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創作まとめ

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記事一覧

思春期の棘

 散りゆく桜がホームに流れ込んでくる。有松帆乃香と井上万里子は電車を待っていた。 帆乃香…

春は、まぼろし。

 「妖精の踊りを見たことがあるでしょうか?西の山にはたくさんの妖精が住まうというもので…

夢では生きて、お兄さま

 体温は35.8度。左手首にムスクを2プッシュ。部屋には、バーデンベルギアを飾った。よし、完…

サブリミナルレモンティー

 レモンティーのかおり。異国を思わせるのに、どこか懐かしい、レモンティーのあじ。  園町…

【バイバイ。人間。】

人間だもの。 安い感情には釣られるの。 飲みたくもないジュース。 安いだけの居酒屋。 知り…

あの子が可愛くって、、

あの子が可愛くって、とまりません。 目で追ってしまいます。 犯罪者でしょうか? いいえ、…

好きなように、踊りました。

人生? 踊っているうちに終わったわ。 春を72回、夏を73回、秋を73回、冬を72回。 春は、花が綺麗で、空気が柔らかくて、目を覚ますのが楽しかった。 夏は、空が青くて、海が綺麗で、縁側で食べたアイスキャンディの色を覚えている。 秋は、移りゆくのが早くていつも寂しかったけれど、空気が美味しくて、窓を開けて本を読むのが幸せだった。 冬は、街が綺麗で、コートが可愛くて、喫茶店で飲むあたたかい飲み物が愛おしかった。 産まれたときからあったもの。 両親、祖父母。親戚。

I NEED YOU

理香は彼を得がたいと思った。けれど得るしかなかった。魚が水を求めるように。 自由に息をし…

夕日と共に沈むのは、遠くの誰かの嘆き。

私は女の子を知らなかった。 成熟した女性も知らなかった。 長い日を共にした幼馴染が「好き…

ひとりぼっちね、世界。

ひと1人亡くなったくらいでそんなに泣かんでくれ。 あんた世界なんやから。 何を失っても、…

ボーイズ・ラブ

「いや、あの女が魅力的なのはわかるよ。だからっていまだにあいつに夢中ってのはひどいんじゃ…

ブルーlight blueミラージュ

高校生の時に書いた、もう手元にない文章を思い出しながらリメイクしました。 ・  ・   ・ …

美しゅうていたり

その子は笹塚駅から徒歩6分の海鮮が美味しい居酒屋さんの一番奥の席にいた。 レースのノース…

やっと無責任に愛をささやける

記念日にペアリングをプレゼントすると、その子は大きく驚いて小さな声でありがとうと言った。 それは抑制された美しさであった。 彼女とは付き合って4か月ほどだが学生時代からの友人で、初々しいスタートではなかったから意外だったのだろう。 元恋人にペアリングをあげたときは引くほど泣いて喜んでいたが、その子は冷静に指につけてふふと笑っていた。 それが実にその子らしくて好ましいと思った。 何も予定がなかったのでとりあえず近所の街に出かけた。 コンビニでピスタチオのパピコを買い