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8ヶ月で23キロ痩せた!構造化ダイエットのすべて

どうも。かっしーです。ぼくはこれまで何年もダイエットに失敗し続けてきました。ダイエットをしても長続きせず、リバウンドして体重を増やし続けていました。そんなぼくが新しいダイエット法を考えて、23キロの減量に成功するまでのプロセスをすべて公開します。

33才、身長176cm、体重92.2キロ

2019年3月、ぼくの体重は92.2キロありました。ぼくはもう何年も太っていて、鏡で自分のカラダを見るたびに自己嫌悪に陥っていました。突き出たお腹。Cカップはありそうなたるんだ胸。パンパンにふくれた顔。そのすべてがぼくの精神力を容赦無く削っていきました。

ぼくが太り続けてしまう構造

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ネガティブな状態が長く続く背景には、負の循環構造が潜んでいます。ぼくの体重が増え続けるという事象にも負の循環が効いていました。

体重が増える→自分のだらしないカラダを見て問題意識が生まれる→ダイエットを計画する→ダイエットを実行する→ダイエットに失敗する→自己嫌悪におちいる→たくさん食べてしまう&運動する気力がなくなる→体重が増える、というループが成り立っていました。

これはきつい。どうりで体重が増え続けるわけです。この構造を抜け出るためにはどうすればいいんだろう。。。

ぼくはダイエットに失敗するというポイントに着目しました。うん、そりゃそうだ。ダイエットに失敗しなければ負のスパイラルには至らない!じゃあどうすればいいか。

構造化ダイエットを発明!

ダイエットに失敗し続けたぼくにはたくさんの資産がありました。あらゆるダイエットの失敗経験という名の資産がたまっていたのです。

これまで試したダイエット法を構造化して全ての失敗要因を明らかにし、失敗ルートを通らない生活をすれば必ず痩せる!と考えました。

こうした経緯で「構造化ダイエット」は生まれました。ではでは、さっそくこれまでのダイエットを構造化して、失敗要因を明らかにしていきましょう。

ライザップに失敗した構造

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ぼくは27才のときにライザップをはじめました。自制心を信じられなくなっている時期で。もう誰かに管理してもらわないと無理だ!と思ってライザップに申し込みました。

ライザップのやり方は「細かな食事制限」「食事の報告」「パーソナルの筋トレ」を2ヶ月みっちりやるという内容でした。当時をふりかえって構造をつくってみると、自分がダイエットを続けられなくなる要因が見えてきました。

ライザップの失敗要因
・炭水化物、甘味を制限するとストレスがやばい
・制限事項が多いとめんどくさくなる
・人に連絡するのがめんどくさい
・食事を真剣に楽しみたい。邪魔されたくない
・つらいことほどすぐに結果を求めてしまう
・追い込まれるのが嫌い

これらが発動してしまうダイエットだと、ぼくは失敗してしまうんですね。さあ、どんどん失敗経験をふりかえっていきましょう。

加圧トレーニングに失敗した構造

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29才の時に加圧トレーニングをはじめました。食事制限もストレスだし、運動もストレスになる。どっちか一つじゃないと厳しいな〜と思って筋トレを優先することに。前回のライザップでは筋肉が増えた実感がなかったけど、噂の加圧トレーニングなら短期間で筋肉が増えるかも、という淡い期待を胸に申し込みをしました。

こちらは食事制限なしでやっていた分、2ヶ月くらい続けることができました。トレーナーさんとの相性もよかった。ただ、やはり加圧トレーニングでも見た目はそんなに変わりませんでした。食事制限もしていないので体重もほぼ変わりません。がんばってるのに体型が変わらない悲しさや徒労感に加えて、電車にのってジムにいく必要があったのもつらかった。

そうこうしているうちに、仕事がどんどん忙しくなっていきました。仕事が忙しくなると急な打ち合わせで予約をキャンセルしたり変更することが多くなり、連絡や調整が増えてめんどくさくなりました。そもそも仕事の疲れでジムにいく気力がなくなってキャンセルすることもありました。この構造からもいくつかの失敗要因が明らかになりました。

加圧トレーニングの失敗要因
・電車移動がつらい
・仕事が忙しくなると運動する気力がなくなる
・ダイエットよりも仕事を優先してしまう
・つらいことほどすぐに結果を求めてしまう
・人に連絡するのがめんどくさい

ライザップのときも同じ要因がありましたね。どんどんふりかえっていきましょう。

断食・ファスティングに失敗した構造

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ライザップにも加圧トレーニングにも失敗したぼくは、運動でやせることを諦めました。今度は食事制限に集中することに。ちょうど流行っていた断食ダイエットをやってみました。

