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麻雀におけるアナログ打法について(四麻半荘・赤有喰有)

 皆さんこんにちは。雀魂の隆盛に伴い、麻雀を再開しました。特に雀魂は可愛いキャラクターやスタンプがとても魅力的で楽しいですね!

 過去は天鳳でR2000前後をキープして辞めた私ですが、アナログ打法と呼ばれる打ち方を行っていました。よく疑問視されるアナログ打法ですが、それが正しい打ち方であれば問題ないわけです。その辺りを考察していこうと思います。

 当然ですが、アナログ打法の裏にも確率が存在します。当然、これに逆らうことはしません。基本を押さえた上で期待値以外からの押し引きの考え方がアナログ打法だと解釈してもらえれば良いかもしれません。

 私は十年以上の麻雀ブランクがあり、アナログ打ちで暇を見つけて打ってみましたが、雀豪まで上がりました。この段位が特別に優れている訳ではないですが、しかし一般的に麻雀が上手であると言えるでしょう。

 本稿は銀の間や金の間で勝てない人向けに記載しました。アナログ打法のイントロダクションです。

0.ゲームのシステムに逆らわない(前提)

 麻雀教本における落とし穴です。どのようなルールで遊んでいるかを考えていません。例えば、天鳳と雀魂では段位の制度がまったく違います。天鳳は素点は影響しませんが、雀魂はします。天鳳の三位は手痛いですが、雀魂の三位はプラスになることだってあります。天鳳の段位戦においては四位をどのように避けるか、つまり四位を三位にする技術がモノを言いますが、雀魂は取れる時に点数を獲ればそれだけポイントがもらえます。大会で優勝するなら負けるリスクを負っても一位になる打ち方をしなければなりませんが、雀魂で段位をあげるなら四位にならない打ち方が必要になります。

 店打ち(ご祝儀)、アプリのルール差、この辺りをわきまえないと酷い目を見てしまいますから、前提ルールをよく確認しておきましょう。

1.流れは存在するのか?

 はい、出ました。最もアナログVSデジタルで言われることです。確率論を考えれば流れは存在しないと言えるでしょう。ツイてるからと言って、ツモれる確率が100%になる訳ではありません。しかしアナログでは流れを肯定します。ではアナログが指す流れとは何なのかお答えします。

 それは人の心の動きです。

 麻雀は運ゲーです。勝てる時に勝ち、負ける時は負けを小さくする。これが雀力です。そして人間が打つものです。そこには心の迷いが発生します。何を切るか、どのように打つかを選択しているのは確率ではなく人間なのです。はっきり言って、正しい確率の麻雀を打てる雀士等、競技人口の1%もいないでしょう。そして私たちの対戦相手が麻雀鉄人であることもありません。

 例えば麻雀を打つ時、どうやっても勝てそうにないくらいツイてる人を見ないでしょうか? 例えば絶好にツモ連荘され、ようやく流したと思えば、続けて早めリーチが入りました。あなたは現物で回しているウチに聴牌し、赤混ざりの平和手であがれば満貫です。貴方は三位で二位とは僅差(一位が圧倒しています)で、相手のリーチ牌は5mであり、貴方は3mを捨てれば立直できます。勝負をかけて上がりたい手です。

 こんな時、相手は絶好調、この牌は大丈夫だろうか? と不安に思ったことはないでしょうか? 貴方は相手の絶好調の運気を感じ、3mが危険牌である可能性が頭にこびりつきました。よってその手を降りることにしました。案の定三順後に他家が無理をして放銃。特に3mが放銃牌ではありませんでした。

 これが流れです。

 通常であれば、攻めたはずです。しかし相手がツイてそうだからやめておこう、こう考えてしまうことは何ら不自然ではありません。そんな心の隙が流れを作ります。勝気で勝負に出ている人と、不安に思いながらも打つ人、これは勝負の結果が見えています。相手にチャンスを放棄させ、自分のチャンスを作り出す。これが流れの正体です。

 麻雀は四人います。一人でもこういった風に圧倒されると、流れに乗っている人が有利に立ちます。牌を見るのではなく人を見る。これがアナログ打法の真髄です。そして麻雀の鉄人が四人揃って打つなんて滅多にないのです。

 勿論、デジタル的に好まれない打ち方になることもあります。確率に反していたり、おかしな打ち方になったりすることもあるでしょう。しかしながらデジタル打ち雀士がそれを徹底できているのか、という問題なのです。麻雀は対人戦だからこそ、心理的な要素が大きく出ます。そこを突くのがアナログの技術なのです。

 上記は一例ですが色々あります。昇段間近で二位狙いの人がいるとかね。

2アナログ打法の利点

 アナログ打法の利点は、直感に背かないことです。人間は直感に従いたくなる生き物であり、デジタル打法はこれを確率と期待値によって跳ね返します。確率や期待値はしばしば人間の直感に反します。そしてそれを練習することにより上達します。しかし誰もがそのように鉄人的に麻雀が打てるわけではありません。確率や期待値に従って打つべき手を、淡々と打てる人は殆どいません。

 ところがアナログは簡単です。自身の打ち筋を見て、運が良さそうか悪そうかを考えます。そんなものは判りようがありませんが、自信の直感に従って打つことになります。それはとても打ちやすいものです。そしてその直感に従うわけですから、中途半端な手になりません。攻め時、守り時がはっきりします。何より、運が悪いから仕方がないと諦めがつくわけです。何より楽しく打てますよ。

