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note|Nagi@ドイツでワイン醸造家さんのnoteを読んだ

モノやサービスを広めようとしたときに、「ストーリー」を付加価値にすることは必須になってきました。

Nagi@ドイツでワイン醸造家さんのnoteは作る側にとってストーリーだけでは何の価値もないということを改めて気づかせてくれるnoteです。

ストーリーは「語られ」てこそ、存在意義があります。そして「語られる」ためにはそもそも「語る」のではなく、「語らせ」なければなりません。
「語った」のではなく「語られ」てこそそこには「語られるだけの価値がある」と判断されますし、語る側も語る価値があると自覚しているはずです。そうした判断、自覚を通して語られる内容だからこそ説得力が増し、影響力が出るのではないでしょうか。

ストーリーは語られてこそ意味があるという意味はすごくよくわかります。一方で、ストーリーがないものは、そもそも選択のテーブルにのらないのも現実です。

ストーリーを欲している人に欲しているものを提供することは間違いではありません。しかし造り手本人がストーリーに頼ってしまうのは違うのではないかという考えを、私は捨てきれずにいます。

実際、僕も作り手のストーリーを形にしたいと思って、仕事をしていたのですが、たとえばレストランの料理の味を実際によくしたりするように、本質的にそのもの自体をよくするようなことができないことで、虚構の姿を作ってるだけなのではないか、と思い悩むことが多くあります。

その悩みに対して、自分でプロダクトをプロデュースすることも何度かやりましたが(ポップアップレストランなど)、それでも自分自身ではプロダクトを作れるわけではなく、なかなか悩みに対する答えを見出せていないません。

ただ、ここ何ヵ月かで感じているのは、自分が心を動かされるのはストーリーではなくプロダクトありきであるということです。

ストーリーに感動することはあっても、やっぱりプロダクトが良くなければリピートすることはないし、お金を払い続けることもありません。

多くの人はそのプロダクトを作るために、泥を啜るような恥をかいて努力をしながら作り上げているのだから、生半可なことでその領域を侵してはいけないのだ、ということです。

その上で、その恥を書いたり努力をしたという事実を僕は伝えることで、そのプロダクトを広げることの手伝いになるんじゃないかと思っています。

Nagi@ドイツでワイン醸造家さんのnoteを読んで、ここ数ヵ月考えたことを思い出させてもらいました。

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明日は「Rock」です。

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