3日〜5日くらいを目標に断食を何度かやってみましたが、一度も成功しませんでした。2日目くらいから糖分が足りなくなってフラフラして仕事のパフォーマンスが下がるのを感じて食事をとってしまったり、連休を使って断食したときもイライラがすごくて食べてしまったりと続きませんでした。断食後は食欲が爆発してもれなくリバウンドしてしまいました。

断食・ファスティングの失敗要因
・ダイエットよりも仕事を優先してしまう
・2日以上食べないと心身ともに悪影響が出る
・ダイエットのストレスが蓄積すると食欲が爆発

だんだん自分のことが分かってきました。薄々気づいてはいたんですけどね。最後にもう一つだけ食事制限の失敗を構造化します。

1日1食ダイエットに失敗した構造

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断食にも失敗したぼくは次に1日1食ダイエットをはじめました。タモリさん、福山雅治さんもやってるという情報に影響を受けたんですね。断食はダメだったけど1日1食ならできるかも、という淡い期待ではじめました。

結論、これも失敗しました。今日はランチだけって決めて食べたのに、夜に飲みに行こうと誘われたら行きたくなって食べちゃう。じゃあ、夜だけにすればいいじゃないかと試してみると、今度は謎の勢いがついて深夜も食べちゃったり。じゃあ逆に朝だけならどうかな?と試してみたら、昼も夜も食べちゃうという散々な結果でした。

1日1食ダイエット失敗の背景にあった個性
・飲みに誘われたらついつい行っちゃう
・一度食べ始めるとどんどん食べちゃう

まあ今日はいいかな、2回食べても。また明日からやればいいかなって感じになりやすかったです。

まだまだ失敗事例はあるけれど...

他にもにぼしダイエット、野菜を大量に食べるダイエット、友達と一緒にはじめるダイエット、ランニングダイエット、レコーディングダイエット、SNSで宣言して進捗を報告するダイエットなどなど、たくさんのダイエットをやりました。結果はすべて失敗。ここまでに紹介した失敗要因が発動して失敗していました。構造化によって明らかになった失敗要因は以下の通りです。

食事系
・炭水化物、甘味を制限するとストレスがやばい
・人に連絡するのがめんどくさい
・食事を真剣に楽しみたい。邪魔されたくない
・2日以上食べないと心身ともに悪影響が出る
・ダイエットのストレスが蓄積すると食欲が爆発
・飲みに誘われたら行っちゃう
・一度食べ始めるとどんどん食べちゃう

運動系

・つらいことほどすぐに結果を求めてしまう
・追い込まれるのが嫌い
・仕事が忙しくなると運動する気力がなくなる

その他
・制限事項が多いとめんどくさくなる
・電車移動がつらい
・ダイエットよりも仕事を優先してしまう

ぼくの不完全さが見事に可視化されました。ちょっとつらい。でも、この個性との付き合い方がうまくいってなかったんだな〜、それが分かってちょっとスッキリ!という感じでした。さて、ここからが本題です!

本題:失敗ルートを通りにくい生活習慣を設計する

これだけ失敗要因がわかってると、失敗ルートを通らないアイデアを自分で出せるようになります。ダイエットなんてものは本来、摂取カロリーと消費カロリーくらいしか考える要素はありません。自分自身の個性をふまえた上で、摂取カロリーを減らして消費カロリーが増える生活習慣を考えればいいのです!

摂取カロリーを減らす
食事はぼくにとって生きる意味であり、生きる支えになっている存在で、とんでもなく重要度が高いということがわかりました。なので食事はフルパワーで楽しみたい。あと、ぼくは流されやすいので誘われるとすぐ食べにいっちゃうし、ちょっとでも食べ始めると「まあ、今日は食べてもいいか」というモードになって食欲が止められなくなったりする。

とはいえ摂取カロリーは減らしたい...ということで思いついたのが、2日に1回断食するというやり方でした。

2日のうち1日は断食dayにして、プロテインを1日5回+マルチビタミン&ミネラル+食物繊維サプリを摂取し、固形物なしでやりきる。翌日は好きなものを食べてOK、というシンプルなダイエットをはじめました。2日に1回は大好きな食事がフルパワーで楽しめる。断食している日も「明日は何を食べてやろうかな、ぐふふふ」と妄想して乗り切ることができ、さらに翌日の食事が美味しく感じられるスパイスとしての役割も果たしてくれています。

やっぱりつらいと感じることはありますが、自分の個性とあっていたようで8ヶ月続けられています。体重は23kg減りました。摂取カロリーが1週間でみると2/3くらいになってるので痩せるわけです。

