350mlの黄金が涙に変換される日々
同じ酒を酌み交わしても、交わらない。交われない。そんなことを思い返してももう仕方ないのだが、お酒がまつわる場でいつも失敗をする。
絡み酒をするでも、泣き上戸だとかでもない。なんなら酔ってどうこうとかでもない。お酒が入るといつもよりもさらに冷静になっていってしまうのだ。
開始から数分程度の場面であればまだいい。しかし、あらゆる人間が浮つき始めたころに、ひとり大声で笑うこともなくただちびちびとジョッキの中の金色の液体を口に含むのは、それはそれはみじめだ。
もともとコミュニケーショ