Art|それはアートではありません
「アートのような料理」という表現をよく見るけど、僕からみるとそのほとんどはアートでもなんでもなく、整理整頓でしかないと思うことがほとんどです。
特に現代アートの文脈に接近したがる料理界ですが、色彩理論と構図理論では自然を模した写生でしかなく、とてもアートと呼べるものではないと思います。
現代アートとは、古典をきちんと学び、そのなかにある矛盾と不要になった決まり事を取り払い、まだ誰も評価していない価値観を提示することだとおもっています。
ただ無秩序で理解不能なことを意味しているのではありません。
現代アートとは、綿々と続いてきた流れの一つの支流でしかないのです。
日本の美術教育が写生しかしないことに限界がありますよね。
料理人付き編集者の活動などにご賛同いただけたら、サポートいただけるとうれしいです!