消費カロリーを増やす
次は運動で消費カロリーを増やすアプローチです。ぼくはそもそもランニングとか筋トレが好きではありません。というかちょっと嫌いです。でも球技はわりと好きです。そこで、当時ちょっとだけやってみたいと思っていたテニスをはじめることにしました。一番近所のテニススクールに申し込みました。

そのテニススクールはジム併設の施設になっていたのですが、ここで嬉しい誤算がありました。そのジムには大きめのサウナがあったのです!これによって、仕事でストレスがたまっているときにジムに通わなくなるという悪癖がカバーされ、むしろストレスがたまってるときほどジムに行きたくなるというループが生まれました。

ジムにはトレーニング設備もあり、サウナとテニスで通ってるうちに筋トレもついでだからやってみようという気分になる日があり、そこからトレーニングもできるようになりました。

今ではトレーニングで体が変わる方が面白くなり、テニスはやめてしまいました。筋トレは6ヶ月以上続いています。自己嫌悪の原因になっていたダルダルの体はもうありません。腹筋が6個に割れ始めていて、自分の体を見るのが少し楽しみなくらいです(キモくてすみません)

自己認識・自己決定が持つパワー

こうした経緯でぼくは減量に成功できたんですが、これはぼくがやったダイエット法が優れている、ということではないんです。
失敗を構造化する→自分を知る→自分にあったダイエットを自分で決めるというプロセス自体が成功の要因になっています。構造化をきっかけとした自己認識・自己決定が持つパワーが最も注目すべきポイントなんじゃないかと。

思えばこれまでの失敗は、本とかネットでみたダイエット法を安易にやっていた気がします。自分を知り自分でやり方を考えるという今回のプロセスとは真逆ですよね。

このプロセスが持つパワーを知ることで少しでも生きやすくなる人が増えたらいいな〜と思って今回noteを書いてみようと思いました。参考になってくれれば嬉しいのですが。。。

ぼくたちは生きているだけで傷ついている

これを読んで構造化ダイエットを試してみよう!と思ってくれた方、ありがとうございます!書いたかいがありました!

でも、そう都合良くいかないと思うんですよ。こうすれば痩せる、という記事を読んですぐに実行できたら苦労しないわけで。たいていの場合は「へー、そうなんだ」くらいの感じで右から左へ流れていく思います。ぼくもそうでした。ぼくたちは何かしら解決できていないモヤモヤ・問題を抱えて生きていて。それを直視して行動を起こすほどの余裕が無いことによって生きにくい状況が続いているように思うんです。

余裕というのはパソコンでいうメモリみたいなもので。劣等感や悲しみ、不安、寂しさ、罪悪感、怒りなどでメモリが埋め尽くされていくとどんどん動けなくなっていく。

自分の太ったカラダを見ては劣等感がつのり、電車で心無い行動をする人に悲しみや怒りを覚え、誰かを傷つけるような発言をしてしまった自分への罪悪感にさいなまれる。そうしてただ生きているだけで人は傷ついて余裕を失っていき、生きにくい状況が維持されてしまう。この状態で構造化ダイエットの話を読んだとしてもあんまり作用しない気がしていて。じゃあどうすればいいか。

最初のステップ!

構造化ダイエットをはじめる前にやってほしい最初のステップ。それは過去の肯定的な側面に目を向けるというプロセスです。ぼくも過去の肯定的な側面に目を向けることでまたダイエットと向き合う気持ちになれて、結果的に構造化ダイエットにたどり着きました。

ぼくはダイエットに失敗し続ける、つまり、食べることを優先することによってたくさんの恩恵を受けていたことに気づきました。会社の経営が苦しい時も美味しいご飯をお腹いっぱい食べることで乗り切ることができました。プライベートで悲しいことがあったときも友達と一緒に飲んだり食べたりすることでつらい夜をやり過ごすことができました。感動するような食材や料理との出会いもあったし、すばらしいシェフがたくさんの思い出をくれました。

こうした肯定的な側面をふりかえることで、ぼくの過去も悪いことばかりじゃなかったな〜と思えたんです。このプロセスでぼくはちょっと回復して余裕ができました。そしてまたダイエットに取り組む、という一歩を踏み出すことができたんです。

最後に

構造化ダイエット = 過去の出来事をふりかえって構造化→自分の個性を知る→自分の個性にあったダイエットを自分で考えてやる!以上!それだけです!

超シンプルなんですが過去の失敗経験が未来の自分を輝かせてくれるという点が素敵だな〜と思って気に入っています!活用していただけたら嬉しいです!こんな恐ろしく長い文章を最後まで読んでくださってありがとうございました!

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