すぐ絶望してつらくなってしまう構造
どうも。かっしーです。
ここ最近、絶望してつらいと思うことが多くなってきました。なので、今回はぼくが「すぐ絶望してつらくなってしまう構造」を明らかにしたいと思います。
絵を描くと絶望する
すぐに絶望してつらくなる件について構造化していくと、どうやらぼくは絵を描いてると絶望しやすいということがわかってきました。
※ぼくは毎日仕事が終わった後に絵を描いています
絵を描く → うまく描けない → 粘り強く深夜まで描く → 結局うまく描けない → 自分には才能がない&こんなに時間を使ったのにキャンバスを汚しただけで終わった&時間を無駄にしてしまったという自己嫌悪 → 絶望
というループを2日に1回は味わっています。
一方で、たまにうまく描ける日もあります。
絵を描く → うまく描ける → この絵、最高! → おれ才能あるやん!→自分には絵の才能があるという希望が生まれる、というハッピーな日もあるんですね。ただ、このループで生まれる希望がクセモノだということがわかりました。図にするとこんな感じ。
希望が絶望を増幅させる
ずっと絵がうまく描けたらいいのですが、その後、ぜんぜん絵がうまく描けないという出来事が起きてしまうと、希望が大きかった分だけ絶望が大きくなります。この構造のままでは、絵がうまく描けても描けなくてもいずれにせよ絶望するという。。。なるほど。これはつらい。
構造が教えてくれた無意識の自分
構造をよく見てみると、ぼくは絶望する前に「こんなに時間を使ったのに何も生み出せなかった」という感情になっていることがわかります。これは自分の限りある時間を無駄にしてしまったことへの悲しみ、自分への落胆、罪悪感などが効いていることを示しています。
また、「おれ才能なかったんや」に関しては、自分の限りある時間をポテンシャルがないことに割り当ててしまっているかもしれないという不安、才能があると思っていたのにそうではなかったことに対する落胆などが生まれていることを示しています。自分の才能をまだ信じられていないということの現れでもありますね。
絶望とは何か
絶望とは読んで字のごとく、望みが絶たれてしまった気持ちや状態をさしています。自分には才能がない → 才能がないとこれからもずっと時間を無駄にしてしまう → 望みがない という構造ですよね。この気持ちになっているときは「こんなに辛い思いをしてまでやらなきゃいけなかったんだっけ?」と思いながら帰路についています。この気持ちを可視化したことによってさらに一つ発見がありました。
やりたいことがやるべきことに変わりやすい
ぼくは数ヶ月の間、絵を描きたいなーと思っていて、師匠が画材をぜんぶ貸してくれたことがきっかけで絵をはじめました。最初はうまく描けなかったけど、やがて自信作ができて、それを欲しい!と言ってくれる人が増えてきて、本気でやるぞ!と決めて今に至るわけなんですが、、、
この数ヶ月の間に、もともとやりたいことだった絵を描くという行為がやるべきことに変わってきてしまっているようなんです。
ぼくは時間 = 命だと思っているところがあって。仮にあと70年生きられるとして起きてる時間は残り408,800時間。つまり1時間を何かに使うということは1/408,800の命を使っている、くらいに捉えています。絵に関しては毎日3〜5時間、休日は10時間くらい描いているので、ものすごい量の命を投資しているわけです。投資したからにはリターンが欲しくなるのが人情というもので。あと数年後にはぼくの絵を世界中の人が求めてくれて、絵の背景にある哲学も含めて世界に新しい視点が広がっていく、というリターンを欲しているわけです。
絵を描くというのはただのやりたいことだったのに。時間を投資すると決定したことにより期待するリターンが生まれ、リターンに対して望ましい進捗を歩むべきだと考えるようになって。数年後に世界に通用するような成長曲線を描けていなければならないと思い込むようになる。結果として「これだけ時間を使ってるんだから良い絵が描けていなければならない」「どんどんうまくなっていなければならない」という思考が生まれるわけなんですね。そして自分をどんどん追い込んでいく。絶望の根元にあるのもこの考えですよね。なんかぼくは仕事でも私生活でも同じような思考になりがちな気がします。。。
思考のクセとの付き合い方
投資する時間を大事に思っていて、そのリターンを追い求めるという思考のクセがあるということがわかったわけなんですが、これが良い感じに働くときと悪さをするときがあるな〜と。
良い感じに働くとき
がっと時間を投下して、自分を追い込んで集中しまくるので、かなり短期間で成果が出ます。これは会社の経営(スタートアップの立ち上げ)でもかなり機能してます。絵に関してもはじめてから3ヶ月で納得できる作品が作れるようになり、しっかり売れるようになったのでかなり機能しているように感じます。
また、ポテンシャルの見極めの速さにも効果を発揮しています。いろんなことをやりますが、ポテンシャルがないと思ったらどんなにリソースを投下していたことでも速攻でやめる決断ができます。何かはじめても、だいたい1〜2ヶ月くらいでやめています。逆にそれ以上続けられるものはだいたい上手くいっています。
さらに事業や絵のように、自分に才能があって、かつ、社会へ作用するポテンシャルが高いものに関しては数年は集中状態を続けることができます。
※才能 = 誰かより優れてるという概念ではなく、自分の中で相対的に集中力を強く適用できる物事をさしています
悪さをするとき
高いリターンを出すことを自分に対して義務化するようになります。その結果、本来あったはずの楽しさや喜びを見失いやすくなってしまいます。また、投資しているからにはより高い成長やより高い成果をあげなければならないという義務感から、自分の感情を犠牲にして物事に邁進してしまいます。自分の感情に嘘をついて前へ前へと進む中で、何に嘘をついていたかも分からないくらいになってしまいます。結果的にすべてがうまくいっているのになんでこんなに疲れているんだろう、という状態になります。
うーん。これキツイのよね。悪さをする個性とどう付き合っていくかが分かってくるともうちょっと生きやすくなりそうな気がしてきました。次回は、この辺の構造について可視化していきたいと思います!
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