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Work|公式LINE「関口幸秀の #教えて消費レシピ」運営と管理

ウィズコロナがおそらく1、2年は続くというなかで、僕が関連している編集や食の分野でどんなことをしていかなければいけないのか。新しい職業の形を考えながら、自分でも実践していることの意図をまとめたり、報告したりしてみたいと思います。

今回は、「LINEの運営と管理」についてです。

冷蔵庫にあまりがちの食材や調味料をお助け

Twitterで集まった食のプロ集団「 #CookForJapan 」のメンバーに編集者として参加しております。同じメンバーである関口幸秀さんが、Twitterで「 #教えて消費レシピ 」でバズり、話題になっていました。

自粛によるおうち時間の増加で、買ったはいいけど使い切れていない、冷蔵庫に余りがちな調味料や食材を、関口さんが長年のレストラン勤務で培った知識と経験、それと長年のまかない作りで得た応用力を駆使して、瞬時に消費レシピに応えていきます。

関口さんのユーモラスなキャラクターも手伝って、5/1時店で1万5000いいねがついて、BuzzFeedやmacaroni といったWebサイトにさっそく取り上げられてご存知の方もいらっしゃるかと思います。


ツイートの最初のころから追っていたのですが、見る見るうちに、消費レシピが増えているのをみて、これをアーカイヴして使いやすくできたら利用sする人にとっても便利だし、本にしたり、関連イベントしたりできるのではないかと、ぼやんと思っていました。

そうした時に、俳優の佐藤健さんがLINEを始めて、「健くんから話かけられた~」というようなSNSの反応を見ていたのを思い出して、LINEという生活に密着した連絡ツールのなかに、関口さんのキャラクターが入り込んだら面白いかもと思って、関口さんに「LINE作らせてください!」とお願いして制作を始めたました。

公式LINEをつくるには、まずLINE for Businessのアカウントをとります。ちなみに、僕は、PCの方が操作がしやすいので、公式LINEの操作はパソコンを使っています。

なお、公式アカウントは、無料で作ることができます。 アカウントには2種類あって認証済アカウントと未認証アカウントがあって、認証済アカウントには、認証の審査があります。未認証アカウントは、審査不要で、その日からサービスを始めることができます。

1カ月に1000通までのメッセージを無料で送れる「フリープラン」で始めました。1000通以上のメッセージを送る場合には有料プランに切り替える必要があるんですが、月額5000円からとかなりハードルが高く、フリープランのままで進めています。現在友だち数が3000人を超えていて、一斉メッセージが遅れない状況ですが、有料イベントやEC商品を関口さんが売り出すようなときがきたら、アップグレードをしていけばいいかな、と思っています。

LINE公式アカウントの作り方は、以下が詳しいので興味がある方はぜひ。

LINE運用で、編集スキルを活かす

アカウントを制作してから、じっさいのに公式LINEを作って、関口さんのツイートを応答メッセージに登録をしていくわけです。初回のスタート時には150くらいの食材に対するレシピがすでにあって、これを入力するのに6時間くらいかかりました。

これも、ただひたすらコピペをするのではなく、ツイートの文字制限で述語が抜けているようなところを補足したり、読みやすいように句読点をつけたり、一つひとつ内容を確認しながら入力していくのは、編集作業として長くやってきたことなので、自分のスキルをうまく使えたかなと思います。

また、たとえば甜麺醤だったら、「てんめんじゃん」と入れる人や「テンメンジャン」「甜面醤」と入力する人もいますので、さまざまな可能性を考慮してキーワードを入れていくことでSEO(検索エンジン最適化)をしていくわけです。

タイトルなし

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出版編集の分野では、基本的に用語を統一するので、すべて同じ表記にするように注意を払うのですが、この場合は、逆に、ユーザーは用語の統一をしないという前提になっているので、そういった世界に初めて触れて、かなり勉強になりました。

また、利用される方に楽しんでもらうように、隠しコマンドをいくつか用意して、楽しんでもらえるようなこともしています。

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関口さんの #教えて消費レシピ は日々更新していて、現在の登録ワードは、220種類ほど。今後は、追加したワードを告知していくことで、ユーザーとの接点を増やしていくようなことをしなけばいけないかなと思っています。

ゆくゆくは、LINE登録者向けのオンラインイベントや、企業とのコラボレーション(#教えて消費レシピ にあうお酒を提案するなど)もできたら面白くなりそう、って考えています。そのあたりは、雑誌時代にやってきた広告記事のような展開が参考になりそうです。

また、やってみて思ったのですが、LINEはかなり身内のツールなのに大企業のLINEアカウントくらいしか参入できないと思い込んでいたのですが、かなり簡単に登録ができるので、アーカイブしてbot化できるようなことがあれば、どんどん作っていってもいいんじゃないかと思っています。

今なら、最寄り駅に特化してテイクアウトのお店を瞬時に応えてくれるサービスとか、かな。あまり、いいアイディアが浮かびませんが……。

編集者の新しい仕事としては、LINE運営・管理、ありえると思いますよ!

料理人付き編集者の活動などにご賛同いただけたら、サポートいただけるとうれしいです!