、使途不明時間を作らないようにと心がけることが当たり前で(できていたかどうかは別として)、これをいつまで続けるつもりなのだろう。

結局、近くのベンチで待つことにした。

いろいろと考えた40分でできそうなことのどれもしなかったけれど、不思議と時間を無駄にしたとの気持ちは全然なかった。

あ、郵便局開いたと中に入る。

郵便局の中もメキシコタイムが繰り広げられていたので、またそれは次に書こうと思います。



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