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note|大図まことさんのnoteを読んだ

気になったり、考えさせられたnoteを紹介していく土曜日。最近は、noteもコロナ対策の記事が、どうしても多くなって来ていて、ちょっと息苦しいなと思っていました。

多分、みなさんも同じなんだと思うんですが、僕のnoteの閲覧数もここ1カ月は下がっていて、noteでもコロナ疲れが起きてるのかな、なんて思います(僕が書いている内容じゃねーか説もありますが笑)。

そんななか、なぜか夏の入道雲をトップ画にしていらした大図まことさんのnoteが目に留まりました。

コロナに左右されない創作の心

1993年に中学1年生ということは、1980年生まれでしょうか。僕の3つ取りにすが、ほぼ同世代です。

カブトムシを取りにいく話なのに、どうして野球部の描写を鮮明にしているのかな、と思ったら、カブトムシを獲りにいくことではなくて、夜に嘘をついて家を飛び出すことが重要だったという、13歳らいしい退屈な日々からの逃走がテーマだったというのは、尾崎豊の歌のような青っぽい構成。うまいなぁと。

森に入っていくときの描写も写実的で、僕自身も森の匂いを、自分の記憶のなかで探していたりした。

そこから、Classの「夏の日の1993」の替え歌でオチをつけて、「楽しかった~」で終わるかな、と思ったら、なんとそこからヘアピンカーブを曲がって、「なぜカブトムシを売れなかったのか?」という、ビジネス考察にむかうという新感覚note。しかも、最終的な結論が「今年もカブトムシを売れない」という、何の結論も見いだせないあたりは、僕が大好きな「役に立たない思考の遊び」そのもの。まとわずスキ→ツイートしてしまいました。

大図さんは、クロスステッチデザイナーとググるとトップに出てくるクロスステッチデザイナーのトップランナーの方で、やっぱり一つ秀でている方は、独特の感性と視点、頭のなかでぐにゃぐにゃいろいろ考えていらっしゃるんだなぁと、改めて実感させていただきました。

ばってんの組み合わせによってできる刺繍ということなんですが、たしかに、どこかノスタルジックで、ファミコン世代の胸を熱くするものがあります。上の動画は、わかりやすいので、見てみてください(昆虫好きだから、カブトムシだったのか、とこれをみてわかる笑)。

それに、やっぱりこういう状況下でコロナ以外のことを考えるって、とっても難しいことだと思うんです。必ずどこかにコロナの影響が、ネガティブにもポジティブにも出てしまう。

それを大図さんはまったく排除して、ひとつのストーリーと、読み物としての楽しさを表現できるというのは、本当にすごいことだと思うんです。

こうやってご自身のマインドをコントロールできるからこそ、時代や流行に左右されず創作を続けることができるんだなぁと、納得させてもらいました。


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