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フリーランスの生き方はあれみたいだな
自分はいまフリーランスで働いている。
名古屋大学情報文化学部で複雑系科学に触れながら、マルチエージェントシステムに魅了されてしまった自分は、その流れでマルチエージェントシステムのような生き方を選んだのかもしれない。
つまり、いま自分は、フリーランスはマルチエージェントシステムみたいだなぁと思っている。
マルチエージェントシステムとは、なにかの全体としてのふるまいを、複数のエージェント(独立して行動する個体)の個々のふるまいとその相互作用によって説明するような考え方。「はじめに輪郭を作らない考え方」と言ったら伝わるだろうか。
企業に雇用されて働くことは、でかい船に乗っているようなもので、そこでは船をうまく進むよう動かすことや、船をでかくすることが仕事だろう。
フリーランスというのはその船はなくて、依頼された案件がそれぞれ独立で動いているイメージだ。フリーランサーはたいてい自分の得意な案件を中心に引き受けるので、それぞれが進んでいる方向はだいたい同じになる。その過程で、ひとつが大きいものになったり、数が増えていったりすることもある。でもやはりでかい船ではないので、こういうものもある。
この2つは、遠くから見たら、輪郭があいまいになって全体像は同じに見えるかもしれない。ただそのふるまいの説明の仕方が違うだけで。でかさも違いそうだけど。
そのとき別の方向を向いているちいさな紙飛行機は、n+1秒後にどこを向くだろうか。
あと、やっぱりでかい船でも、なんにも仕事してなかったり、別方向に一人だけ進んでるような人もいるだろうな。見えないだけで。
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