漫画1_20200225

情報と感情の海に投げ込む、等身大のアウトプット。

将来の夢は漫画家だった。それでも、今まで一作品書き上げたことはなかった。絵画やイラストはいくつも完成させている。授業でのライティングや仕事の報告書も。

私は漫画に対してリスペクトがある。

小学生のころ、「石ノ森章太郎のマンガ家入門」を図書館で何度も借りて読んだ。誕生日にGペンやスクリーントーンが入ったセットをもらい、とても嬉しかった。出版社にイラストを送ったところ、編集者の方から呼んでいただいてお話しした思い出もある。

漫画は、漫画家が脚本、作画、カメラマン、役者などすべてを担当する作品だと思っている。売れっ子になれば読者や編集者を意識して書くことになると思うが、初めからそれをやったら想定内で陳腐、当事者感や意思を持たない冗長な作品になるだろう。

すべてをコントロールして漫画を書き上げ、誰かに見せる。想像すると、内容そのものだけでなく表現欲や好みまで晒すようで恥ずかしくなってしまうのだ。(でも書いてみたい。自作の漫画をクラスメートに回していた子が羨ましかったし尊敬していた。)

今回、ひとつ書いてみた。目的は「漫画を書き上げる経験を得ること」。下書きを寝かせておくと公開できなくなりそうなので、適当なところで公開することにした。

漫画1_20200225

漫画2_20200225

漫画3_20200225

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大人になって、日常を過ごしながら漫画を書いた。初めて漫画を一本書いてまとめた。

4コマでもよかったし、白黒の手書き原稿のままでもよかったし、きれいにオールカラーでもよかった。実際には、ずっと前から手付かずだった原稿用紙に鉛筆で下書きし、筆ペンでペン入れして、スキャンしてペイントで軽く着色した。ギザギザも残っている。

この漫画が自分の等身大なのだと感じる。情報や感情が溢れ、それらに振り回されてる自覚もある昨今、自分の等身大を認識して何だか安心した。

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