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思考スイッチON【Day57】

任地24日目.

午後あたりから思考スイッチがONになってしまい,情報やアイディアが溢れ出して頭の中がぐちゃぐちゃになっている.
今回は(いつものことであるが笑)思いつくままに書きたいと思う.

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連日行ってきた図書室の整理がようやく終了した.

各本棚にラベリングを行い,本棚の上に積まれていた本や書類の整理まで終わらすことができた.

しかし,目的は図書室の整理ではない.

一部の本棚の整頓予定だったが,結局は図書室全体を行ったのであった.

図書室の整理整頓に関しては,学校全体のニーズとマッチしていたので,結果としていい取り組みになったことはとても良かったと思う.

図書室の改善が終わり,ようやくスタートラインに立つことができた気がしている.

教科での研修会の際に,実験器具や試薬が新しく学校にやってきたことを機に,実験への意識が先生たちの中で高まっているように感じた.

前回,先生方の実験実施の向上のために必要だと思うことを5つ挙げた.

1)図書室の整理
2)実験器具を入れる棚の確保
3)実験器具の把握・整頓
4)試薬のデータ化
5)実験器具のデータ化

実験器具が充実しつつあることに加え,今週から始まった教育キャンペーンにより校長をはじめとした,先生方の教育への意識がさらに高まっている.

先生方のやる気が高まっているこのチャンスを逃すまいと,できる限り物事をスピーディーに進めている.

タスク 1),2),4)を終わらせることができたので,ようやく理科に関係する環境づくりに進むことができそうである.

どうしたら先生方が実験しやすい,またはやりたくなるような仕掛けを,環境を作れるだろうか.

残りのタスク3),5)に関しては時間がかかりそうだが,カウンターパートたちの意見を聞きながら丁寧に行なっていきたい.

図書室の整理が終わったあたりから,今後の活動方針について考えだしたら思考スイッチがONになってしまった.

今後の活動方針については,以前教育分科会に参加した際に思ったことも含め,誰にフォーカスするのか,自分が何をすべきなのかを考えてきた.

この約一ヵ月間,任地で活動する中で自分なりに学校の課題や問題が見えてきた.

これから日を重ねるごとに課題や問題に対してより多角的に捉えることができるようになってくるであろう.

Do, Can Want

学校でどんな課題や問題があり
実際にどんなニーズがあるのか
自分にできることは何なのか
自分がやりたいことは何なのか

考えれば考えるほど,物事はそう単純ではなく複雑に絡まっていく.

こういう時には,ペンを持って思考のままに書くのである. 頭の中身を取りあえず,出せるだけ出してみる.

ポストイットが豊富にあれば良いのだが,Web MAP形式で思いつくままにとにかく書きまくった.

書き殴ったので字が汚くで申し訳ないが,現在における「活動」,「学校における問題・課題」についてアウトプットした.

アウトプットしていて思ったのだが,これは頭の中がぐちゃぐちゃになる訳だ。

そして“Do, Can, Want”が全体的に全て大きい.

ここで浮上してくる課題は,やはり教師としての立ち位置である.
授業の割合をどうするかである.

生徒にフォーカスしてマンパワーとして働くのか,先生にフォーカスして先生たちのサポートを行っていくのかで活動全体が変わってくるように思う.

ここで今一度,私の要請の確認をしてみる.

1.中学校レベルの物理(あるいは化学)の授業を担当する.
2.実験を積極的に取り入れる授業の推進を図る.
3.教員に対し実験を取り入れた授業に関する指導及びアドバイスを行う.
4.同僚の教員を協力し,校内研修の企画・実施支援を行う.

正直,全てが含まれているといった感じだろうか.

要請と現場でのニーズは変わったり,ズレたりすることはよくあることである.隊員によっては行ってみたら派遣先からの要請がなくなっている,はたまた派遣先すらなくなっているなんて隊員もいたりする.

最初の段階では,来年度から週に12〜24くらい授業を持って欲しいと言う話があったが、年度が終わる3ヶ月の間は見学しながら今後どうするか検討するということになっている.

また校長からは,ありがたいことに理科以外の日本文化や情操教育(音楽や体育),他教科との連携など私がやれることを進んで取り組んで欲しいと仰って頂いている.

今回は,自分の思うままに課題や問題をアウトプットしたので,カウンターパートたちのニーズや考えはあまり反映していない.

課題だと思っていたことが課題ではなかったり,または学校としても課題だと思っていたり,別の課題や問題が上がってきたりなど私の押し付けにならないような修正が必要になってくるであろう.

校長やディレクター,カウンターパートたちの空いている時間を見つけて,彼ら一人一人から話を聞こうと思っている.

一対一で行うのは,会議や研修会になってしまうときキニアルワンダ語で話がヒートアップしてついていけなくなってしまうためである.

また,一対一の方が時間はかかるかもしれないが様々な意見や考えを聞き出せるのではと考えている.

ニーズの掘り起こす中で先生方が望んでいることと自分ができることをマッチングさせていけたらと思う.

あくまで,私は2年後(実際は1年10ヶ月後)にはいなくなってしまう身なので,自分がいなくなった時のことを想定しながら活動に取り組んでいきたいと思っている.

このたった最初の1ヶ月間の間でも,彼らの学校を生徒たちの学力を良くしたいという前向きな姿勢や取り組みを目の当たりにしてきた.

教育や学校を良くしたいという想いは私も同じである.

彼らの意志や想いを尊重しながら,私が持つ能力や経験を全て使いきる勢いで,持続可能な改善と学校や彼らのサポートを全力でしていきたい.

そのために授業をこなすことだけが要請だとは思わない.

頭を整理する中で,生徒よりも教師にフォーカスしたいという想いが強いことが見えてきた.

実際のところ,教師たちは学校や子どもの教育にフォーカスしているので,私が教師にフォーカスしたとしても全体として同じ方向を向いているのではと考えている.

残り約2ヶ月,時間はかかるかもしないが丁寧にニーズを掘り起こしつつ,カウンターパートたちと話し合い,自分の活動方針を立てていきたい.

(2019/09/25)

#青年海外協力隊 #JOCV #ルワンダ #活動方針 #持続可能な教育

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