えるるんᕷ オンド・マルトノに関する独り言

2005年から雑誌DANZAでコラム連載。 コロナ禍に米出版社のアートディレクター/サ…

えるるんᕷ オンド・マルトノに関する独り言

2005年から雑誌DANZAでコラム連載。 コロナ禍に米出版社のアートディレクター/サイエンスライターに、米組合のストライキ中にフランス雑誌の編集長に就任。 【パフォーマーのためのオラクルカード 】発売中.ᐟ Amazonレビューで無料お悩み相談一回。IGでDMください。

最近の記事

楽器演奏に男女の差はあるのか?

前回感想を書いたオンド・マルトノ、ニ台によるコンサート。時期こそ違うものの、演奏者原田節、市橋若菜は共にパリでジャンヌ・ロリオという同じ師匠の元で学んだ。興味深いと思ったのは、市橋はレッスンの中で女性であるロリオから女性らしさをよく指導されたということだ。 「オンド・マルトノを弾くときは、綺麗な服を着なさい。robe(ドレス)でね」と何度も言われたという。「あなたが一番好きな服を着なさい」との指導に、黒が好きだからと黒く美しい衣装に合わせてオンド・マルトノまで真っ黒に塗った演

    • ランチタイム・コンサート 
原田節 二台オンド・マルトノの世界 ~市橋若菜を迎えて~

      オンド・マルトノ二台のみ、他の楽器は一切なしという贅沢でマニアックなコンサートを堪能した。オンド・マルトノ自体初めて生で聴くという方が多い中、これでもかと二台で語りかけてくるのだからその衝撃は半端ない。 語りかけるというのは何ともしっくり来るフレーズだなと思う。演奏者の想いや心の状況はもちろん、人柄が直に伝わってくるのがオンド・マルトノの特徴だ。市橋若菜はトークの中で、原田のフレーズに呼応する過程を「こう来るか」とエンジョイしながら演奏していると話していた。 原田節、市橋