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46歳で恥ずかしげもなく「生誕祭」なんてやるわけ

2023年8月6日に46歳の誕生日を迎えます。これを機に、生誕祭を開くことにしました。

7月20日以降と8月の誕生日の人あるあるだと思うのですが、小学生や中学生の頃、学級会や朝の会などで「今日の誕生日は●●さんです、おめでとうございます!」というのにまったく縁がなく(夏休みなので)、1学期の終業式や2学期の始業式にまとめてお祝いされる組でした。

当然、自分の誕生日会をやるために、わざわざ夏休みなのに、友だちに聞きにまわるわけにもいかず、自分の誕生日会を開いたことなどありませんでした。

誕生日について無頓着ですから、当然大人になっても、誕生日会などするわけもなく、45年間を過ごしてきました。

しかし、46度目の2023年、はじめて、しかも自分から誕生日会を開こうと考えたのは、一生に一度の誕生日会をするチャンス、むしろ誕生日会をしなくてはいけない年が、今年訪れたと感じたからです。

編集者はカルチャーを創るひと

7月3日に、株式会社 Food HEROesという会社を設立しました。

事業内容は、かねてからライフワークにしていきた20代の飲食人との交流・活動を目的にしたwebメディアの開設と、オンラインコミュニティの運営です。それぞれ10月から開始する予定で、飲食業界における人材難という課題を解決する一助になりたいと考えています。

17年間会社員やって、会社の名前でなく個人で仕事をしたいと思って3年間フリーランスを経験しました。前職の肩書なく仕事をご一緒できるのは、やはりフリーになったからこそできることで、気持ちの良いものでした。

しかし、一方で個人とはいえど、結局生きているのは(社会活動をしているのは)社会なわけで、そのなかで認められて仕事をしていくのは、個人ではなかなか限界がある。

限られた仕事の時間のなかで「こんな社会になればいいのになぁ」というメッセージを込めながら、企画を立てたり執筆をしたりしているのですが、クライアントが求めているもののなかで、世界をつくっていくのはなかなかに難しい。「誰かの役に立てればいい」という考え方もあるのですが、僕はどうやらそういうタイプではなく、新しい価値をつくりたいという思いがつよいようです。

社会にインパクトを与えることの難しさは、フリーになって強く感じたことです。

そういえば、フリーになりたての頃、365日の杉窪章匡さんとお話ししていて「編集者は、新しいカルチャーを創くる人のこと」ということを言われてたのを、ここ1年ほど繰りかえし思い返しています。

当時は、ピンときてないかったのですが、Food HEROesを構想していくなかで、未活用資源を掘りおこして意味を与え資源にし、その資源によってあたらしい経済圏をつくることをしたいと考えたときに、「カルチャー」という言葉にピンときました。自分はカルチャーをずっと創りたいと思ってきた人間なのだということに、フリーになってはっきりと気付けたのです。

そして、社会にカルチャーを創るには、フリーランスでは難しい。やはり、社会的に認められた法人の方が適しているのではないか。そんなことを考えて法人化することにしました。

自分が作りたい世界のために、少ないながらも自己資金で法人化して、借り入れをしてメディアとコミュニティを立ち上げる。46歳にして、なかなか勇気のいる選択で、ずいぶんとウジウジと考えましたが、残りの人生でできる仕事を全集中できる環境をもつためにも法人化した方がいいという結論にいたったことが、起業のきっかけです。

また、事業考案の当初から併走してくれたTOYO Japanの阿部洋介さんや成澤亨太さんの「事業を一緒につくりましょう」という声援もあって、徐々に自分でしかできないことが絞りこめるようになったのも、決断を後押ししてくれました。

誕生日をコンテンツ化できるチャンスは
もう残されていなかった

そうなれば、もうあとはやるしかありません。カッコつけている場合でもありません。自分の考えを一人でも多くの人に伝えて、共感してもらい、仲間・ファンになってもらって、メディアとコミュニティを掛け算してカルチャーをつくっていくことに集中していきます。

そのためには、何だって利用するし、行儀よいだけではいられません。誕生日だって、コンテンツにしてやる。

法人化した年の誕生日なんて、こんなにタイミングのいいこともないじゃないですか。むしろ、この先、自分の誕生日をコンテンツにできるなんて、じじいの仲間入りを宣言する50歳か還暦くらいしかないですから。それなら、恥ずかしげもなく堂々と誕生日会をやってやろうぜ、そんな思いで会を開くことにしました。

なかなかお会いできないひとにも、誕生日を口実に「法人化」も案内できるし、もし来てくれた方には、直接設立への想いや展望をお話しできる。なんといい機会でしょうか。

生誕祭の場所は、今、週3日店主として働いている恵比寿のbar「arom dii」です。

当日は、人気の若手出張料理人で、岩手県出身の伊東龍之介が料理を担当してくれます。江六前の苗字が岩手県にルーツをもっていることから、岩手の食材を使ったフィンガーフードを用意してくれる予定です。

ドリンクは、Food HEROesの取締役でもあるRestaurant TOYO Tokyoの成澤亨太にお願いしました。ワインを主体に、ノンアルコールワイン、クラフトコーラなどのソフトドリンクも用意していますので、お酒が飲めない方でも楽しんでいただけます。

日時 8月6日(日)15~21時 (予約不要、常時入退室可)
会費 3000円 (現金のみ、ドリンク・フードフリー)
場所 arom dii
〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西 1-13-7 恵比寿西5ビル302
(JR山手線・埼京線、東京メトロ日比谷線 恵比寿駅 徒歩2分、東横線代官山駅 徒歩8分)

当日は、スタンディングの予定ですが、こんな場所です! 「まだ行けてない!」という方、この機会に江六前のバー店主ぶりとともに、冷やかし・お祝いにきてくださいませ。

photo by さいだー

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