 受け入れやすく練習しやすい打法、それがアナログ打法の利点です。トップやプロを目指すならデジタル打法が有力ですが、多くの人はプロになりたいわけではありません。麻雀に片足を突っ込んで楽しみ、中級レベルを目指すのであればアナログ打法程良いものはないでしょう。それどころか土井プロのようなアナログ打ちでプロになる人だっています。

3アナログでは風向きを重視する。

 アナログ打法は風向きを重視します。俗にいう家により役割がありその役割の遂行を徹底します。

 例えば南家であれば、早上がりを目指すとか染め手を作るなりして親の邪魔をします。それは南家の仕事です。北家からポン鳴き等最高の仕事です。こういった仕事をすると運気が上がると言われますが、これはつまる所、親を蹴ることが自身の利益につながっていて、有利な立場を作り出すからです。極端な話、他家の子があがってもいいぐらいです。このような立場の有利を、運という言葉で昔の人は解説したのです。

 西家は伸び伸びと自由に打ちます。鳴こうが面前だろうが自由自在です。腕の見せ所です。ある種、何をしてもいい立場であるため難しい。運を見極めるのに丁度いい場であるともいえます。

 北家ではできるだけ面前で作ります。南家をアシストし、親の邪魔に注力します。南家からポンはできるだけしてはいけません。南家、西家、北家は親をける立場にいるのに、ただでさえ有利な親をアシストしてしまえば、あっという間に麻雀の均衡は崩れます。親は他家より二牌多くツモれ、西家は不利を背負います。親の有利は絶対的なものです。

 親は他家を鳴かさないように、字牌を絞りつつ打ちます。親は鳴きがなければツモれる牌は一個多く、手番が早いため面前が有利だからです。手が作りやすく得点も高い。絶対的な有利が親番ですから、早上がりの手助けをしてはいけません。

 アナログ打法はこういった所に気を配ります。運気を養うという目標で打ちますから、より徹底します。他人に迷惑をかけず利害関係を正しく遂行すれば、自ずと他人も貴方を助けてくれます。ただし、他家の点数等もありますから、前提条件を考えながらよく考えて方針を立てるべきです。

 大抵は手を組む他家がいるはずで、その他家を邪魔しないように行動した方が良いでしょう(後述.5項

3.アナログ打法が重視する運とは何か?

 運というのはズバリ、ツモです。アナログ打法は裏目を嫌います。裏目を引いたから運が悪い、運が悪いから前に出るのは辞めようといったような形です。当然ながら裏目を引くということは、上りが遅くなり手作りが悪いという話になります。他三人に向かって不利を背負う訳ですから、それだけリスクが高くなります。よって降りようという訳です。これは被害を小さくするためのいわゆる処世術であり、ベストではありませんがベターではあります。デジタルは期待値や確率からベストを追求します。オカルトはベターを追求します。

 アナログ打法らしい最もな打ち筋の例で言うと、孤立牌の5mと6sと持っており6sを切りました。すると7sをツモってきました、裏目です。ここでオカルトは6sは必要な牌だったんだと、ツモった7sを使う方向で考えるのです。意外と6sや8sをツモり直せるものです。引けなかったら攻める番ではないと諦めておりましょう。

 自分はベストな選択をしていればこう切ったはずだとシミュレートしていくのです。フリテンになろうが関係なしです。本来であれば使われたはずの牌ですから。素直さに打って出来上がったストレートな手牌は強いかったはずで、そうそう競り負けないはずです。つまりゼンツしても振り込まないだろうと思われる! この見極め方がアナログ打法の真髄です。ビッシリかけてしまうので次のノートで書きます。

4.運を操作する、つまり面前と鳴きの意味

 アナログ打法は自身が流れに乗っているときは鳴きを推奨しません。流れがあるから鳴かない。流れが悪いから鳴く。よく聞くのではないでしょうか? そして流れを乗っている時とは勝っている時に違いありません。これは実利的にみると、面前であれば降りが容易であるということです。勝っているのですから、振り込まなければバカ負けすることはないでしょう。

 逆に鳴くという行為は、上家を邪魔して下家を援護する行為になりやすい。自身ではどうにもできないので、下家に打破をお願いするのも、雀卓上の世渡りとして良いのでしょう。

5.他家と協力する

 麻雀は不思議なことに、各家同士で利害関係が発生します。例えばオーラス。貴方が一人勝ちしており南家です。西家は親に僅差で負けていて、北家はボロボロです。こういった時、利害関係が一致します。つまり、南家と西家は早く軽く流したい。親は上がりたく連荘したい。北家は、親に連荘してもらい、南家の点数を吸い取ってもらい三位を狙いたいので親に協力したい。といった感じです。

 南家としては、ポンで西家のツモを増やしつつ親を妨害。降りる準備をしつつ、西家に好牌を切ってチー・ポンさせてあげるなどです。

 ここで南家が西家と協力できなかった場合、2対1対1となってしまう可能性があり不利になってしまいます。立場を良く見極めて方針を決める。アナログらしいやり方と言えるでしょう。

6.最も運を失くす行為

 いくつもありますが、最も幸運を失くす行為を示しましょう。負けた後に、他家や配牌のせいにすることです。自分で選択した手を、自分で責任を持たない。結果は自分の責任であると受け止めれないと、運は寄ってきません。相手が強かったんだと認めたり、楽しく打てたと考えれるようになれば、自然と運は集まります。

7.まとめ

 オアナログ打法の具体的なやり方について、好評であるなら続きを書いて紹介していこうと思います。上述は、アナログ打法のイントロダクションであり、簡単な紹介です。アナログ打法の打ち方は奥深く楽しいですよ。

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