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「君の名前で僕を呼んで」と永瀬廉

去年スクリーンで観た最高傑作は「君の名前で僕を呼んで」だった。
1980年代、北イタリアの避暑地で夏を過ごしていた17歳の少年エリオは、ひとりの青年と出逢う。芽生えた感情、はじめての経験。「17歳」という多感で非常に繊細な時期にある少年を、中性的な美しさを持つティモシー・シャラメが見事に演じきっていた。


こういった美少年の、儚く脆い心の揺れや、何かに怯えるようなしぐさ、穢れを知らずに憂う瞳がとてもとても綺麗で。80年代の、夏の、北イタリアの風景と相まってなんとも絵になるんですよね。
この作品を思い返すたびに、「これがキンプリだったら…」とついついいつもの病気が発症してしまう。


身体の線の細さ、物憂げな瞳、彫刻のように美しい顔の骨格。この作品の素晴らしさは、ティモシー・シャラメの演技も去ることながら、他に類を見ない彼の造形美を以てして語ることができると思う。
その点から見て美しさではやっぱり永瀬くんがダントツで優勝。

この映画のなかで、(激しいか否かの基準は各々違うと思うけれど)まあなかなかのベッドシーンが含まれていることも込みで私は言っている。
永瀬くんがいつかセックス慣れしている大人な男を演じるのもいいけれど、いまだからこそ演じられるセックスもあると思う。


ティーンであるがゆえに、必死で、がさつで、汗臭くて、なりふり構わず荒々しいセックス。
それと同時に、不器用で、恐る恐るで、触れたら壊れてしまいそうなほど繊細なセックス。

どちらも稚拙で痛々しいけどリアルで、胸がぎゅうっと痛くなるくらい切実で、そんなセックスを演じられる永瀬くんを見てみたいと思ったよ。いやらしい意味ではなくて。


ただ、ティモシー・シャラメを模写するのを前提としてこの映画のエリオを演じてもらうなら永瀬くんなのだけれど、この外見イメージをがらっと変える意味で言うと、海ちゃん(髙橋くん)もすごく適役。
温度差があったりなかったりする不安定な視線や表情を、ティーンらしいメランコリックな雰囲気を、いちばんうまく演じられるのって海ちゃんだと思う。

あれ… 廉さんもいいけど、海ちゃんも捨てがたいな…?

でもここで海ちゃんと認めてしまうと、海ちゃんに演じさせたい少年映画がたくさんありすぎて、オファーが殺到してしまうよ(個人的に)

#kingandprince #永瀬廉 #君の名前で僕を呼んで

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